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崖の上に建ち川の流れを見下ろすさまを長江中流の名城になぞらえ、「白帝城」と称される犬山城【国指定史跡】。
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登城口前の店で味噌煮込みを賞味し、意気揚々として登城を開始します。
登城口から石段と坂を登れば、ものの数分もせず本丸への門へ。
ここで入城料500円を支払い、
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犬山城天守【国宝】に到達しました。
犬山城は、はじめ織田信長の叔父・信康によって建造されました。
足下を流れる木曽川を天然の濠とするこの城は、対齋藤家の戦いにおいて最前線の要害でした。
時は流れ、豊臣秀吉が信長の後継者として天下統一に乗り出します。
その最大の障害は、信長の同盟相手でもあった徳川家康です。
両者が衝突した小牧長久手の戦いでは、秀吉が12万の大軍を率いて犬山城に入り、家康と対峙しました。
秀吉が亡くなり家康の天下が訪れると、尾張徳川家の付家老である成瀬正成が犬山城主となりました。
以後犬山城は、(あいだに明治政府の接収があったものの)なんと平成16年まで成瀬家が城主を務めていました。
犬山城の天守が建てられたのは、天文年間(信長の時代)と慶長年間(秀吉の時代)で学説が分かれているものの、その様式は日本最古のものとされています。
それでは天守へ。靴を脱いで、中に入ります。
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入口には自然石をそのまま積んだ野面積みの石垣を見ることができます。
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1階は納戸の間で、危急時に作戦を練り、武士が控える間。
2階は武具の間で、その名のとおり武具を格納していたところです。
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狭く昇降しづらい急な階段。
天井も低く、油断すると頭をぶつけてしまいます。
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3階、
天守の装飾である破風を構成しています。
右画像の、屋根が弓なりになっている唐破風が、中からでは左画像のようになっています。
最上階、高欄の間。
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らんかんの高さは、成年男子のヒザ程度の高さしかありません。
そして長い年月を経た木床のきしむ音が、いささかの恐怖を呼び起こします。
しかし、眺望はとてもすばらしい。
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西側。眼下にはライン大橋。
対岸に見える山は伊木山といい、齋藤方の砦があったといいます。
空気が澄んでいれば、岐阜城も見えるそうです。
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東側。木曽川に犬山橋が架かります。
道路橋と鉄橋の2本の橋がかかっていることから「ツインブリッジ」とも呼ばれます。
犬山城に登城する前に利用した名鉄犬山線がこの橋を渡っていて、橋の北端が新鵜沼駅、南端が犬山遊園駅になっています。
ところで、最上階だけはなぜかレッドカーペットが敷かれていました。
さて、国宝の天守を堪能し、100名城スタンプを探します。
しかしガイドブックには、「城郭内」としか書かれていません。
なんとアバウトな表記だろうか。
とりあえず天守閣入口の職員に尋ねると、
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スタンプは、入場門の裏手から階段で入る事務所の中にありました。
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43番、犬山城!
午後1時、犬山城を出ました。