ようやく最終回まで見ました。今回はネタバレありです。内容知らずに最初から見たい人はこの記事は読まない方が吉。
出演は井川遥、藤本隆宏、斎藤工、永山絢斗、梅舟惟永、菊池桃子、片岡愛之助、国広富之など。あらすじは<22年前、フランスでの航空機事故で両親を失った玉木黎が花を供えに訪れた事故現場で同じ事故で妻を失くしたたエリート官僚の澁澤一成と偶然出会う。それがきっかけで二人はつきあい始め結婚することに。澁澤家にはエリート官僚と司法試験浪人という二人の息子がいたが、若い後妻の登場でそれまで保たれてきた家庭内の均衡が崩れて…>というもの。なにしろ大石静脚本なのでドロドロの予感。実際第一話は面白かったです。
…が、なんでまぁ最後までこんなに盛り上がらないのだろうというのが率直な感想。個人的には井川遥と斎藤工の演技の問題のような気もするのですが、道ならぬ恋に落ちる二人のほとばしるような感情というのがどうしても見えないんですね。それはそういう演出なのかもしれないのですが、エリート官僚とはいえぼさぼさ頭の息子と、周りからエロいと言われながら案外エロくない井川遥に物足りなさを感じるのが実際。静かに燃え上がるという感じを狙ってこの二人をキャスティングしたのかもしれませんが、そうだとすると私には演出自体が合わなかったと。世間一般では井川遥が脱ぎ足らないので人気が出なかったと言われているようですが、着衣エロを演じられないようではまだまだと。
ただ出演者をご覧いただいてもわかるとおり、普段他のドラマではあんまり見ないような人があれこれ出てたので、そこは新たな発見がありました。特にお父さん役の藤本隆宏という人は結構迫力あり。元オリンピックの水泳選手でその後劇団四季に入団したとか。年齢43歳というのが驚きですが悪代官役をやればバッチリはまりそうな感じです。この人が国広富之の総理大臣より貫禄があったのが問題でしょうか。
また梅舟惟永という女優さんも初めて見ましたがなかなか個性的でした。私は他のドラマでは見たことありません。この人の目から見た井川遥がこのドラマのキーなのでしょう。あとは菊池桃子の嫌なおばはん役というのもなかなか堂にいったもので今回新境地でしょう。あの口を半開きにして嫌みに笑うのは本人も研究したのでしょうか。本当に嫌な感じがして素敵です。役作りは評価しますがますます嫌いになりました…。アッパレ。
3回目だったか4回目だったかに斉藤工が井川遥をパーティー会場から連れ出してワッチコンする場面がピークだったと思うので、そこから盛り上がりを維持できなかったのが残念。もしや大石静脚本ということで私の期待が大きすぎたのでしょうか。
なお、今回も登場人物多いのですべて敬称略とさせていただきました。あしからず。