俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2011-05-05 | 俳句・春・植物


藤の花迷うてゐたる路地裏に

マメ科フジ属の落葉蔓性植物。本州以西の山野に自生。観賞用に藤棚を作り栽培もされる。四~五月、下垂する総状花序を出し、紫色の多数の蝶形花をつける。白い花や淡紅色の花もある。花房の短い山藤は、本州中部以西に自生。路地裏を迷って歩いていると藤の咲いている家があった。ほっとして少し佇んだ。

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藤房に明暗のある夕べかな


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お玉杓子

2011-05-05 | 俳句・春・動物


遊びゐる蝌蚪にも個性あるやなしや

蛙の幼生。玉杓子に似ているのでこの名がある。漢語で「蝌蚪」とも書く。蝌も蚪も杓の形をした生き物の意味。蝌蚪は近代以降の俳人に好んで使われたもので、近世俳句にはない。池にお玉杓子がたくさん泳いでいた。どれも同じように見えるが、お玉杓子にも個性があるのだろうかと思った。

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池底の方にもお玉杓子かな


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武者人形

2011-05-05 | 俳句・夏・人事


武者人形人を見下ろす高さなり

端午の節句に飾る鎧・冑をつけた武者姿の人形のこと。端午の節句は奈良時代にまでさかのぼることができるが、現代では、男児の出生を祝う節句となり、神功皇后、金太郎、弁慶などに太刀・飾兜・具足櫃などが飾られる。羽田空港国際線ビル内に等身大の武者人形が飾られていた。海外の人々に日本文化を紹介する意味もあるようだが、人を見下ろすような高さがあり、立派なものであった。

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武者人形を武者の顔して見る子かな


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