日本バプテスト大阪教会へようこそ!

教会設立73年 都会と下町とが交差する大阪のどまん中にある天王寺のキリスト教会 ぜひお立ち寄りください!

巻頭言

2007-12-14 13:45:52 | メッセージ
「イエス誕生の日付について」 M・Y

 クリスマスの季節になると「ルカ福音書」の降誕物語がよく読まれる。パレスチナでは羊飼いが野宿できるのは3月頃から11月までの春、夏、秋のいずれかになる。これが唯一の手掛りとなる。では、キリストの誕生日はなぜ12月25日に設定されたのか。古代のキリスト教徒がイエスの誕生日を推測はしているものの、歴史的価値はない。
 243年に出た書物にキリストの誕生日を3月26日と設定している。著者は、天地創造の際に神が光と闇とを分けた記事にヒントを得た。つまり、光と闇はその際二等分された「昼」と「夜」の長さが同じ日に開始された事になる。ローマ暦では昼夜半分の春分の日は3月28日に定められていた。天地創造物語によれば、神は太陽を第四日目の28日に創造されことになる。 旧約聖書「マラキ書」3章20節には救い主は「義の太陽」であるから、イエスは3月28日にこの世に生誕された、と主張している。
 その他、自由気ままに考えてさまざまな説がある。その中で、4世紀初頭、エジプトで発見された一葉のパピルスに一種の典礼式文には、教会の聖歌隊が司祭の朗読に続いて答唱。また、多数の指紋が検出されており、式文にはヨルダン川でイエスの洗礼を記念するというメモにより、それは1月5、6日が顕現祭の典礼式文だと判明した。聖歌隊が歌ったその式文の歌詞には「彼は、ベツレヘムに生れ、ナザレで育ち、ガリラヤに住んだ。私たちは天のしるしを見ました、輝く星というしるしを。野宿をしながら羊の番をしていた羊飼いたちは恐れ、ひざまずいて歌った。父に栄光あれ。ハレルヤ。御子と聖霊に栄光あれ。ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ。」とある。このように、四世紀はじめ東方教会では、キリストの降誕を一月五日から六日にかけての夜に祝っていた。
 クリスマスについて考える際に、十二月二五日にこだわるべきではない。
 
 このシーズンにわたしが愛唱しているドイツの神秘的宗教詩人、アンゲルス・シレシウスの詩をご紹介しましょう。
「キリスト ベツレヘムに生(あ)れたもうこと 千度(せんたび)におよぶとも、 キリスト汝(な)が心のうちに生(あ)れたまわずば、たましいは なおうちすてられてあり。十字架のみ 汝(なれ)をすこやかにせんに、ゴルゴダの丘が十字架 汝(な)が心のうちに立てられずば、汝(な)がたましいは とこしえにうしなわれてあり。」
コメント
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