
今年の「第9」は先日ワグネルの同期会をしたからというわけではありませんが、自らが4回生の時の母校創立125周年記念演奏会の演奏を聴いています。
媒体はカセットテープです。
当時はそれなりの音質だったはずですが、デジタルを聴きなれた耳にはやや靄がかかったような。。。(笑)
20年前に買ったテープデッキが今もなんとか健在なのです。
1983年12月4日 東京文化会館大ホール。指揮はヤマカズ。
今のヤマカズではなく、元祖ヤマカズ、山田一雄先生でした。
愛娘が母校の小学校に通っているという伝手で母校自体が依頼して大家の招聘が実現したと記憶しています。
当時コンサートマスターだったオヤジにとって、山田先生の指揮での練習、そして本番はまさに格闘でした。
山田一雄先生のタクトは、それまで綺麗な動きの棒しか見てこなかったオヤジにとって(というか当時の団員達にとって)カルチャーショック的に「点」が解り辛い動きでした。
アンサンブルが乱れるのは当たり前、「点」が認識できないのですから棒とオーケストラのテンポ感がズレるのもしばしばでした。
そんな時に先生は決して激昂することなく粘り強く指導してくださいましたが、「どうしてついてきてくれないの?」とか「日フィルの人は、こんなに判り易い棒は無いといってくれるのに。。。」などと、身悶えながらおっしゃった(はず)ことが記憶に残っています。
コンサートマスターとして引っ張らなければいけないという気持ちが焦るばかりで、本番でも見事にアンサンブルが乱れたり、パート全体が落ちたりと、大事故が発生し、それを立て直そうとする山田先生の唸り声は録音に鮮明に記録されています。
今にして思えばあの頃は棒の動きに合わせることに必死で、棒の動きが表現するテンポ感を自分のものにして演奏するという感覚がありませんでした。
若気の至り、未熟と言えばそれまでですが、あの頃にそのことが少しでも理解できていたらと思います。
ま、歴史にたらればはありませんけど。(笑)
さて、今日は1日、ビール屋であることを実感する店頭活動でした。
年末商戦が盛り上がらないと言われて久しいですが、今日の店頭は昔ほどではなくとも正月の酒を買うお客様で賑わい、年末を感じさせるものでした。
その分頑張って活動に励みましたが、明日明後日に表出するであろう体のガタが恐ろしい・・・。(爆)
