新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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DVD「デクスター」

2009-09-29 18:34:35 | 芸術鑑賞
アメリカの話題のTVドラマだそうです。日本でも評判がとてもよいようです。
鑑識官が連続殺人鬼だと言う設定です。残念ながら、このドラマを知りませんでした。先週の週刊文春で第2位に選ばれたので見てみました。

マイアミ警察の血痕飛沫専門鑑識官が、逮捕されない世の中の悪人を裏で殺していく話です。一方、現実の社会では「冷凍車キラー」と呼ばれる連続殺人犯が、毎回売春婦を切断して死体を残していくのを、マイアミ警察が捜査をしていきます。

彼が何故殺人鬼になったかの設定が、アメリカらしい設定になっています。里子として警察官の家に引き取られた主人公の、デクスター・モウガンが少年の頃から異常に血痕に関心があることを父親は見抜きます。
その衝動を抑えられないと判断した警察官の父親は、警察で逮捕できない悪人を殺すことを勧めます。彼が最初に殺したのは、ガンの父親を薬で安楽死させようとした看護師を、これ以上犯罪を犯さないように殺すことを命令されたからです。
彼は、手術台のようなテーブルの上で被害者をナイフで刻んでいきます。最初の一滴の血液をプレパラートに着けてコレクションしています。

日本の仕置き人シリーズなどと根本的に違う点は、被害者達が日本の場合びた銭一枚でも持って、報復を依頼することです。つまり、根底には敵討ちの思想があるのでしょう。「デクスター」では、彼が悪いと思ったらそれで殺人が始まります。じっくり被害者が悪人であるとの説明はありますが、デクスターの判断で簡単に殺します。

デクスターも「冷凍車キラー」も殺人方法が残酷でむごいです。アメリカではドラマの殺人方法も、どぎつくしないともうドラマにならないのでしょう。それとも現実がモット酷い殺人が行われているのでしょうか。
例えば、「冷蔵車キラー」が被害者の守衛を捕まえます。彼の右手を切断捨てます。その次に右足首を捨てます。鑑識鑑定で両方とも生存中に切断されたことが判明されます。被害者が生きていることのなります。その後、右ひざから下が発見され、その後守衛は生きたまま発見されます。何故犯人がこんな事をするのか、今のところ説明されていません。

壁中に飛び散った血痕から、被害者と犯人の動きを再現する方法など興味深いものがありますが、それ以外、どぎつい場面が続きます。またマイアミの土地柄、キューバ移民や其の他多くの人種問題や、麻薬や性犯罪など盛りだくさんのえげつなさです。

3巻まで借りましたが、もういいです。何故大絶賛なのか良く分かりません。私は選ぶなら「BONES」側に立ちたいです。10月に「BONES」の次のシリーズがレンタルされるそうです。それまで待ちます。
コメント
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