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まるみのあっちこっち巡り

ー33,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

映画 ジミー、野を駆ける伝説

2015-02-04 00:06:53 | 映画(劇場鑑賞)

故郷アイルランドの地を二度と踏むことが叶わなかった実在の人物ジミー。
民衆の心を掴んだ”名もなき英雄”の伝説。


まだアイルランドの地を踏んだことはありませんが、
訪れてみたい国の一つです。
ジミーを演じるアイルランドの役者バリー・ウォードも気になるし、
ケン・ローチ監督の作品ならなおのことこの映画を観たいと思ったのです。

1932年、内戦後のアイルランドに10年ぶりにアメリカから戻ったジミー。
年老いた母親とひっそりと暮らしていくはずが、
村の若者たちの訴えに「人生は短すぎる、行動あるのみ」と
ホールの再会を決意するのです。
この映画の原題は「JIMMY’S HALL」

ホールと言ってもコミュニティセンターのような集会所、
村の人々が芸術を学んだり、ダンスをしたり、
余暇を楽しんだり、交流をはかるためのもので、
ジミーやその仲間が手作りで建てたものです。

しかし、その決断を快く思わない教会や
強欲な地主勢力との諍いを招くことになり…

権力に屈せずに自由を愛した民衆の姿、
厳しい状況下で庶民が充実した生活のために活動を続ける
その姿に熱い思いを感じます。

ジミーは誠実、無欲、良識も持ち、高潔な人です。
彼の母は毅然としていて、この母親に育てられたからこその人物、
この親にしてこの子ありなのだと思いました。
伝説の人を作るのも母親

地味な作品ですが、心を揺さぶられる映画でした。

監督:ケン・ローチ
出演:バリー・ウォード、シモーヌ・カービー、
アンドリュー・スコット
2014/イギリス・アイルランド・フランス/109分

ヒューマントラストシネマ有楽町

2015.1.29
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