今回のゲストは尾崎亜美さん。いつもはMCですが今年は亜美さんのデビュー35周年ということで特別な編成でした。では代わりのMCは誰かというと、いつもの小原礼さんと亜美さんの友達のデーモン閣下。亜美さんがゲストということでスタジオにも亜美さんのレコードジャケットがズラッと並べられ、ファンとしては至福の時間でした。
なぜかウサ耳をつけた亜美さんのトークは幼少の頃ピアノを始めたときのこと、デビューしたときのこと、デビッド・フォスターのアレンジでの海外録音の話、ちょっとお休みしてたときのこと、礼さんとの結婚式のことなど、初めて聞く話もあって楽しめました。その中で「HOT BABY」のレコーディングについては、スティーブ・ルカサーやジェイ・グレイドンなどのミュージシャンとの写真もあり、ジェフ・ポーカロのエピソードが興味深いものでした。
会う前はジェフさんについて「すごく神経質」と聞かされていたため、気にくわないとスティックでも投げつけられるのではないかと恐れていたのだとか。それが実際そんなことはなく、面白かったのは「蒼夜曲」のこと。亜美さんとしてはバラードだと思ってたのが、歌詞が日本語だから意味はわからず曲だけで判断し「素晴らしいロックだ」と言って演奏が走ること走ること…だったと。尾崎亜美研究室の解説では、デビッド・フォスターが日本語を解さないのでああいう風なアレンジだったのでは?と書きましたが、実際ジェフさんの影響が大きかったのかもしれません。
今回のスペシャルセッションではなんとあの3人で「与作」を披露。新しい悪魔がもう一人出てきたと思ったら、これが小原礼さん。悪魔顔で敬語は似合わないと言われてから「よろしく頼む!」と悪魔言葉(?)でしゃべるという初々しさ。演奏ではデーさんが拍子木持って、あのガーっていうパーカッション(名前知らないので)も持って大活躍。この番組のセッションでは打ち込みも助っ人も入らないのが売りですが、一流ミュージシャンが演奏するとああなるかというアレンジでした。
そして最後のおもてなしソングは亜美さんの弾き語りで「蒼夜曲-セレナーデ-」。亜美さんからは「前はとにかく上を目指そうとしてたけど今はなんでもやってやろうと思ってる」とか「エンターテイメントには上がない」(すなわちどこまで言っても限りがないということでしょう)とか、今後の活動にもさらに期待できる言葉が聞けました。
今回は放送された以外にもいろいろ話が盛り上がったことでしょう。あのメンバーで亜美さんがゲストとなると1時間では足りません。こういう時こそ4回くらいに分けてスペシャル版にして欲しいものですが。まぁそれはそうと楽しめましたのでこの番組が末永く続くことを祈ってます。