新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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柳家小三治一門会報告

2009-09-26 17:17:17 | 芸術鑑賞
「柳家小三治一門会」へ行ってきました。『サライ』と言う雑誌の懸賞に応募して、忘れた頃当選したのでした。

場所は江戸東京博物館大ホールです。たまたま『サライ』の担当者と知り合いになり、彼曰く『完売です』と言う説明。当日指定席券を当選通知葉書と交換したのですが、それがチケットぴあの本物の5000円のチケットでした。指定席ですが指定の席は指定できません。しかし何時ものことですが交換開始の4時の30分前に行くと、17番目でした。ですから私の席はG列17番。私の好みは通路側ですが、このG列17番がとてもいい席で、舞台の上の台の上に演者が座ると丁度正面になります。前から7列目、最高でした。開演が6時でしたので待つ間が大変でした。
落語のチケットも入手困難になりました。地方都市の市民会館の公演をこまめにチェックしなければなりません。

出演者と演目は下記の通りです。
①柳亭こみち 『黄金の大黒』
 小三治の孫弟子の二ッ目の女性落語家。一生懸命熱演していました。

②柳家三三  『道具屋』
 若手落語家の中で実力・人気がトップクラスということですが残念ながら知りませんでした。飄々とした様子で登場し、話し始めると正統派と言いますかきっちりとした噺口でうまい。注目して行きます。

③柳家喜多八 『明烏』
 パンフには〝虚弱体質ぶりは〟とありましたが、どういうことかと思っておりましたら、登場の雰囲気がまったくやる気の無いような態度で座りました。ところが噺が始まると、きっちりとした技術といいましか話術といいますか、安心して噺に引き込まれていきました。
実は今回、パンフに演目は紹介されていなく、始まってから自分で演目を判断してメモをしていたのです。
噺が始まるとなんと『明烏』ではありませんか。文楽の『明烏』が染み付いている私としては比較してしまいましたが、どうしてどうして、いい話になっていました。やはりこれからチェックです。

④柳家小三治 『粗忽の釘』
 昔のバイクを乗っていた頃の小三治に比べて少し年取ったかと思っていましたら、パンフィによると今年70歳。もうそんな年になったいるかと驚きました。 小三治の噺はマクラも大変面白いのですが、本日も塩の話や蜂蜜・オリーブオイルと続き、本題の時間は大丈夫かと壁の時計が気になりました。
さて『粗忽の釘』ですが、最近桂枝雀の『宿替え』をYou Tubeでたっぷり見たところでした。本来上方落語の噺ですまた枝雀が好きで堪能したところでした。
それが江戸落語に移って、なるほどこんな編集されていたのかと思いました。またある意味くどくなりがちなエピソードなども、あっさり処理されている過程も面白かったです。小三治の体調も十分ではないそうです。元気で続けて欲しいものです。
コメント
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