バス避けて茅花流しを見てをりぬ
五月頃吹く、湿気を含み雨を伴うことの多い南風を「流し」という。
「茅花流し」は、茅花、すなわちチガヤの花穂が白い絮をつける頃に吹く湿気を含んだ南風をいう。
梅雨の先触れとなる季節風につけた美しい名である。
歩道のない道を歩いていると、バスがやって来た。
バスを避けるために野原の方に向きを変えると、そこには茅花流しが見られた。
百均に菓子買ひ茅花流しかな