今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

80年代は惨敗でした>歌謡スクランブル「青春グラフィティー」

2023年06月08日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 NHKFM歌謡スクランブルの「青春グラフィティー」4回目は80年代の曲でした。昨日の70年代はほとんど知ってたのに、今回は歌手は知ってても曲は知らない曲の連発。微妙にストライクゾーンを外してくる選曲の妙でしょう(?)。

 ということで、今日のオンエアリストは以下の通り。

グッドラックLOVE/田原俊彦
ブルージーンズメモリー/近藤真彦
花一色 ~野菊のささやき~/松田聖子
あの娘とスキャンダル/チェッカーズ
メイン・テーマ/薬師丸ひろ子
天国にいちばん近い島/原田知世
風の伝説/真田広之
サムライ・ニッポン/シブがき隊
白い炎/斉藤由貴
悲しみモニュメント/南野陽子
「派手!!!」/中山美穂
やさしさ紙芝居/水谷豊
鳥の詩/杉田かおる
ランニングショット/柴田恭兵
ヒーロー -Holding Out For a Hero-/麻倉未稀
NEVER/MIE
今夜はANGEL/椎名恵
NEVER SAY GOOD-BYE/小比類巻かほる
空想Kiss/C-C-B
ろくなもんじゃねえ/長渕剛
リバーサイド ホテル/井上陽水


 トシちゃんはヒット曲いっぱいありますが、これは知らない曲。マッチの方はもちろん知ってました。そして松田聖子はあろうことか「野菊の墓」の主題歌。今日は全般的に映画やドラマの曲が多かったのでしょう。

 で、薬師丸ひろ子はセーラー服でもWの悲劇でもなく「メイン・テーマ」。原田知世も結構地味な曲調。真田広之は初の主演映画「百地三太夫」の曲。これは実家にレコードありましたが、私は聞いたことありません。

 あとはシブがき隊もナンノも知らない曲だったし、ミポリンは知ってたけどラジオで聞くのは珍しい感じ。CCBの「空想Kiss」もラジオで聞くのは物凄く久しぶりでした。

 そんなこんなですが、この時代の楽曲は「まさに80年代!」という感じで、アレンジはかっこいいですね。スネアの音が独特だったり、シンセもバリバリだし、打ち込みも結構入ってきたり。そのせいで逆に40年前の曲というのを意識したのは私だけでしょうか。

 その辺も含めて懐かしいと思うか案外知らないと思うかですが、いずれにしても歌謡スクランブルはらじるらじるの聴き逃しサービスがありますので、気になる方はお聞き下さい。

 ところで、曲名の英語の部分を全角で書くのはなんとかなりませんでしょうか>NHKさん 読みにくくて仕方ないですわ。CD番号などは半角英数なのに。


あれこれ語れるのが歌謡曲であり流行歌>歌謡スクランブル「青春グラフィティー」

2023年06月07日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 本日のNHKFM歌謡スクランブルは「青春グラフィティー」の3回目。ようやく70年代に入りました。三人娘から新御三家からスタ誕生出身やルイルイまで、もう私のストライクゾーンど真ん中な曲ばかり。そういう本日のオンエアリストは以下の通り。

純潔/南沙織
京のにわか雨/小柳ルミ子
ひとりじゃないの/天地真理
危険なふたり/沢田研二
青い麦/伊丹幸雄
地球はひとつ/フォーリーブス
個人授業/フィンガー5
ときめき/麻丘めぐみ
狙いうち/山本リンダ
チャンスは一度/西城秀樹
花のように 鳥のように/郷ひろみ
哀しみの終わるとき/野口五郎
おかあさん/森昌子
純愛/片平なぎさ
きみ可愛いね/伊藤咲子
ロマンス/岩崎宏美
気になる17才/あいざき進也
Lui-Lui(ルイ・ルイ)/太川陽介
白いくつ下は似合わない/アグネス・チャン
ハートのエースが出てこない/キャンディーズ
セクシー・バス・ストップ/浅野ゆう子
横浜いれぶん/木之内みどり
最後の一葉/太田裕美
狼なんか怖くない/石野真子
夏のお嬢さん/榊原郁恵
硝子坂/高田みづえ


 ほとんど知ってる曲でしたが、車の中で聞いててそれぞれについてあれこれエピソードを思い出すのが歌謡曲であり流行歌の魅力ですね。なので、その辺を少々おすそ分け(?)しましょう。

◆純潔/南沙織

 当時彼女はスキャンダルで週刊誌の標的にされたそうですが、それへの答えがこの「純潔」というタイトルだったというのは、プロデューサーの酒井政利さんの本で読みました。ただ私は当時小学生だったので、この二文字とも漢字が難しいと思った記憶があります。シンシアは大ファンなのですが、そんなに好きな曲ではありません。


◆京のにわか雨/小柳ルミ子

 これの歌詞は「私には傘もない 抱き寄せる人もない」なのですが、兄が「傘を買う金もない」と歌ってたら母がそれで覚えてしまい、職場でそのまま口ずさんだら笑われたと文句言ってました。ちょっと考えたらわかりそうなもんですが。


◆ひとりじゃないの/天地真理

 最近CSで「真理ちゃんとデイト」というのをやってますが、あらためて見るとあんまり面白くないという…。


◆危険なふたり/沢田研二

 つい10年ほど前まで「このギターは誰だ?」というのが謎だったのですが、井上尭之さんがテレビ番組で言ってたので、今やWikipediaにも正解が記載されています。弾いてるのは松木恒秀さんだそうです。これはかっこいいですね。


◆青い麦/伊丹幸雄

 「青い麦畑 探しに行こう」という歌詞ですが、これはラブホに行くお金がなくて「お嬢さん そこの畑でどうですか?」ということでしょうか。アイドルの曲にしては品がないですね。ちなみに、私は「二人の恋には 田舎が似合うよ」だと思ってましたが、実は「日向が似合うよ」だそうです。同じ勘違いをしなかった人のみ私に石を投げなさい。


◆地球はひとつ/フォーリーブス

 私がフォーリーブスの曲を初めて覚えたのはこれだったような。当時は、鬼ごっこで鬼になった子供が「僕から逃げようったってダメだよ だって地球は丸いんだもん!」って言って、全然追いかけようとしなかったという話はウソです。今作りました。なんにしても、「だって人間だもの」というか「だって地球は丸いんだもん」というかで、あなたの人間性がわかります。


◆ときめき/麻丘めぐみ

 この曲は、当時鶴光師匠のオールナイトニッポンで「いやらしい!」と話題になってましたが、そういう風に聞けばそうでしょう。って、そういう風にしか聞きようがないですか。

 

 と、勝手にあれこれ書いてますが、段々品が悪くなりそうな予感なのでこの辺にしておきましょうか。最後まで聞いて、個人的に一番歌の迫力を感じたのは高田みづえ「硝子坂」でした。


LP「あのねのね 満一才の誕生日」

2023年06月06日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 久々にレコードプレーヤーを引っ張り出したので、こちらのLP「あのねのね 満一才の誕生日」を入手して聞いてみました。2枚組の豪華LPではありますが、これは未CD化。レコードでないと聞けませんが、今となっては中古で数百円で売られてます。

 実は、実家にはこれのミュージックテープがあったのですが、それは「あのねのね 満一才の誕生日 傑作集」となっていて、レコードを聞いてみたら曲順も結構違えば収録曲がテープより多かったです。確かに2枚組のレコードをカセットのAB面だけに収録するのは無理ですしね。

 あのねのねはネタ的なお笑いの曲が多いのですが、一部スタジオ録音の真面目な曲もあります。(そのねのねではなく) テープではA面の1曲目が「階段の唄」、B面の1曲目が「赤貝の唄」ですが、レコードはDisk1のA面1曲目から「階段の唄」と「赤貝の唄」が続けて入ってました。そして「流転のうた」はテープには未収録でした。

 それで、今回レコード入手してみたら、ジャケットの内側にはこういう写真が満載。

 また、歌詞カードはないですが、二人にまつわる京都の地図とか写真がいっぱいのポスターがついてました。これはLPジャケットの約6倍のサイズなので、結構な大きさです。

 このレコードは定価3400円ですが、ミュージックテープはもうちょっと安かった気はします。が、こういう写真はついてなかったので、やはり当時もLP買っておけばよかったなあとは思いながら、まあ小学生でしたし仕方ないですか。


まさにこれぞ青春!…かなぁ>青春グラフィティー

2023年06月05日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 NHKFM歌謡スクランブルを聞いてたら、「今日は青春グラフィティー」だというので「おっ!」と期待したわけです。が、今日は1950年代あたりから。で、1曲目が「月がとっても青いから」でした。

 1950年代に青春時代だったというと私の親くらいの年代になるわけで、当然その時代の若者にも青春はあったのですが、「これって青春?」と思うような選曲がいくつもあって「はて?」と。

 具体的には、「若いお巡りさん」「東京のバスガール」「僕は泣いちっち」「青春サイクリング」「黒い花びら」などは、まあ青春でしょう。特に「青春サイクリング」なんて「青春」とつくくらいだし。

 しかし疑問なのは、「チャンチキおけさ」「お富さん」など。これって青春でしょうか。春日八郎先生なら「赤いランプの終列車」の方がよろしいのでは? その他「バナナボート」も微妙だし。

 と、まあ一口で青春といってもそうやって色々物議をかもすものであるのは間違いありません。とにかく、私の年代としては水曜の放送を楽しみにします。オンエア曲が気になる方は番組サイトをご覧ください


なかなか難易度の高いイントロ当てでした>歌謡スクランブル

2023年05月24日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡
 NHKFM歌謡スクランブルの話。車に乗ってラジオをつけたら流れてきたのが天地真理の「若葉のささやき」。次がアグネスだったので「今日はアイドル特集かな? ふふん。」と、ひとりイントロ当てに挑戦したところ、その後まさかの二連敗。

 チェリッシュの「若草の髪かざり」は、あべ静江の「コーヒーショップで」かと思いながら、歌いだしの直前に「あ、チェリッシュだ!」と思ったものの歌詞が出るまでわからず。そして、その次の曲はまったく手も足も出ず。曲としては知ってましたが、私の世代だと「赤い花 白い花」はビッキーズでしたし。

 その後は、曲紹介の間はボリューム下げて曲が始まったあたりから聞き始めるという、ひとりドレミファドン状態(?)を継続。

 次の4曲は楽勝でしたが、越美晴の「ラブ・ステップ」を開始2秒でわかった自分を褒めたいと思います。

 で、わからなかったのは「涙から明日へ」。この曲はサビのメロディがすごく複雑なんですね。そしてフォーリーブスは曲自体全然知らず。「多分フォーリーブスだろう。」と思った程度。

 あとは、チューリップと甲斐バンドが続けてかかったのでニヤリとしたり、グループサウンズかと思ったらガロだったりしましたが、清水由貴子さんの「お元気ですか」をラジオで聞いたのは何十年ぶりでしょうか。ちょっと思い出して複雑な気分にもなりました。

 今回のテーマは「ポップスろまん」でしたが、それなら演歌以外はなんでもオッケーじゃないの?と思ったものの、なかなかの選曲でしたので本日は楽しめました。イントロ当ての難易度もかなり高かったし。なお、歌謡スクランブルはらじるらじるの聴き逃しサービスにありますので、気になる方は是非どうぞ。

 そういえば、なぜか太田裕美さんの「南風」のみ80年代の曲。なんでだろぉ~。


若葉のささやき/天地真理
ひなげしの花/アグネス・チャン
若草の髪かざり/チェリッシュ
赤い花 白い花/赤い鳥
南風-SOUTH WIND-/太田裕美
ラブ・ステップ/越美晴
夢で逢えたら/吉田美奈子
君は薔薇より美しい/布施明
涙から明日へ/堺正章
ひとかけらの純情/南沙織
約束/フォーリーブス
眠れぬ夜/オフコース
銀の指環/チューリップ
バス通り/甲斐バンド
一枚の楽譜/ガロ
海岸通/イルカ
青春の坂道/岡田奈々
想い出まくら/小坂恭子
お元気ですか/清水由貴子
折鶴/千葉紘子
ひと雨くれば/小柳ルミ子
深夜放送/伊東ゆかり
古い日記/和田アキ子
五月のバラ/塚田三喜夫
ふたりは若かった/尾崎紀世彦
五番街のマリーへ/ペドロ&カプリシャス

あのねのねにまつわるエトセトラ

2023年05月21日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 昨夜のBSP「歌える!青春のベストヒット! ~昭和が僕らの青春だった~」という番組にあのねのねのお二人が出演し、生でヒット曲も披露してました。聞けば動画サイトでネコニャンがブレイクしてるそうですので、この機会にあのねのねについて知ったかぶりしましょう。

 あのねのねは清水国明さんと原田伸郎さんによるフォークデュオで、昭和47年に各地でのコンサートから話題になり、翌48年に「あかとんぼの唄」でメジャーデビュー。そのB面は「魚屋のオッサンの歌」で、曲がヒットしただけでなくそこでのネタとともに彼らの存在自体が一種社会現象となりました。

 画像の「あのねのね 今だから愛される本」という本は昭和49年9月に初版発行ですが、50年5月の段階で250版、65万部を超える大ベストセラーだったそうです。私の場合は、最初にいとこから借りて読んだのですが、手元にあるものは別のいとこからもらったもの。ということは、その年代の中高生での所有率が極めて高かったと。



 「魚屋のオッサンの歌」などは、いわば一発ギャグのようなものですが、それだけで終わらなかったところが彼らの凄いところです。オールナイトニッポンのDJで大人気になり、テレビでは様々なバラエティの司会でも引っ張りだこでした。

 清水国明さんはアイディアマンですが、経歴は以下の通り。あのねのねでは主に作詞を担当。本を読むとわかりますが、哲学書を愛読しておりかなりニーチェに傾倒してます。ギターはマーチンのD-45という高級機種を愛用してますが、かなり凝り性でスキーもプロ級でバイクも国際A級ロードレースライダーであり、鈴鹿の8時間耐久に出場したのも有名です。



 原田伸郎さんは京都生まれで、あのねのねでは主に作曲担当。清水さんのように理屈っぽくはないですが(?)、愛らしい表情と魅力的な声で人気でした。ご覧の画像の通り、高校生の頃からアナウンスコンクールでは全国的な活躍を見せ、それが今でもCMのナレーションで大人気ということに繋がってます。どちらも単なる一発屋芸人では終わらない素養があったということでしょう。



 あのねのね全盛期のステージでは、客席から色んな物が飛んでくるのが恒例で、蔵前国技館ライブでは現金だけでも数万円あったとか。その他、生卵、いとこんにゃく、焼き豆腐など、すき焼きができそうなものが飛んでくるのも日常茶飯事。

 当時兄が見に行った金沢でのコンサートでは、いなりずしが伸郎さんのギターを直撃し、弦に挟まって音が出なくなり一時演奏を中断したとか。その時に兄と友人たちは二階席の最前列からキャラメルを投げてたそうですが、ある友人がソフトクリームを投げたら当然ステージまで届かず。被害を受けた方には、兄の友人に代わって私がお詫びを…。(って、今更言っても意味はなし。)

 それで、今回の番組であのねのねに興味を持った方もいるでしょうが、実はサブスクにはネコニャンしかありません。過去の作品だと「満一才の誕生日」くらいはCDで出して欲しいところですね。デビュー50周年なのですが、この機会になんとかなりませんでしょうか>関係者の方々

麻丘めぐみ作品集は6勝4敗でした>歌謡スクランブル

2023年05月18日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡
 今日のNHKFM「歌謡スクランブル」は、前半が純情ラブソング(1)で後半が麻丘めぐみ作品集でした。丁度車に乗ったら後半がスタートしたところだったので、そこからは全部聞けました。その後半のオンエア曲は以下の通り。

芽ばえ
悲しみよこんにちは
女の子なんだもん
森を駈ける恋人たち
アルプスの少女
水色のページ
夏八景
素晴らしき16才
フォーエバー・スマイル
わたしの彼は左きき


 麻丘めぐみというと、私が小学生の頃に大活躍したアイドルなので全部わかるかと思ったら、知ってたのは最初の5曲と左ききだけ。結果、6勝4敗。ちなみに、私はこれまでの人生でこの人のファンだったことは1秒たりともありません。

 ただ、それでもヒット曲は多かったので今回勝ち越しと。「悲しみよこんにちは」なんて、ラジオで聞いたのはそれこそ50年ぶりくらいかも。結構地味なアレンジだったのですね。

 それで、私はこの人のどこが苦手だったかというと、あの髪型もそうですが歌詞の世界があまりにも女の子し過ぎてるところ。「女の子なんだもん」って言われても困っちゃいます。「だって人間だもの」というならいいですが。

 そして「アルプスの少女」ってのは、「お~っと、クララが立った! しかしここでまた猪木のブレーンバスター! だが、またクララが立った! 一体どこまで戦うのか!」というハイジのテーマ曲ではありません(?)。

 麻丘めぐみといえば、なんといっても「わたしの彼は左きき」が大ヒットしましたが、

・わたしの彼は左巻き
・わたしの彼のは左寄り
・わたしの彼は左卜全

という様々なボケが出るあたりが流行歌のしるしです。

 ところで、今日の前半のオンエア曲を見たら、石川ひとみさんの「まちぶせ」がオンエアされたのですね。それ以外にも「ポケットいっぱいの秘密」(アグネス・チャン)、「想い出のセレナーデ」(天地真理)もオンエアされてました。この辺でニヤリとした人は上級者です。

 そういうのが本日の感想ですが、この番組はらじるらじるの聴き逃しがありますので、興味ある方は是非どうぞ。私もちゃんと最初から聞きたいと思います。麻丘めぐみさんのファンの方には、まともな話題でなくてすいません。当方、こういう芸風ですので。

ねえみんな、アイドルとは前進するものなのよ…

2023年05月10日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡
 「ずうとるび 前進!前進!大前進!!」という映画を見ましたが、こういうタイトルをどこかで聞いたと思ったら「ドリフターズですよ!前進前進また前進」という映画があったのでした。

 考えてみれば、ずうとるびはお笑いの世界からアイドルとしてデビューしバンド演奏もやりましたが、ドリフは元々バンドだったのがお笑いの世界に行ったわけです。出発点と行き先が逆だったわけですね。

 それはともかく、こういう映画を作る人がドリフの映画のタイトルを知らないわけはないので、パロディというかオマージュだったのでしょう。もっとも、ずうとるびは演奏はするしコントもやるものの、コミックバンドとしての演奏ネタは無かったと記憶してますので、方向性は全然違いますね。

 それで、その「ドリフターズですよ!前進前進また前進」には、デビューしたばかりのザ・タイガースも出てます。こちらに関してはドリフの映画でタイガースも売り出そうとしたのでしょう。見てないのでわかりませんが、挿入歌としてタイガースの曲が何曲かあったようです。

 前進というと、スパイダースの映画でもそんなのがあったと思ったら、タイトルは「ザ・スパイダースのゴー・ゴー・向こう見ず作戦」でした。これは何年か前にCSで録画し、結構期待したのですがなんともつまらない内容。メンバーの7人が唐突に「僕たちはまっすぐ進みたいんだ」と言って、壁を突き破ったり車がビュンビュン走る道路を横切ったり家の屋根とかビルの屋上とかドンドン突き進むだけの話でした。何をやりたかったのかまったくわかりませんが、こちらも1967年の映画。

 そうやって色々見ると、ドリフもタイガースもスパイダースもずうとるびも、ひたすら前進する存在なのでした。ということで、本日の結論。「ねえみんな、アイドルとは前進するものなのよ。頑張って…。」

 なお、ずうとるびはともかくドリフをアイドルというかは議論があるところでしょう。(あるのか?)

映画「ずうとるび 前進!前進!大前進!!」

2023年05月07日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡
 ご存じずうとるびの映画ですが、なんと東映東映シアターオンラインで期間限定無料公開されてました。それも今日まで。

 私は今日までまったく知らなかったのですが、ありがたいことに情報をいただきましたので、無事見ることができました。そもそも、こういう映画があった事自体しらなかったのでラッキーです。

 これは1975年7月公開だそうで、彼らは「恋があぶない」がヒット中。日比谷野音でのリサイタルの様子が主で、あとは京都会館でのコンサート映像があり、その他はスポーツ施設で暴れてたり、一応真面目に楽器のレッスンを受ける様子、それと町の人にずうとるびについて一言ずつインタビューしたり、ファンに誰が好きか聞いたりする内容で、全編で32分というまことにお金のかかっていない映画。

 ただ、彼らの映像の、特にバンド演奏を見たいと思ってた私のようなものにはかなり満足度の高い内容でした。日比谷野音でのリサイタルは、バックにつのだ☆ひろとスペースバンドもいましたが、ずうとるびのメンバー4人だけの演奏では「恋のパピプペポ」「みかん色の恋」「恋があぶない」の3曲が聞けました。

 ここでは江藤さんも山田君もレスポール持ってて、良樹さんはヘフナー。ドラムは、ステージに新井さんのセットとつのださんのセットと二つ並んでましたが、新井さんの方がメロディックタムがいくつも並んでて一見豪華に見えるのが不思議。

 演奏はどれもかなり勢いがあるというか粗削りというかでしたが、山田君以外は元々まったく楽器をやってなかった人たちが、あの日比谷野音のステージの大歓声の中4人だけでバンド演奏するというのはアッパレです。

 スペースバンドはオープニングの「ずうとるびのテーマ」で演奏する姿が見えましたが、ギターは藤丸さんじゃなかったので角田順さんでしょうね。もしかして、こういうステージで演奏してたというのはつのださんや角田さんにとっては黒歴史なのでしょうか。京都会館のコンサートはビッグバンドがいて、司会は鶴光師匠でしたがこちらはいつもの仕事という感じ。女性相手ではないので「乳頭の色は?」とか「チューシャはまだでっか?」とか聞いてませんでした。(当たり前)

 時代を感じるというと、京都会館も日比谷野音もファンが「朝から並んでた」とか「前の晩の9時からいた」という声があって、あの頃のコンサートは全部自由席だったのでしょうか。そして、日比谷野音は今では見たことないほどビッシリお客さんが入ってたので、あれは通路にも座ってたのでしょう。今だとアウトでしょうね。とにかく会場の端から端まで人しか見えなかったし。

 そんなこんなですが、とにかく今回はいいものを見られました。これが映画ということは、何かと一緒に上映されてたのかと調べてみたら、なんとあの「新幹線大爆破」との同時上映だったようです。あの映画の話をする際、「ああ、あのずうとるびの映画と一緒にやってた」という人もいるかも。(って、いないか)

「マンデー・モナリザ・クラブ」だそうです>ピンク・レディーの曲

2023年04月27日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡
 先週NHKラジオ「ふんわり」にゲスト出演したピンク・レディーのケイさんこと増田恵子さんですが、一番好きな曲は「マンデー・モナリザ・クラブ」だそうです。(番組出演時の記事はこちら) 私は当然流行のど真ん中の世代ですが、この曲は知りませんでした。

 調べてみたら、これは1979年9月9日の発売。彼女たちのこの頃のシングルを時系列でみると、

1978年12月 「カメレオンアーミー」発売
1979年3月  「ジパング」発売
1979年5月  「ピンク・タイフーン」発売
1979年7月  「波乗りパイレーツ」発売
1979年9月  「Kiss In The Dark」発売(全米デビューシングル)
1979年9月  「マンデー・モナリザ・クラブ」

ということになります。私はまったくファンではなかったのですが、このシングルの発売ラッシュはどういう事情でしょう。「ジパング」でシングルのオリコン1位の連続記録が途切れたそうですが、その後にかえってシングル連発というのは興味深いですね。

 あらためて聞いてみると、その「マンデー・モナリザ・クラブ」はディスコ調の曲でドナ・サマーのカバーだと言われれば私は信じてしまうかもしれません。レコードで聞くとかっこいいです。

 ピンク・レディーのお二人というと、とにかく忙しすぎて当時の記憶があまりないとか聞いたこともあります。なにしろ事務所が移動時間を考慮せずにあちこち仕事を入れるものだから、どこの現場も自分たちの入りを待ってから収録開始で、行く先々で待たせたことのお詫びばかりだったとか。

 その辺、事務所がもうちょっとうまく対処できなかったのだろうかと思いますが、事務所があってレコード会社もあって、当時の芸能事務所というと所属歌手を商品のように扱ったことがあったのかもしれませんね。芸能界のことは実際はわかりませんが。

 ピンクレディーはまったくファンではなかったので、当時のインタビュー記事なども見たことないし、どういうところを目指していたのか、自分たちの意向は尊重されていたのか、アメリカには行きたくて行ったのか、などまったく知りません。ただ、一番好きな曲が「マンデー・モナリザ・クラブ」というあたりは色々な事情が推察されます。

 なんにしても、彼女たちはあれだけヒット曲があったのだから、当時の熱狂を知らない若い人がサブスクで曲だけ聞いてあれこれ評価しているかもしれません。映像無しで曲だけ聞いた場合は、どういう風にとらえるのでしょう。

 レコードで聞くとアレンジはどれも素晴らしくかっこいいし、声の組合せも面白いと思うので、あのハーモニーを聞いてから動画サイトで映像を見るか、あるいは逆のパターンで映像から入ってレコード音源にはまるか。私のようにリアルタイムで見ていた世代はシングルの順番まで思い浮かびますが、その辺も無しにしてどういう曲が現代でウケるのかは興味あります。

 ただ、若い人は音源も映像もタダなのに慣れ切ってると思われ、先週出たDVDボックスは簡単には買わないでしょう。それを考えると、はまる若者が多いとしても経済効果とか、他の昭和アイドル歌謡作品への波及効果は期待できないかも。その辺はなんとかビジネスに結びつく世の中になって欲しいと思う次第です。