福井駅前で食事をして、次の目的地・一乗谷へ。
JR福井駅 12時49分発
◆九頭竜線(越美北線) 普通 九頭竜湖行き
一乗谷駅 13時05分着
なんと・・・一乗谷駅で降りたのは私だけ。
一乗谷駅は、ホームが1本たたずんでいるだけ。
駅舎もなく、山に囲まれた田園に民家とともにぽつんと存在する。
駅のそばにある家の犬がうるさい。
(↑クリックすると拡大地図に飛びます)
まずは駅の近くにある一乗谷朝倉氏遺跡資料館に寄った。
こちらは入館料100円。
展示されている出土品はほとんどが【国指定重要文化財】らしい。
後から知った。ちゃんと見ておけばよかった。
(資料館の展示物の写真はない)
展示品の一つに将棋の駒があった。
現存最古の駒で、現在にはない「
動きは、真後ろに下がれない王将、といったところ。
しかし敵陣に入ると「太子」に成り、王将を取られても負けとならないのだという。
一乗谷はとにかく歩くので、ここのコインロッカーに手荷物を預けた。
一乗谷散策開始!!
ここでいきなり道を間違える。
資料館から遊歩道(地図上のオレンジ色の道)が始まるのだが、これをスルーして県道(地図上の赤い道)をたどってしまう。
この県道は歩道が十分確保されていない。
人通りもない上に雪が積もっていてきわめて歩きづらい。
風は強くなり吹雪いてきた!
さらに恐怖の雷鳴が轟く!!
ようやく商店を見つけ、そこの軒下で待機。
10分ほど待ったが、天候の回復する気配がまったく見られない。
すると、1台のタクシーが通りかかったではないか!
私は迷わずタクシーを停めた。
タクシーに乗車し、「一乗谷復原町並までお願いします」と言ったが、
運転手氏は「近くに一条滝という滝がありますよ、佐々木小次郎で有名な・・・ここから3キロくらいですよ」
とにかくタクシーがこんな山の中でつかまえられたことが嬉しかった私は、判断力が明らかに弱くなっていたのだろう、二つ返事で快諾してしまう。
このページの地図からははずれてさらに南、タクシーで考えたら近いとは言えない距離。
料金メーターはみるみるうちに上昇。
そして一条滝まであと少しというところ。
車は全く通らないのか、除雪が全くされていない。
積雪は30~40センチほどであろうか。
運転手氏はこの道を強行突破!
タクシーは雪に阻まれ、前輪を左右に振りながら雪をかき分け進んでも、秒速10センチといったところ。
俺、生きて帰れるのだろうか・・・?
車窓の後ろに続く雪面の
そしてその間も料金メーターは右肩上がりであった。
運転手氏もこのことには気づいており、「この分は値引きするから」とは言ってくれた。
ある程度坂を上ったところで、タクシーを下車。
足下には40センチの雪が積もっており、一歩足を踏み出すにも一苦労。
滝の入口に立つ佐々木小次郎像にもどっさりと雪が積もっていた。
その奥に、佐々木小次郎が秘技「燕返し」をあみ出したとされる一条滝が流れる。
私はそのままタクシーに戻った。
だって~ムリだよ~あんな雪道なんて~
運転手氏は、上ってきた坂道を雪の轍に沿ってバックで下っていくのだった。