「昔ながらのオムライス、って何ですか?」
三笠市の「みつい食堂」に再訪したその日は、北海道もついに夏らしい暑さとなりまして。
こちらの食堂、外観はバリバリの昭和感なんですが、中に入ると…思いの外、クーラーがガンガン効いてる。
食堂と言うと、どうしても夏場は扇風機に団扇で暑さを凌ぎながら…なんてイメージでしたんで。
こりゃ、ありがたい。
と思いつつ、オムライスをオーダーしたら、学生さんと思しき女性のスタッフさんが、周りの人生の先輩たるスタッフさん達に問いかけていたのが…「昔ながらのオムライスって、何?」と言う疑問。
どうやら、他のお客さんがオムライスを食べつつ、口にしたそのキーワードが気になった模様。
「ほら、今はオムレツを上でパカっと開くやつとか、オシャレなのがあるでしょ…」
と、その素朴な疑問に多少戸惑いを見せる、人生の先輩達。
正直、オーダーした客の至近距離で、そのメニューについて語られてしまうと、何だか微妙な居心地の悪さもあったりします(笑)。
つまりは要するに…
こう言うオムライスな訳ですが。
まさしく「昔ながらの」オムライス。薄焼き卵で包むタイプです。ラーメンスープも付いてます。完璧。
でも、10代の皆さんにはピンと来ないんですね。やはり。
このオムライスにテンション爆上がりするのは、基本、昭和生まれの人間ですからね(笑)。
それにしても見事なビジュアルです。
結局、納得したかどうかは微妙な、そのうら若きスタッフさんは、「暑いとオムライスがよく出ますよねー。」なんてプチ情報も。
そうなんだ…なんて思いつつ、鮮やかな色合いの薄焼き卵を突き崩し、赤く染まったチキンライスにケチャップを絡めつつ口に運ぶ。
これこれ。これが「昔ながら」。
その若き女性スタッフさんには、ありふれた日常のひとつかも知れないですが…
その目の前ではいつも、歴史的遺産とも言えるオムライスが連日、作り出されてる訳です。
それは実は、とても貴重な経験だったりする事に、彼女はいつか気づく日が来る…
と、期待したいです。