ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

おとぼけさん

2017年06月03日 | 時事
「まんがタイム」は10数年前に大阪から東京に月1回ペースで出張する時の新幹線の友として必需品でした。
月1回の出張に月刊誌ですから、常に新しいものが読めてしかも間が空かないのでちょうどハマってました。

その後、単身赴任で移動手段が主に飛行機になって、特段の理由はありませんが読まなくなりました。

「まんがタイム」といえば「おとぼけ課長」。正直、あとは覚えてません。(笑)

「36年の歴史に幕」と言いながら翌号からは改めて「おとぼけ部長代理」が連載だそうで・・・この軽さもまた4コマ漫画の良さだと思います。

1日3本平均の執筆、4コマ読んで思わずクスっと笑わせないといけませんから、その苦労は並大抵のものではないと思います。

でも、きっと植田さんならではの型を持っているのでしょう。
パターン化してしまってはマンネリになりますが、マンネリもまた4コマ漫画の魅力なのかもしれません。

さて、久しぶりに買ってみようか。

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<タウンページ、通販カタログから必死ネタ集め…4コマ漫画年間1100本の植田まさしさん>
ヤフーニュース スポーツ報知配信 https://headlines.yahoo.co.jp/ 2017年6月3日

「おとぼけ課長」36年の歴史に幕

 読売新聞朝刊に連載中の「コボちゃん」をはじめ、4コマ漫画家の第一人者ともいえる植田まさしさん(70)が1981年に月刊漫画誌「まんがタイム」(芳文社)で連載を開始した「おとぼけ課長」が、36年にわたる歴史に幕を閉じた。とはいっても、7日発売の7月号からは、一家の7年後の姿を描く「おとぼけ部長代理」がスタートする。“新連載”とコミック最終29巻(7日発売、616円)の発売を前に、作品への思いと「4コマ漫画」へのこだわりを聞いた。(高柳 哲人)

 「まんがタイム」の看板作品として、毎号のように表紙を飾ってきた「おとぼけ課長」の突然の終了。ただ、最終回が掲載された号には、早くも「新連載」の文字が。ホッと胸をなで下ろしたファンも多かったに違いない。

 「出版社は『ここで区切りをつけて、もう一歩先に』という気持ちだったのでしょう。それに、例えば『コボちゃん』に妹が生まれたようなキャラクターの動きが、『おとぼけ課長』には36年間、ほとんどなかった。その意味では、7年後を描くというのもいいんじゃないかと思いました」

 “サラリーマン漫画”で課長が主人公といえば「おとぼけ課長」か「課長 島耕作」。ただ、島耕作はやがて部長になり、今は会長にまで出世したが、おとぼけパパは7年たっても「部長代理」だった。

 「以前に企画で『30年後のおとぼけ課長』というのを描いたことがあるんです。その時に『それ以降は昇進することなく、サラリーマン生活を終えた』としてしまった。だから部長には昇進できなかったんですね」(笑い)

 中央大学在学中は報道カメラマンを目指し、並行して写真学校にも通っていた。結局、在学中に漫画家デビューしたため、会社勤めの経験は一切ないものの、サラリーマンが主人公の漫画を描いている。

 「デスクワークは向かないと分かっていたし、普通のサラリーマンになるつもりはありませんでした。でも、だからこそ『おとぼけ課長』が描けるんだと思います。詳しいことを知らないから、すべて想像で自由にやれる。それに、4コマだと詳細に描き込むだけの『枠』がないので、問題ないんです」

ストーリー漫画は断念「面白く描けない」

 デビュー作「ちょんぼ君」から、一貫して生み出してきたのは4コマ漫画。ストーリー漫画の道へ向かうことは考えたことはなかったのだろうか。

 「私は少年漫画を読んだことがなくて、漫画といえば新聞の『サザエさん』とか『フジ三太郎』しか知らなかった。『漫画=4コマ』だったので、最初に自分で描いたのも4コマでした。出版社の方に『4コマ以外も描いてみたら』と言われたんですが、どうも面白く描けなくてやめました」

 それ以来、現在まで4コマ漫画以外を描こうとしたことはないそうだが、性格的にも「ストーリー漫画は合っていない」と考えているという。

 「4コマ漫画家とストーリー漫画家は、頭の中の構造が全然違うと考えています。川柳と純文学の違いというか…。ストーリー漫画の人たちは純粋な気持ちで、物事を真面目に考えて描いているんだと思います。でも、私たちはまず、おちゃらけることを考える。物をナナメに見てしまうんですね。根が真面目じゃないんですよ。それに、私は作風からかよく『おっとりしている』と見られるようですが、実は短気。そんなところも4コマに向いているのかもしれません」

 現在、年間で描く漫画は1100本ほど。1日3本の驚異的なペースだ。それだけに、「ネタ集め」のために時間をかけて取材をすることはない。

 「タウンページや通販カタログ、ありとあらゆるものから探します。あとは辞書。文字から想像するんです。ピンと来る単語があったら、絵を描いてみる。例えば『スポーツ新聞』だったら、まず新聞を読む人の絵を描く。次に『どこで読んでいるんだろう?』と想像して駅のホームや電車の中を描いてみる。それに自作の『チェックリスト』を掛け合わせる。これには『大きくしてみる』『逆から見てみる』など項目が30~40くらいあって、それを試しながら考えていると、アイデアができるんです」

トイレ読みが最適

 最近はテレビドラマや映画で漫画原作の作品が多い。ただ、それはストーリー漫画が中心で、世間の「漫画ブーム」も同様だ。そんな中、「4コマ漫画の魅力は」と聞かれたら?

 「4コマのいいところは『いつでも、どこからでも、好きな分だけ』読めること。ストーリー漫画は最後まで読んだ後『最初はどうだっけ?』となるし、読み返した時も『思い出す』という作業になると思うんです。でも、4コマはサッと読むから、その瞬間は面白くても内容はほとんど頭に残らないし、再読しても思い出そうとする前に読み終わってしまう。常に新鮮な気持ちで読めるんじゃないでしょうか。それに、どこで読むのをやめてもいい。だから、トイレで読むには最適なんです」(笑い)

 ◆植田 まさし(うえだ・まさし)本名・植松正通。1947年5月27日、東京・世田谷区生まれ。70歳。中央大文学部哲学科在学中の71年、週刊漫画TIMESの「ちょんぼ君」でデビュー。79年に「フリテンくん」が大ヒット。82年4月1日から読売新聞朝刊に「コボちゃん」の連載開始。同年、「フリテンくん」などで文芸春秋漫画賞を受賞。99年に「コボちゃん」「おとぼけ課長」で日本漫画家協会賞優秀賞、2016年に「かりあげクン」で同賞の大賞を受賞。趣味はゴルフの打ちっ放し。
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