俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

柳の芽

2013-02-23 | 俳句・春・植物


芽柳の風になびくは瀬の如し

枝垂柳は芽が出る時が美しい。芽吹いた柳が池の端や街路樹として風に揺れている様はいかにも春らしい光景である。芽柳が少し強い風になびいていた。その様子はあたかも浅瀬に流れる水のように感じられた。

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音もなく風に揺れをり柳の芽


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落椿

2013-02-22 | 俳句・春・植物


傾きし日に華やげり落椿

椿の落下は山茶花のように花びらが散るのではなく、花全体がぽとりと落ちる。これを特に「落椿」と言って俳句に多く詠まれてきた。咲いている椿の下にいくつかの落椿があった。西に傾いた日が当たり、落ちてもなおその艶なる風情は失われなかった。

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二つ三つ地に咲く如し落椿


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2013-02-21 | 俳句・春・植物


梅真白性善説をいまもなほ

バラ科の落葉高木。中国原産。八世紀頃日本に渡来。初春の花の代表。花は白色のほか紅、淡紅があり、その品種は三百以上といわれる。白梅が青空に映えて咲いていた。あまりに無垢な花の姿に性善説を思い出した。

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武蔵野の空むさしのの梅白し


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椿

2013-02-20 | 俳句・春・植物

藪椿

ひとつのみ日を宿しゐる椿かな

ツバキ科の常緑高木。山地や海沿いに自生。また、庭園や公園などに植栽されている。二~四月、枝先に五弁花を下向きや横向きにつける。花は紅色、淡紅色、白色などのほか、桃色、絞り、八重咲きなどの園芸品種がある。樹木の間に藪椿が咲いていた。折からの風に時々揺れていたが、一つだけ日を浴びて赤が鮮やかであった。

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暫くは椿に時を忘れけり


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犬ふぐり

2013-02-19 | 俳句・春・植物


目にすれば屈みたくなり犬ふぐり

ゴマノハグサ科の二年草。一般的には大犬のふぐりをさし、ヨーロッパ原産。明治以後の帰化植物。道端や野原に自生。早春、瑠璃色の小さな花をつける。在来種は淡紅色。まだ少なかったが草地に犬ふぐりが咲いていた。この花を見るとどうしても屈んでよく見たくなる。今回も腹ばいになって撮った。

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犬ふぐり堤を歩くことが好き


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