俳句の風景

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水温む

2022-03-16 | 俳句・春・地理




水温む鯉の中にも主のゐて




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寒さがゆるみ、暖かい日差しで池や沼の水が温まって

きた感じをいう。







感覚的な季語であるが、池や沼には水草や藻が生えて

きたり、水底に沈んでいた魚が動きはじめる。







川底にいた鮒は、二~三月頃泳ぎ始め、三月末から

四月初めに産卵のため浅瀬や水田の中へ乗っ込んで

くる。







また、三月には。萍や藻、菱、河骨、蓮などが生えて

くる。

そのような生物界の現象に水の温みを感じるのが

「水温む」である。







池の中に鯉が群れていた。

その中に非常に太い鯉がいて、主のように思われた。

池の水が温んでいた。






橋の上に眺むる鷺や水温む




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