まるみのあっちこっち巡り

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世界遺産 外海の出津集落を歩く

2024-12-05 00:10:18 | お出かけ 九州・沖縄



「外海の出津集落」は、潜伏キリシタンが
何を拝みながら信仰を実践したのかを示す
4つの集落のうちの一つです。

外海歴史民俗資料館前の駐車場に停めて、
ド・ロ神父記念館、旧出津救助院、
出津教会堂などを見学するため、
坂を上って行きます。







旧出津救助院は、ド・ロ神父が村人の
窮状を救うために建設した授産・福祉施設。

潜伏キリシタンがカトリックに復帰し、
ド・ロ神父がもたらした新たな技術を学び、
「潜伏」が終焉に向かう移行期について
解説しています。







遠藤周作が17世紀の日本の史実・歴史文書に
基づいて創作した歴史小説「沈黙」の
舞台ともなっている外海地区。
映画化やオペラ化もされています。







国内で最後の宣教師が殉教したのは1644年、
潜伏キリシタンが密かに拝むことにより
信仰を実践し、共同体を維持してきました。

1865年の信徒発見後、宣教師と接触して
カトリックへ復帰、「仮の聖堂」を建てました。
ド・ロ神父が長崎へ渡来したのは1868年、
外海地区に赴任したのが1879年です。







出津集落の潜伏キリシタンは、
解禁後に段階的にカトリックへ復帰。

1882年にド・ロ神父が集落の中心部に
出津教会堂を建てたことで、
彼らの「潜伏」が終わりを迎えました。







マーティン・スコセッシ監督『沈黙 -サイレンス-』は、
遠藤周作著「沈黙」が原作です。

涙なしには読めない小説ですが、
隠れキリシタンらに対する激しい迫害や
拷問・処刑のシーンの多い映画は、
映像がフラッシュバックするようで、
足取りも重くなります。







外海の石積集落景観は、国選定重要文化的景観。
近世から続く畑作を中心とした集落景観で、
結晶片岩を主とする独特の地質によって
形成された石積みを特徴としています。

生活生業に関連した多種多様な
石積構造物がみられます。

長崎県長崎市西出津町

2024.2.18


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