長年観たいみたいと思っていた本作品、先日やっと見つけて購入、本日観ました。期待どおりでした。いい映画でした。
【物語】
1939年秋、ナチス統制下のオーストリア。有名な登山家ハインリヒ・ハラー(ブラッド・ピット)は世界最高峰の制覇を目指し、ヒマラヤ山脈の最高峰、ナンガ・パルバットを目指して旅立った。だが、第二次世界大戦の勃発により、イギリス植民地のインドで捕らえられ、戦犯の捕虜収容所に送られイギリス軍の捕虜となってしまう―。収容所での生活も2年を超えた1942年9月。同じく捕虜となった登山仲間とともに収容所を脱出し、そこからヒマラヤ山脈を越える決死の脱出。幾多の危機を乗り越え辿り着いたのは外国人にとって禁断の地であるチベットだった。そして、ハラーは若き宗教指導者ダライ・ラマと出会うことに・・・。本作品は、実在したオーストリアの世界的登山家ハインリヒ・ハラーの原作を映画化したストーリー(パッケージの紹介文より)
これは実話だったんです。もう少し夢物語かと思ったら、かなり現実的で波乱の物語でした。
一番の驚きは、1940年代のチベットの再現です。よくチベット政府が協力したなと思いました。鎖国状態の時に白人が二人入り込んだのです。
幕末の日本に外国人が入り込むとこんな具合になるのかと思います。仏教国でよかったと思います。中東やアフリカの民族でしたら、たぶんこの二人はすぐに殺されていたでしょう。
他にも驚くことがあります。
ポタラ宮殿の内部の撮影がよく許可されたと思います。まさかセットではないでしょう。メイキングを見てみたいです。
ダライラマに即位する前の若い後継者に、身元がはっきりしない外国人が、家庭教師のように西洋情報を教えていくのに対して、宮殿内部の高僧たちの反感や妬みはなかったのでしょうか。これが小説なら当然主人公にきっと妨害があるのでしょう。
他にも驚きがあります。
中国政府が侵略してきます。ダライラマに面談するシーンで、謁見の間の床に僧たちが色つきの砂であの有名な曼陀羅の図を書いたのですが、大勢の僧たちが見守る中侵略軍の将軍3人が軍靴でその曼荼羅を踏みにじります。
アメリカ映画ですから、中国軍の侵略の象徴として表現しているのでしょうが、チベットの平和な暮らしに見とれていた観客にとってはとても嫌なシーンです。
偏狭な登山家だった主人公がダライラマとの交流で、穏やかな人間に変わっていったラストシーンはホッとします。
実話ですから作られたハラハラドキドキはありませんが、「小説より奇なり」の展開は数多くあります。
ヒマラヤの登山シーンでは40年代の装備が出てきます。こんな装備でよくヒマラヤに挑戦するなとびっくりです。
先日の「ミュンヘン」に続き良い映画を観ました。
【物語】
1939年秋、ナチス統制下のオーストリア。有名な登山家ハインリヒ・ハラー(ブラッド・ピット)は世界最高峰の制覇を目指し、ヒマラヤ山脈の最高峰、ナンガ・パルバットを目指して旅立った。だが、第二次世界大戦の勃発により、イギリス植民地のインドで捕らえられ、戦犯の捕虜収容所に送られイギリス軍の捕虜となってしまう―。収容所での生活も2年を超えた1942年9月。同じく捕虜となった登山仲間とともに収容所を脱出し、そこからヒマラヤ山脈を越える決死の脱出。幾多の危機を乗り越え辿り着いたのは外国人にとって禁断の地であるチベットだった。そして、ハラーは若き宗教指導者ダライ・ラマと出会うことに・・・。本作品は、実在したオーストリアの世界的登山家ハインリヒ・ハラーの原作を映画化したストーリー(パッケージの紹介文より)
これは実話だったんです。もう少し夢物語かと思ったら、かなり現実的で波乱の物語でした。
一番の驚きは、1940年代のチベットの再現です。よくチベット政府が協力したなと思いました。鎖国状態の時に白人が二人入り込んだのです。
幕末の日本に外国人が入り込むとこんな具合になるのかと思います。仏教国でよかったと思います。中東やアフリカの民族でしたら、たぶんこの二人はすぐに殺されていたでしょう。
他にも驚くことがあります。
ポタラ宮殿の内部の撮影がよく許可されたと思います。まさかセットではないでしょう。メイキングを見てみたいです。
ダライラマに即位する前の若い後継者に、身元がはっきりしない外国人が、家庭教師のように西洋情報を教えていくのに対して、宮殿内部の高僧たちの反感や妬みはなかったのでしょうか。これが小説なら当然主人公にきっと妨害があるのでしょう。
他にも驚きがあります。
中国政府が侵略してきます。ダライラマに面談するシーンで、謁見の間の床に僧たちが色つきの砂であの有名な曼陀羅の図を書いたのですが、大勢の僧たちが見守る中侵略軍の将軍3人が軍靴でその曼荼羅を踏みにじります。
アメリカ映画ですから、中国軍の侵略の象徴として表現しているのでしょうが、チベットの平和な暮らしに見とれていた観客にとってはとても嫌なシーンです。
偏狭な登山家だった主人公がダライラマとの交流で、穏やかな人間に変わっていったラストシーンはホッとします。
実話ですから作られたハラハラドキドキはありませんが、「小説より奇なり」の展開は数多くあります。
ヒマラヤの登山シーンでは40年代の装備が出てきます。こんな装備でよくヒマラヤに挑戦するなとびっくりです。
先日の「ミュンヘン」に続き良い映画を観ました。
