拙宅を出てから約1時間。
起きた直後にバナナを1本とリンゴジュース1杯を胃の中に入れてきましたが、ちゃんとした朝ごはんは食べていません。
いや、あえて朝ごはんを抑えたのです。
松戸から常磐線(快速電車)に乗った私は、2駅目の我孫子で下車。
到着した5・6番線ホームにあるという、駅そば界の有名店を捜します。
ありました! 降りた電車のすぐ近くに弥生軒(6号店)!
休日の朝早い7時過ぎだというのに、人が入りきれないほどの大盛況です。
弥生軒の歴史は古く、戦時中から終戦直後の間には「放浪の天才画伯」山下清が働いていたそうです。
当時は駅弁販売が主力だったようで、その包装紙に画伯の絵が使われていたこともありました。
入口近くの券売機で食券を買い、食券を渡す順番を待ちます。
店内には食事スペースの6人を上回る人数の男が充満していました(^_^;)
「ぼくがはたらいていた弥生軒の
おそばおいしいよ 山下清」
山下清ゆかりの立食いそば屋ということで、こんなメッセージの緑のプレートが懸けられていました。
(店内大盛況のため、プレートは撮影できませんでした)
食券を渡す順番が回り、「おそばをお願いします」と伝えて食券を渡しました。
弥生軒はそばとうどんの両方を選ぶことができます・・・って立ち食いそば屋じゃ普通ですね。
食券を渡して1分ほど、出ました! 唐揚げそば(2個入り)!!
でっかい唐揚げが2個入って480円です。(当時価格。2014/4/1より520円になりました)
なお、唐揚げそば1個入りは360円でした。(これも当時の価格。2014/4/1からは380円です)
この価格設定は駅そば界でも安いほうといえます。かき揚げそばも310円です。(2014/4/1からは320円)
実食してみますと、まずなにより唐揚げがデカい!! そしておいしいです。
そば1玉と唐揚げ1個がちょうどいいバランスのように思えます。唐揚げ2個はちょっと多いですね。
というわけで最初は唐揚げのみを味わうことにして、それからそばを食すことにしました。
そばはもみ殻を使わない白いもので、そばつゆは関東風の醤油ベースで甘みがあります。
唐揚げそばと言えば、常磐線の運行上の終着駅・仙台駅の立食いそば屋「杜」の唐揚げそばも有名です。
値段も360円(当時)とまったく同じですが、こちらのつゆは甘みがあまりありません。
私は甘党なので、我孫子駅の唐揚げそばのほうが合いますね。
でも仙台駅の唐揚げそばも嫌いじゃありませんよ。
唐揚げそば完食。なんというボリュームだったか。
これは昼飯抜いても問題なく旅ができそうです。
出発時刻まで時間があったので、ホームをうろついてみました。
弥生軒6号店の下り線寄りに、弥生軒7号店がありました。
7号店・・・ってホーム数より明らかに多い。
7号店は売店のようで、この時はまだ閉まっていました。
7号店のちょうど裏、さらに下り線寄りに弥生軒8号店。
こちらは立ち食いそば屋で、もちろん唐揚げそばも食べられます。
なのに6号店とはえらい盛況に差がありました。
6号店は出口階段の近くにありますので、この差が出るのでしょう。
そうこうしているうちに勝田行きの列車が来ました。
◆参考文献
『桃猫温泉三昧』「JR我孫子駅ホーム、弥生軒の唐揚げそば」 http://yaplog.jp/momo-kimock/archive/3428
『我孫子のCB』「唐揚そばが人気です・・・我孫子駅構内の、立ち食いそば“弥生軒” 」 http://www.acoba.jp/21_abikoCB/09/yayoi/yayoi.html