鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

栗林公園・第2章~北湖

2016-02-02 | 公園・庭園


2 0 1 5 年 3 月 2 2 日 ( 日 )

午 前 1 0 時 0 0 分

香 川 県 高 松 市

特 別 名 勝 ・ 栗 林 公 園





公園の北庭側を回り、入口付近のお手植松のもとに戻ってきました。



栗林公園は「松の庭園」と称されるほどに個性豊かで見事な松を多く観ることができます。



こちらは檜御殿跡の松。
檜御殿は、初代藩主・松平頼重水戸光圀の兄)が隠居するときに建てた御殿で、江戸時代の間は藩主の別邸となったところでした。
明治になって民間に払い下げられ、現在は残っていません。



紫雲山を借景にして、松。



紫雲山と、いろいろな松。
おそ松? カラ松? チョロ松? 一松? 十四松? トド松???

 

大きな岩と、松。

この松はただの松ではなく、鶴亀松という名がついています。
根元の岩は110個で、亀のような石組みとなっていて、その背中に鶴が舞うかのような配置になっているクロマツです。



松に導かれて、歩みを進めます。



全盛期のJ朗君(内輪ネタ失礼)の頭髪にも似たこの松は、箱松です。
その名のとおり、長い年月を経て手入れされてきた松が、箱のようないでたちになったというものです。



箱松のあたりにある池は、北湖といいます。



北湖には2つの島が浮かんでおり、画像に見えるのは前嶼(ぜんしょ)
「松の庭園」らしく、島にも手入れされた松が植わっています。



松が多く立ち並ぶ中、北湖の湖畔に立っている一本のカシ。
根上り樫【香川県指定天然記念物】です。

もともとは二股の老松が立っていて、その二股の幹の間に樫の木が生えていました。
樫の木は生長とともに老松の幹を突き抜けて根を下ろし、やがて老松は枯死。
樫の木だけが残り、樫の根が地上にむき出しになった・・・という恐ろしい由来をもっています。



枝がくねっくねに曲がっています。
そのために箱型に見えるのだといいます。



この曲がりっぷり。
箱根彫刻の森美術館で見たある作品のような・・・



↑コレを思い出しましたよ。



箱松の右側にチラッと見えている松は、屏風松といいます。



手前の箱松の後ろで立つ様が屏風のように見えることからその名があります。



北湖のほとりにて。



鳩が水遊びをしています。

少し歩いて、北湖をまたぐ梅林橋へ。



橋の上から北湖を見やると、松を冠にした2つの島がなせる佳景。



橋の下では鯉がたむろしています。
その上には鳩・・・



そばにいたお子様が引いちゃうくらいのお麩騒動が勃発。
栗林公園の鯉はなかなかがめついようです(^_^;)・・・が、その一枚上手を行く鳩。

世の中には、見えないほうが幸せってものもあるのだなぁ~。





戦場を越えて振り返ると、見事な箱松&屏風松。
戦場は画像の左側(^_^;)
そしてここのそばには・・・



夫婦松という松が立っています。
大きい松がダンナで、小さい松がワイフなんだな・・・そう思っていたのですが、

アカマツ(別名:雌松)の幹の下部から、クロマツ(別名:雄松)の枝が張り出しているように見えるこの松は、夫婦松の愛称で呼ばれ、仲のいいほのぼmのとした様子が好評です。
(園内の案内看板より引用。文字の色付けは筆者による)


ということで、1本の松に見える左の大きい松が夫婦になっているのだそうです。
私はこの記事を作成するまで気づきませんでした・・・(^_^;)
あと、メスのほうが大きいというのも意外な感じがしましたね。



夫婦松の足元から北湖を眺めます。



散策路は北湖から離れていきます。



北湖に注ぐ小川。
そこに突如現れる岩はぼたん石見返り獅子という名前がついています。



まったくの自然石であり、奥の石はぼたんの花、右手前の石は獅子が振り返ったような姿にていることから、このように名付けられている。
(園内の案内看板より引用。文字の色付けは筆者による。原文ママ


当時はあんまり案内看板を読まなかったので、この過ちを見過ごしていましたが・・・
そんなことよりどこがボタン獅子なんじゃい!?と思っていたこの岩。
どうも岩の左側がボタンの花に見えるというのです。

まぁ~言われてみれば確かに。

でも見返り獅子ってのはちょっと難しいなぁ~。



別の角度から見てみると・・・まぁ・・・獅子かな?(・・・と自分に言い聞かせてみる)



園内ガイドの爺さんが「ハート形のつつじがあるよ~」なんて言っていたので、たぶんこの辺かな~?
と適当に撮った小川。
ツツジは小川ぞいにはないようでしたが、広々とした芝生に映える松の木と小川もなかなかよろしいですなぁ~。



散策路は小川からも離れ、鬱蒼とした木々生い茂る「陰」の道へ。



園内の茶室・日暮亭【再建】、



築山・会僊巌(かいせんがん)まで到達しました。