俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

白山一花(はくさんいちげ)

2012-06-15 | 俳句・夏・植物


殿(しんがり)を歩き白山一花かな

キンポウゲ科の多年草。本州中部から北海道に至る山岳地に自生。六~八月頃、数本伸ばした花柄の先に花をつける。五枚の花びらに見えるのは白い萼片で、中央に黄色の雄蕊が密集する。石川県の白山に産したものに最初に命名されたところからこの名がある。一行の一番後ろを歩いていて、人家の庭先に咲く白山一花を見つけた。高山植物を身近に見られて驚いた。

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白山一花空水色となり暮るる


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鬼罌粟(おにげし)

2012-06-14 | 俳句・夏・植物


鬼罌粟や眠気覚ましに珈琲を

ケシ科の多年草。西アジア・トルコ原産。オリエンタルポピーとも呼ばれ、阿片は含まない。六月頃、茎の頂に赤橙色の花を一個つける。園芸品種には八重咲き、白・朱・桃色の花もある。眠気覚ましに珈琲を飲んだが、真っ赤な鬼罌粟を見て更に目が覚めた。

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鬼罌粟や周り囲める青き山


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夏の蝶

2012-06-13 | 俳句・夏・動物


夏蝶の花に止まれば佇みぬ

夏に見られる蝶のこと。ただ「蝶」といえば春の季語。夏は蝶の種類が最も多い。安曇野の野で姫女苑に夏蝶が止まった。翅を広げて花の蜜を吸っていたが、こちらも佇んで見ていた。

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夏蝶の蜜吸ふときの尊かり


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夏燕

2012-06-12 | 俳句・夏・動物


橋潜りはたまた空へ夏燕

夏に見かける燕のこと。燕は春に南から渡来し、四~七月に通常二回産卵する。産卵後一か月余りで巣立ちをし、田畑をかすめて飛ぶ。川には燕が餌を求めてよく集まる。橋の下を潜ったかと思うとあっという間に空を飛んでいる。軽快な飛び方は見ていて飽きなかった。

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夏燕あづみ野の空広かりし


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コメント (2)
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植田

2012-06-11 | 俳句・夏・地理


アルプスの山を映せる植田かな

田植えを終えて間もない田のこと。早苗が整然と列をなして植えられ、水田が雲を映したりしている。安曇野は丁度田植えが終わったばかりで、早苗が風に靡いていた。そして、水面にはアルプスの青い山々を映していた。

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新しき家の前なる植田かな


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