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大河ドラマ「青天を衝け」から「江戸のいちばん長い日」へ

2021年08月23日 | ドラマレビュー

 「江戸のいちばん長い日 彰義隊始末記」という本は前に読んだのですが、昨日の大河ドラマ「青天を衝け」を見てて「またこれをちゃんと読まねば!」と思いました。

 これはタイトルの通り彰義隊の事を書いたものなのですが、彰義隊の戦い(上野戦争)は慶応四年(1868年)5月15日に勃発しました。この本によると「将軍のお膝元で、彰義隊という徳川家内部の抵抗勢力が武力鎮圧されたインパクトは実に大きかった。すでに述べたように一日もかからずに戦争は終わったが、むしろ、短かったからこそ、そのインパクトは大きくなったと評した方が正確かもしれない。」とのことです。

 勝と西郷の会談により江戸城は無血開城されましたが、その後上野で幕府の残党と新政府軍の間で激しい戦闘があったことは、私も幕末オタクになるまで気にした事もありませんでした。

 今回の大河ドラマでは、重要な登場人物である高良健吾扮する渋沢成一郎が彰義隊に参加し一時頭取であったため、大河ドラマでも珍しく彰義隊が出てきます。しかし、彰義隊はいろいろあって分裂し、渋沢成一郎は別動隊にいて上野戦争には参加していません。

 その辺は、ちょっと本を読んだだけではなかなか理解できないので、またあらためてこの本を読んでみようと思った次第。なお、昨日の大河ドラマでは、この上野戦争は遠くから見て火の手が上がったことから「終わった…」という感じになっただけで、彰義隊本体の戦闘シーンも大村益次郎も出てこないという斬新な展開。

 今回は、彰義隊の分派である振武軍を率いた渋沢成一郎の方を中心に描いていました。これは、パリから帰国した渋沢栄一が自分がいなかった間の事を聞くという展開だったのですが、何しろ栄一が帰国したのは11月。上野戦争から半年もあとなので、ドラマはその後すぐに函館戦争の方に行ってしまいました。

 さて、函館戦争の方もちゃんと見ると面白いとは思ったのですが、なんと大河ドラマはまたまた2週間ほどお休みだそうです。ということで、私はその間この本を読んで彰義隊の何たるかをあらためてじっくり勉強し直します。まあ3週間あるから、吉村昭先生の「彰義隊」をまた読み直そうという考えもあります。皆さんも、この機会に是非どうぞ。