鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

境港の居酒屋「元気亭。」

2020-07-26 | グルメ


令 和 元 年 神 無 月 廿 日 ( 日 )

午 後 七 時 十 九 分

鳥 取 県 境 港 市

J R 境 港 駅





妖怪の国へと続く、JR境港駅の改札口。



港町らしく灯台を模した駅舎を出ると、夜の妖怪ワールドが広がっているのですが・・・



並居る妖怪どもに目もくれず、あらかじめ調べておいたお食事処へと急ぎました。
今宵のお食事処は、「健食倶楽部 元気亭。」



JR境港駅からも近く、お値段も手ごろということで、こちらにお邪魔しました。



中に入ると・・・地元民でほぼ満席。
カウンターのところが開いていたので、そこに着席しました。

この日はラグビーワールドカップ2019日本大会の準決勝第4試合、日本・南アフリカ戦の開催日。
そしてお店のテレビでは、日本・南アフリカ戦がまさに放映されていたのです。


今回いただくのは、メニューの先頭にあったイカの漬け丼(1,400円)。



注文から7分ほどで、着丼です。



イカの漬け丼、うまい!
さすがは本邦有数の漁師町、ネタが新鮮ですね。
イカの漬けと、ちょいちょいまぶされているイクラもまた良し。
そして久しぶりの米のメシ・・・そういえばご飯を食べたのは、この旅最初の松屋の牛丼以来でした。

数分で完食。
しかし私の胃袋には、まだじゃっかんの余裕があります。



あじフライ、うまい!
一品料理のあじフライ(600円)も追加しました。


漁師町の海の幸に舌鼓を打ちつつ、ラグビー観戦しています。
南アフリカが先制のトライで5点、日本はこのとき無得点でした。
午後7時35分、試合開始から20分・・・

田村優選手、手堅くペナルティキックを決めた~!

世界2位の強豪・南アフリカ相手のジャイアント・キリングに希望が持てそうなゴールを見届け、私は妖怪の国へと戻っていきました。



日本・南アフリカ戦の結果は、3対26で南アフリカが圧倒したのですが・・・
ラグビー日本代表の数々の善戦は燦然としており、この試合をもってもその輝きが失われることはないのは、言うまでもないことですね。





境線に乗ってみた・往路~ねこ娘列車

2020-07-26 | 鉄道の旅


令 和 元 年 神 無 月 廿 日 ( 日 )

午 後 五 時 五 十 分

鳥 取 県 米 子 市

J R 米 子 駅



米子城【国指定史跡】の登城を終えて、



JR米子駅に戻ってきました。

米子駅の真ん前にあって、夜になると緑色にきらめく横から見たハマグリのようなオブジェ。
とっても気になるこのオブジェは、(こめ)ッ子合掌像」という作品だそうです。
ハマグリではなく米粒を表していて、米子に来る人々を合掌して出迎える・・・という意味なのだとか。

米子駅前にはもうひとつのオブジェがあります。



これは・・・ジェットコースター???
そうではなく、「山陰鐡道発祥之地」の時計塔だそうです。
蒸気機関車が客車を引っ張って天駆ける・・・これって「銀河鉄道999」ですね。


さて駅ナカへ。
小腹が減ってきたということで、



米吾(こめご)という食事処へ。
大きく掲げられている「吾左衛門鮓」は屋号ではなく商標で、鯖、カニ、穴子などの押し寿司のようです。
この店舗は「米吾」の直営店で、当然ながら吾左衛門鮓も食べられるのですが・・・



券売機にたった2文字で書かれている「そば」に惹かれてしまい、そば(380円)を注文しました。



気になった「そば」は、のり1枚とねぎがまぶしてありました。
要するに、かけそばですね。



「そば」、うまい!

すなば&スタバ以来の食事。
ランチがそこそこ軽めだったので、このときはやや空腹ぎみだったのですが、夕食は港町の境港で食べようと考えていた私は、「そば」のみでごちそう様といたしました。
思えば、サバ寿し(2切320円)くらいは食べておけばよかったですね。



米子駅からの列車は、



18時30分発 境線 普通列車 境港行きです。

境線は米子駅を発し、中海の湾口を塞ぐ砂州である弓ヶ浜半島を縦断して港町の境港駅を結ぶ、長さ20km弱の短い路線です。
境線の終点・境港は、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげるが幼少期を過ごした地。
これにちなんで、境線では「鬼太郎列車」が運行され、境線の各駅は愛称(副駅名)に妖怪の名が採用されています。



よにゃ~ご駅・・・
「ゲゲゲの鬼太郎」にねこ娘というのがいましたが・・・「よにゃ~ご」は妖怪ではありませんね。



境線が発着する0番線ホームにきました。



コンコースへと至る階段には、ねずみ男氏とともに「ねずみ男駅」の愛称が表示されています。
目玉のオヤジさんもいらっしゃいます。



私を妖怪の国境港へといざなう、ねこ娘列車がスタンバイしています。
近年のねこ娘さんはやたら可愛くなっておられますが、列車のねこ娘は古き良き時代?の画ですね。



ねずみ男駅の駅名標。
次はコロポックルですか。



そろそろ発車時刻。
一旦木綿さんに見送られ、ねずみ男駅を発ちました。




午 後 六 時 三 十 分

ね ず み 男 駅 を 発 車


境港までの短い路線ではありますが、列車は意外と混雑していました。
地元の方々が帰宅される時間帯だったのでしょう、お立ちの方もそれなりにいらっしゃいました。



ねこ娘列車の座席。
こちらのねこ娘さんは、やや近代化されていますね。


「皆さん・・・JR境線にようこそ・・・ゲゲゲの鬼太郎です・・・
父さんとねこ娘と一緒に、終点の境港までご案内します・・・」


あれ? 鬼太郎ってもっとハキハキしゃべってるイメージだったんですが・・・
現在の鬼太郎の声優は5代目で、沢城(さわしろ)みゆきさん。
私の知る鬼太郎の声の人は2代目で戸田恵子さん、アンパンマンの人です。

「米子駅は、『ねずみ男駅』って愛称名があるのよ」

ねこ娘さんの声優は、庄司宇芽香さん。
・・・・・・ごめんなさい、私はあまりアニメを見ないので、声優さんがどの作品の誰の声を担当しているか、よくわからないのです。

「これからワシらが終点まで各駅を紹介していくぞ。
楽しみにしておるのぢゃぞ」


悟空だ!
アニメに疎い私でもすぐにわかるこの声の主は、重鎮・野沢雅子先生。
田の中勇氏が他界された後をうけ、2代目の目玉の親父の声を担当されています。


「次は~ 博労町(ばくろうまち)~ 博労町です・・・」
「愛称名は、『コロポックル』です」

鬼太郎さんが、ちょいと弱弱しい声で駅名を案内。
次いでねこ娘さんが愛称名を案内していきます。
愛称名は、奇数番目の駅がねこ娘、偶数番目の駅が悟空目玉の親父の声となります。

「後ろのドアは、境港以外の駅では開きませんので、ご注意ください。
運賃、きっぷは、整理券と一緒に、運転席後ろの運賃箱にお入れください。・・・」


事務的な内容は、鬼太郎一味ではなくプロの方・・・いや鬼太郎一味もプロなんですけど・・・とにかくワンマン列車専門の方?の声となっています。





ねずみ男駅から8駅の砂かけばばあ駅
正式名称は大篠津町駅で、ここまでが米子市内。
この次の駅は米子空港駅(べとべとさん駅)ですが、米子市ではなく境港市となります。



砂かけばばあ駅から5駅、一反木綿駅
正式名は上道(あがりみち)
終点まであと2駅です。




午 後 七 時 十 四 分

キ ム ジ ナ ー 駅 発 車 後


「次は~ 終点の・・・境港~ 境港です・・・」
「愛称名は、『鬼太郎』です」
「ワシらの案内、楽しんでいただけたかのぅ。
また、会おう!」


鬼太郎さんたちのご案内のあと、おねえさんが事務的なことを言って、境線の往路は〆。
19時17分、

 

定刻どおり境港駅に到着しました。



ねこ娘列車から降りる、和服の女性。
なんとなく画になりますねぇ~。





境港駅の出口、そして妖怪の国の入口へと足を踏み入れます。



【今回の鉄道乗車記録】

JR西日本 米子駅(ねずみ男駅) 0番線 18時30分発
[C]境線 普通 ねこ娘列車 境港行き 1両ワンマン
境港駅(鬼太郎駅) 1番線 19時17分着

*所要時間 47分
*移動距離 17.9km
*運賃   秋の乗り放題パス使用(使用しない場合、330円)





米子城登城・後編~山も海も

2020-07-26 | 城郭【続日本100名城】


令 和 元 年 神 無 月 廿 日 ( 日 )

午 後 四 時 五 十 分

鳥 取 県 米 子 市

米 子 城 本 丸





「続日本100名城 公式ガイドブック」の表紙を飾る、米子城本丸の石垣群。



天守台と、2段の控え積み郭の石垣は、石の表面を平らにして石同士の接合面の隙間を減らして積みあげた打込接ぎです。
なお控え積み郭の石垣は、下段が昭和、上段が平成になって積み直したものだそうです。



左に目を移すと、ひときわ端整ななりをしている四重櫓台の石垣。
こちらは、石を加工して隙間を徹底的になくして積み上げる切込接ぎです。



続100名城スタンプの絵柄に出てくる石垣も、切込接ぎのように見えます。
スタンプの画は、四重櫓台を題材にしているのでしょうか。


天守台へと足を運ぶべく、四重櫓台の下へ。



天守郭の入口とあって、石垣で厳重に構えられています。



積み方も端整で、石の色も際立っている四重櫓台
幕末に補修されたので、当時としては最新鋭の切込接ぎが用いられました。
右上にちょこんと載っている石は忘れ石といい、明治時代以降いつの頃からか、いつの間にか置かれてそのままになっているのだそうです。

 

ここがスタンプの画角かな~と思ったのですが、どうも違うような・・・。
四重櫓台の石垣は、角の長方体の石が長短交互に積み重なる算木積みですが、スタンプの石垣はそうでもなさそうです。
また左後方の石垣の遠近が異なっている――スタンプの画では、左後方の石垣はかなり後ろにありそうです。
植栽の有無も異なっていますね。




スタンプの画角を探しつつ、先へ。

 

(くろがね)御門跡
天守郭を守っていた城門には、鉄板が施されていたそうです。



鉄御門跡から振り返ると、こんな感じ。
このあたりには、石垣の材料として加工されたのに結局用いられなかった残念石が転がっているのですが・・・スルーしてしまいました。



天守郭に入りました。



さっそく天守台に立ちます。





まずは西、本邦5番目の広さを誇る中海が広がっています。
中海は、日本海に開いた湾の入口が砂州によって塞がれてできた潟湖(ラグーン)です。
時は夕刻、中海を照らす夕日を拝みたかったのですが、残念ながらこの日は曇り。
それでも、城郭から望む景色としては全国でも指折りのものだと断言できますね。



北には米子の城下町が広がっています。
その向こうには日本海島根半島
中海の出口である境水道は・・・見えないかな。

一方、足元には内膳丸が存在感を出しています。
現在は市街地になっている内膳丸付近は、かつては中海の一部でした。
内膳丸は中海からやってくる敵兵に備える出丸だったんですね。



東には、中国地方の最高峰・大山(だいせん)が横たわっています。
米子城は山、海、湖、それぞれの景色を堪能できる名城ですね。

さて、城の本丸に到達したということで・・・「城攻め」



続日本100名城・第169番、米子城攻略!



もう1箇所、鳥取藩台場【国指定史跡】も攻略できました。
ちなみに鳥取藩台場は県内各地に8箇所あるのですが、「ニッポン城めぐり」では境港市にある境台場【国指定史跡】を採用しています。




こちらは天守台のお隣、四重櫓台です。
隅にある巨石は忘れ石ですが・・・思いのほか崖っぷちにあって、危険な感じがしますなぁ。



振り返って、先ほどまで立っていた天守台
ここからの眺望はとても素晴らしかったです。





本丸の天守郭を出て、



水手御門へ。
ここから下ると、中海に面した御船出郭に通じます。




天守郭の石垣に沿って、時計回りで進んでいきます。
続100名城スタンプの画角も探していきます。



本丸から張り出た方形の郭。
ここには遠見櫓と呼ばれる櫓が建っていました。



遠見櫓跡から望む内膳丸
この2箇所を登り石垣が結んでいて、中海からの外敵を遮断する役割を担っていました。



下を覗くと、内膳丸までつながっている斜面が見えます。
登り石垣はこの斜面に造成されていたと考えられています。



遠見櫓からの天守郭。
なかなかの迫力ですが、スタンプの絵柄の石垣はなさそうです。






石垣を探し回りながら進み、本丸のスタート地点・番所跡に戻ってしまいました。



絵柄に見合った画角がどうも見つからない・・・。

 

画角を探した挙句、旅行当時に「ここだろう・・・」と定めた場所が、天守台脇からの四重櫓台。
しかしながら後で検討してみると、忘れ石も写っているし背後の石垣もないので、ここからではなさそうですね。


このときの時刻は午後5時18分。
雲もかかったままで夕日も見られないだろうと考え、登城路が暗くなってしまう前に米子城を後にしました。




午 後 五 時 三 十 六 分

米 子 市 内 移 動 中


米子城があった湊山を下り、米子の市街地を歩いていると・・・



夕空が赤く染まっています。



・・・・・・私は、米子城を早々に立ち去ったことをいたく後悔したのでした。