札幌大通のテレビ塔から程近い、中央バスターミナルの地下にある食堂街。
ここは、昭和で時が止まったままのような雰囲気でして。定食が食べられるお店や蕎麦屋さんなど、渋いお店が。
そんな中。
「紫雲亭」なるラーメン屋さんが。
とあるラジオ番組のパーソナリティさんが、熱烈に推してまして。
さらには、あの大泉洋さんもとある番組で訪れている。
気になりつつ、なかなか行けずに居ましたが、先日ついに初訪問。
ここは昔ながらの風味のする麺を使ったラーメンと、セットにできるご飯ものが魅力。
まずは、塩ラーメンとキーマカレーのセットを。
こちらの塩ラーメン。コクのあるスープが、他のお店の塩ラーメンとは一線を画す。
麺は歯応えも風味も、昔、大衆食堂で食べたような味わい。
あっさりした塩ラーメンはよくありますが、こちらのお店のような、コク深い塩ラーメンと言うのは中々食べた記憶がなく。
そしてセットのキーマカレーも、専門店のような味わいでした。大泉洋先生が絶賛してたのも納得。
そして再訪。
今度は醤油とハヤシライス。
醤油ラーメンもやはりコク深い。単純に脂が強いとか、そう言うわけではなく、スープが力強いと言うか、旨味がギッシリしてる。
そして今回はハヤシライスをセットに。これも食堂のハヤシライスの味わい。
キーマカレーもハヤシライスも、単品が無いのが逆に残念。これだけ食べに来たいくらい。
お店のカウンター内には、お二人のスタッフさんが。
お一人はいかにも職人さんと言う風貌。もうお一人は、若干お若い。
聞けばこちらの「紫雲亭」。一度閉店しかかったらしく。
元々の店主が、職人さんの方。
で、閉店すると聞いた常連さんが「紫雲亭」の味が途絶えるのは勿体無いと、元店主さんを説得。お仕事を辞めてラーメン屋さんに転身。その元常連さんがお若い方な訳で、現店主ということになるんでしょうか。
そんな訳で、元店主さんと現店主さんが一緒にお店をやっている状態な訳ですね。
この味を守りたい、という元常連さんの情熱の元に今の「紫雲亭」は成り立ってるんですね。
そう思いつつ頂くと、また一味もふた味も違う味が、このラーメンからはしてくるのです。