1944年76歳にして音楽の殿堂カーネギーホールを満席にし、
今でもアーカイブの一番人気となっている公演が開催されました。
出演の歌姫は、フローレンス・フォスター・ジェンキンス。
フローレンスを演じ、俳優として史上最多20回目の
アカデミー賞ノミネートのメリル・ストリープ。
ニューヨーク社交界に実在した“音痴の歌姫”と呼ばれた
フローレンスの驚くべき人生を
ユーモラスなパフォーマンスとともに体現。
歌唱力も抜群のメリルが音を外す練習をして臨んだ役。
絶対に不可能と思われる夢を実現したフローレンスは、
当時は死に至る病であった梅毒を50年も患い、
副作用にも悩まされてもいました。
諦めなければならなかったこともありますが、
音楽に没頭することで救われ、困難を乗り越え
喜びや感謝を忘れず、相続した資産で音楽界を支えるなど
音楽を愛した天真爛漫な女性です。
そんな彼女を支えた内縁の夫にヒュー・グラント。
彼もまた助演男優賞ものの演技であったと思えます。
妻の夢のため奔走する姿もお手の物

経済的な結びつきだけではないことにもホッ。
ピアニストを演じるサイモン・ヘルバーグもはまり役。
見事なキャスティングで、笑いも誘い、
生きる希望や勇気をもらえる作品になっていました。
監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:メリル・ストリープ/ヒュー・グランド/サイモン・ヘルバーグ
レベッカ・フォアガソン
2016年/イギリス映画/111分
新所沢レッツシネパーク
2017.2.18

打ち切られるのが早く見逃してしまいました。
新所沢で公開されることを知り、公開初日にかけつけました。
プレミアムシートでリニューアルオープンの映画館です。
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