昨日、筒美京平先生特集の話を書いてて、案外「セクシー・バス・ストップ」の事を知らなかったと気づきました。とはいえ、ヒットした当時も「洋楽のようであり、実は筒美京平作品でミュージシャンも全員日本人」というのは、週刊誌の記事で読んだかスポーツ新聞で見たか。今のようにネットのない時代でしたから、情報源は限られてたわけで私も中学に入るか入らないかというくらいの頃だったので、週刊誌見たとしたら床屋か歯医者の待合室で見たとかだったかもしれません。
作曲は、Jack Diamondという名前になってますが、これが筒美京平先生の変名。こういうケースでは、ムッシュかまやつがアメリカのカントリー歌手であるタニヤ・タッカーの「ハロー・ミスター・サンシャイン」を作曲した際に「ミック・スチュアート」という名前にしてたことがありました。(なお、これはミック・ジャガーとロッド・スチュアートを合成した安易な名前だったとか。)
そしてこの「Dr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレス」というバンドのメンバーは、Wikipediaによると林立夫(ドラム)、鈴木茂(ギター)、後藤次利(ベース)、矢野顕子(キーボード)によるものだそうです。とはいえ、女性コーラスも入ってるしパーカッションも大活躍してるしストリングスもありなので、実際色んな人が関わってるのでしょう。
この曲は洋楽チャートでヒットしたそうですが、これを歌詞入りでカバーしたのは浅野ゆう子。私としては、浅野ゆう子ヴァージョンがそんなにヒットしたという記憶はなかったのですが、オリコンチャートでは週間最高12位だったそうです。結構売れましたね。私は当時テレビでしか聞いた事なかったのできわめてイメージ悪いです。(意見には個人差があります。)
それで、Spotifyにはあるのだろうかと思ったら、この浅野ゆう子ヴァージョンはなく、オリジナルのDr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレスヴァージョンはありました。それも、「The Birth of Dragon+4」というアルバムまであったり。
聞いてみたらアレンジも演奏もすごくかっこいいので、当時聞いてたらはまったかもしれないですね。今となっては仕掛けを知ってるので、ちょっと引いて見てしまいますが。
ところで、昔から「なんで『バス・ストップ』がセクシーなんやねん?」と思ってたのですが、当時アメリカで流行してた「バス・ストップ」というステップを踊るための曲という事だったようです。そういう理由なんですが。まあ、田舎のバス停で時刻表見て「モリッ」ときてるセクシーなおじさんの事でなくてよかったです。(そんな奴いねーよ)
とにかく、Spotifyを聞ける環境の方は是非どうぞ。ま、1回聞けばそれで満足という感じもあります。時流に乗った流行歌ってそんなもんでしょうか。