ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

港区ではベンツがカローラの6倍売れている

2008年05月13日 | 戯言
日曜日の某新聞の書評に載っていた本です。とにかくタイトルが印象的でした。

今日の午後、旭川で仕事があったのでJRで往復する道中の時間潰しに札幌駅構内の本屋でたまたま見つけて迷わず購入、往復の乗車時間中で一気に読み切りました。
これで758円。おもしろい新書・文庫はまさに割安な時間潰しツールであります。

この新書決して底の深い取材や分析ではありませんが、それだけに「格差」というものがいかに観念的であるか、人と場所によってそれぞれの価値観が大いに違っていて、一つのモノサシで計れば某野党が口角泡を飛ばしそうな格差の実態と受け取れても、それぞれの違いを認めてしまえば格差でもなんでもない実態を浮き彫りにすることにはシンプルに成功していたと感じました。

「格差」に故あれば、その「格差」はそこに関わった人それぞれの自己の選択の帰結であります。マスコミは「格差」の底辺に苦しむ被害者を仕立て上げたがりますが、そこに至るまでのプロセスを冷静に辿れば、九分九厘被害者然としている人の多くの自律的な選択の経緯が浮き彫りになるはずです。

自己選択の帰結、自己責任の結果を周囲の責任に転嫁し、それを社会が支援すべきということが常識となったら、実はもっと格差は拡大します。
だって真面目に働くのが一層バカらしくなりますから、それでも真面目に働こうとする人と、時流にのって楽しようとする人の行く末は容易に想像つくじゃありませんか。

突き詰めるときっと真面目に働く人は、結果不公正な日本という国を見限るでしょうね。
他力本願の人間ばかりが残る日本の末路は。。。やっぱり沈没でしょうか。
コメント
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