’08/08/17 の朝刊記事から
ロシア停戦文書署名
グルジア紛争 即時撤退は拒否
【モスクワ16日加藤雅毅】ロシアのメドベージェフ大統領は16日、グルジア・南オセチア自治州をめぐる軍事衝突に関し、停戦や部隊撤退など6項目の和平原則文書に署名した。
ただ、ロシア側は同日、即時撤退には応じない考えを表明。
最終的な停戦が実現するかどうかは予断を許さない。
グルジアのサーカシビリ大統領は15日に和平原則文書に署名しており、これでグルジアからの分離独立を求める南オセチア自治州、アブハジア自治共和国を含め、紛争当事者すべてが署名したことになる。
しかし、ロシアのラブロフ外相は16日、「ロシア軍は和平原則に基づく追加的な安全保障の実現状況に応じて撤退する」と述べ、南オセチア、アブハジアの安全確保を理由に、即時撤退には応じない考えを示した。
グルジア警察当局者は同日、ロシア軍がグルジアの首都トビリシの西約40キロのイゴエティまで侵攻したと語った。
事実なら、ロシア軍が最も首都の近くまで進んだことになる。
英BBC放送はグルジア当局者の話として、グルジアの黒海の主要港ポチや西部セナキになおロシア軍が残っていると報じた。
タス通信などによると、グルジア側は16日、トビリシまで約45キロ地点の主要鉄道の橋をロシア軍が爆破したと主張したが、ロシア側は否定した。
撮影機材
Kodak DC4800