シュワッチ!!
もうすぐ日付が変わりそうな時刻。
我々が下り立っているのは、関越自動車道下り線・高坂サービスエリア。
女王様と第2王子、ウルトラマンゼロ自動販売機にて。
ここで飲み物を買うと、ウルトラマンゼロ氏が例の掛け声を出してくれるのだそうです。
女王様が「語感が好き」という、週末の交通情報で必ずといっていいほど登場する「タカサカサービスエリア」。
こんな時間に、なんでこんなところにいるのでしょう???
高坂サービスエリアを出て、そのまま関越自動車道を進んでいきました。
群馬県内で日付が変わり、全長約11kmの関越トンネルを抜けると、真夜中の新潟県へ。
バブル期にはスキー客で賑わっていた越後湯沢で下道に降り、
真夜中の峠道へ。
何でしょう、この信号は?
交差点などない峠道に、ぽつんとたたずむ赤信号。
ちょうどあたりは霧が立ち込めて、漆黒の中で煌煌と光る赤信号がかなり不気味です。
依然、赤信号です。
「交互交通規制信号機」と看板に記載されています。
この先のスノーシェッドが狭く、片側通行しかできないために信号機が設置されているようです。
赤信号。・・・同じ写真を使いまわしていますが、とにかく長い赤信号。
この信号、壊れてるんじゃねぇか?
いや、看板に「新潟県公安委員会」なんてご丁寧に記されているから、そんなことはなさそうだ・・・。
開かずの信号機のために、真夜中の峠道で何分間も停止させられています。
そういえばこのあたり、雰囲気があるなぁ・・・・・・。
「バイオ・ハザードっぽい」
第2王子が放つ、戦慄のコメント。
女王様も私もドキドキしながら、開かずの信号機の前で待っています。
真夜中ながら、眠気など一切感じられません。
数分後、信号機は何事もなく青いLEDを発光しました。
まぁ、当たり前なんですけどね。
越後湯沢から十日町へと至る国道353号。
峠越えながらも「酷道」といった趣はなく、真夜中でも苦も無く通り抜けることができました。
日本三大峡谷のひとつ・清津峡【国指定名勝・天然記念物】を擁する清津川に沿って進みます。
真夜中なので、渓谷の見事な景色を望むことはできませんでした。
ただただ、この赤信号だけが印象に残るばかりでした。
国道353号から国道117号へと入り、南へ。
鉄道で云うならほくほく線から飯山線へと乗り換えた感じですね。
まぁ、峠越えの道はほくほく線よりもだいぶ南側を通るのですが。
信濃川に沿って進む国道117号を進み、新潟県から長野県に入りました。
信濃川は千曲川と名を変えながらも、依然として並行していきます。
「ここを~キャンプ地とする!」
前回の3人旅・「クリスマスは沼津で」の帰り道、第2王子はこのようにのたまっていました。
「今度は車で金沢に行こう」
第2王子が溺愛してやまない北陸の小京都・金沢。
彼が普段利用する公共交通機関では行きづらい場所もある加賀国、そして能登国。
これらをいっぺんにめぐることはできないだろうか、という第2王子の野望。
今回の旅は第2王子の野望を前面に押し出した・・・・・・
第2王子の第2王子による第2王子のための旅
The Journey of THE SECOND PRINCE, by THE SECOND PRINCE, for THE SECOND PRINCE
前年のクリスマスでは絵空事のように思っていた金沢の旅を、実現してしまったのが今回の旅なのです。
令和4年7月、旅のお供となるクルマが大きく変わりました。
わが本拠地のクルマは、当ブログでも登場する「柏ナンバーのかわいいクルマ」でした。
「かわいいクルマ」では荷が重かった「沼津」の旅では、「成田ナンバーのレンタカー」さんを調達しました。
しかしこの旅が始まる直前に、「かわいいクルマ」とおさらば。
そしてやってきたのは柏ナンバーのごついVOXY。
最大4人乗りの「かわいいクルマ」から、最大8人乗りの「ごついVOXY」へ。
キツキツだった車内も、3人搭乗なら余裕のあり過ぎるものになったのです。
ただひとりのドライバーとなる私、ここで妙案をひねり出します。
「今回の旅は、車中泊をしよう」
柏から金沢までは、高速道路をフルに利用しても6時間以上かかります。
せっかく金沢まで行くのなら、道中の富山あたりにも寄り道がしたい・・・・・・そうなれば、移動時間はさらにかさんでいきます。
夜明け前に出発する手もありますが、なにぶん私がキツい。
そこで考え出したのが・・・
「前日のうちにある程度進んでおいて車中泊をし、あらためて金沢をめざす」
というもの。
さらに第2王子の
「朝は風呂かシャワーで身支度をしたい」
というリクエストに対応できる場所を探しました。
朝風呂に入浴できるところ・・・やはり温泉地でしょうか。
金沢と柏との中間あたりにあるのは・・・長野県あたりですね。
そして見つけた、最適の「キャンプ地」が・・・
道の駅野沢温泉だったわけです。
野沢温泉の公衆浴場は、午前5時に開場するということなので・・・道の駅野沢温泉で、一泊!
ね、ね、寝れないんだよぉ~
山あいにたたずむ道の駅は、いまだに夜明け前。
同じ車中泊の車が5台ほど停まっていますが・・・彼らはよく寝られるなぁ、と感心してしまいます。
こんな感じの道の駅。
建物の向こうには、日本一の川・千曲川が近くを流れています。
女王様も、第2王子も、快眠には程遠いもよう。
第2王子に至ってはあまりに寝られず、道の駅で昆虫採集を始めてしまう始末。
「コクワガタを捕まえたよ」
齢28の男をここまで狂わせた車中泊。
ここでの車中泊は三者三様にダメージを与え、旅の行程を狂わせていったのでした。
旅の教訓。
「メシより宿」
「近くのゲストハウスより遠くのビジネスホテル」
(「縁結び祈願のたび」第18話「ゲストハウス」より)
そして、
「車中泊より宿」
「第2王子の第2王子による第2王子のための金沢」・・・長えなぁ、「金沢2022」でいいや。
金沢2022・第1話「真夜中の峠越え」 完
金沢2022・第2話「湯治!野沢温泉」へ続く。
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金沢2022・第1話「真夜中の峠越え」 完
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