終日航海のクルーズ2日目の天候は晴れ、
船上から大海原を順調に進む様を眺めます。
東京の南約650 km、鳥島の南約76 kmに位置する
標高99 m、東西84 m、南北56 m、
面積0.01 ㎢の顕著な黒色孤立突岩である
孀婦岩(そうふがん、そうふいわ)が見えてきました。
伊豆諸島の最南端に位置する岩は、
戦後、1946年3月22日に伊豆諸島が本土復帰してから、
1952年2月10日に吐噶喇列島が本土復帰するまで、
この孀婦岩は日本の最南端でした。
鳥島のような解説はありませんでしたが、
デッキに出てくる乗船客も。
NHKや産業技術総合研究所等による
海底から陸上までの調査により、
岩質は海底部分は玄武岩、
海上部分は安山岩であることが判明。
頂上付近には水面に対して
垂直方向の柱状節理が認められるとか。
丸窓から眺める孀婦岩は、にっぽん丸ならでは。
リドテラスから眺める孀婦岩。
その形状のために上陸することは困難ですが、
上陸に成功している方もいらっしゃるそうです。
周辺は航海の難所ながら、豊かな漁場として
伊豆・小笠原漁民に知られています。
高い透明度と豊富な魚影から
スキューバダイビングの聖地とする人も。
「孀婦」とはやもめの意味、「Lot's wife」を意訳。
日本では聖書に由来した地名は珍しいとか。
2023.3.18
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