ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

誰のための安全だったのか

2017年06月26日 | 時事
社会人のスタートが滋賀県彦根市でした。

南の河瀬、稲枝の方へ行くとタカタの文字のある事業所がいくつかありました。

その時はあくまでも地元企業の一つで、シートベルトやチャイルドシートを作っていることは知っていましたが、その後に世界的な企業になるとは知りませんでした。
会社のHPの沿革を見ると、丁度オヤジが彦根に居た頃に海外進出が本格化したようです。

下請け企業の皆さんの不安は当然でしょう。
報道されているように、この日を回避できるチャンスは何度かあったところを経営が自らそのチャンスを手放していたことも一因だと思います。
安全を願い安全を売る会社が顧客の安全に真摯に向かい合うよりも目先の会社の安全に拘ってしまった、この点に尽きるのではないでしょうか。

最初の赴任地にあった会社、ただそれだけのことなんですが、エアバッグの欠陥による大量リコールで騒がれた頃から先行きが気になっていました。
残念ですが持っている技術は確かなはずです。
折角HPに素晴らしい理念、社是、TAKATA WAYを掲げているのですから、愚直にその実現に拘って企業としては再生して欲しいと思います。

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<タカタ民事再生申請 創業の地では不安の声>
ヤフーニュース 関西テレビ配信 https://headlines.yahoo.co.jp/ 2017年6月26日

エアバッグの欠陥による大量のリコールで経営が悪化した大手部品メーカー、タカタが26日、民事再生法の適用を申請して受理されました。
タカタの創業の地、滋賀県では下請け企業などから不安の声が上がっています。

【タカタ・高田重久会長兼社長】
「心より深くお詫び申し上げます」

26日午前、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請した大手自動車部品メーカーのタカタ。
エアバックの欠陥によるリコール費用なども合わせて負債総額は1兆円を超える見通しで、製造業の経営破たんとしては戦後最大です。

タカタの創業の地滋賀県彦根市。
帝国データバンクによりますと、タカタと直接取引がある下請けの会社の数は滋賀県が全国最多です。

【記者リポート】
「下請け会社への説明会が間もなく開かれるということで関係者が続々と集まっています」

午後1時すぎから開かれた説明会では、下請け業者から、今後の態勢などを心配する声が相次ぎました。

東近江市にある八身福祉会。
20年以上にわたり、タカタからシートベルトの部品の組み立てを請け負ってきました。売り上げの6割がタカタからの仕事のため、今後の影響を懸念しています。

【八身福祉会・小島滋之施設長】
「かれこれ20年以上になります。日々仕事を頂く立場としては、今後どうなるんだろうという不安は正直ある」

地元の彦根市は…

【彦根市地域経済振興課・成田卓巳課長補佐】
「大手企業がそれほど多く立地しているわけではないので、インパクトは大きい。現在の工場規模と生産規模を維持していただければと考えている」

タカタは今後、中国系の部品メーカーの支援を受けて再建を目指す方針です。
コメント
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