新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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「二十三夜塔」がありました。

2009-12-17 18:02:22 | ドライブ
山梨県に抜ける街道を走っていました。この道は30年来使っている道です。山間の日が当たらない区間がかなりあるので、冬は凍結を考えて敬遠しておりますが、春夏秋は自然を楽しむ街道として重宝しております。山中湖、河口湖、甲府、遠くは八ヶ岳から蓼科、甲府から南に下れば身延、戻れば富士五湖、そのまま南下すれば富士宮から沼津、そして伊豆半島の西海岸とメインであったり抜け道であったり、走りなれております。

が、先日の朝この街道を走っていますと、道端左側にこの石碑が建っておりました。見慣れない文字が刻まれ気になりました。

用事を終え帰り道寄ってみることにしました。この碑の立っている場所は、小さなコンビニが昔からあり、広い駐車スペースと自販機の小屋からなっています。集落の便利屋さんの性格もあるのか、大手のコンビニには無い野菜やお米なんかも売っていたようです。

車を止め写真の前に行ってみましたが、解説も無く店の店員に聞いて見る事にしました。一応お茶とパンを購入してから、レジで地元の女性と思われる女性に聞いて見ました。
彼女は良く分からないようでしたが、彼女の自宅付近にも同じ様な碑があって、御年寄りが二十三日の夜、お供えを上げているとのことでした。
『外に店のオーナーがいるので判るかもしれません』と言いますので探してみました。オーナーつまりここの地主さんでしょう。外で自販機の商品を詰めていました。

彼いわく、昔は娯楽が無かったのでなにか理由をつけて夜集まっていたのではないかと言うことでした。庚申信仰の様でしょうか。色々調べてみました。

○二十三夜に遅く出る月に祈りをささげる信仰。
○此の夜の寝ると寿命が縮むと言う言い伝えから、仲間を集めて夜を徹して飲食を共にした。
○民間信仰の月待ち講の供養等。
○廿三夜は阿弥陀如来が月に載ってやって来るといわれ、主として女性を中心に営まれた。
○同じ様な民間信仰に庚申信仰があるがこちらは中国の道教の影響だと言う。



まったくすごいことに、この地区の二十三夜塔を調べている方がいて、その方のHPによると、右から秋葉様?、道祖神、二十三夜塔、三界万霊塔だそうです。
またこの付近には50基前後の二十三夜塔があるそうです。
でもこの民間信仰は、全国的な広がりがあるそうです。

また新しい知識が入りました。勉強になります。
コメント (4)
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