昨日判明した衝撃の事実。西慎嗣さんというとご存じの通りのスーパーギタリストですが、キャンディーズのバックバンドMMPにてデビューし、その後スタジオミュージシャンを経てスペクトラムに参加。スペクトラム解散後はソロアルバムを発表したり、他のアーティストのプロデュース、スライ&ロビーとのコラボ、ナタデココでのバンド活動などを行いながら、ソロのライブ、他のアーティストのサポートなど、近年は相当活発に活動されています。(デビューからスペクトラム参加のあたりは「思い切り知ったかぶり「西慎嗣物語」」をご覧下さい。)
そして、昨日判明したことは、1977年のNHK紅白歌合戦のステージでギターを弾いてたということ。それもMMPとしてキャンディーズのバックで1曲弾いたのではなく、紅組のリードギターとして参加していたそうです。
以下、西さんご本人のTweetから。「NHKのプロデューサーに声をかけて頂いて、1977年の紅白で僕は紅組のリードギターとしてダン池田とニューブリードに入ってギターを弾いたんですよ。」と。
一昨日、大阪での南佳孝さんのライブで西さんと共演した太田裕美さんが「ギター弾いてもらったの初めてだったかも…」とつぶやいたところ、「実は2回目なんですよ~。」と。その初回は1977年の紅白歌合戦で、曲は「九月の雨」。
実は、1980年くらいのヤングギターで西さんがピンクレディーと対談した際に、「紅白歌合戦でキャンディーズとピンクレディーの両方の演奏をした。」という話をしてたのですが、あの時の紅白はキャンディーズの伴奏はMMPではなかったので「はて、どういうこと?」と思ってたのですが、40年以上経ってようやく謎が解けました。
考えてみれば、西さんは1960年11月の生まれですので、1977年の大晦日の時点ではまだ17歳になったばかり。NHKのプロデューサーも随分思い切った起用をしたものですね。
NHKというと「レッツゴーヤング」の演奏では、ビッグバンドに加えてリードギターとして山本トオルさんがいつも参加してましたが、ああいう位置づけだったのでしょうね。才能のある人は、年齢など関係ないという事でしょう。
国民的番組である紅白歌合戦でリードギターを努めたなんていう経歴はどや顔で語っても良さそうなものですが、当の太田裕美さんも今の今まで知らなかったということで、西さんはなんと謙虚な人なのでしょう。プロフィールによると、幼少からクラシックピアノを学んだそうですから、譜面も問題なかったのでしょうね。とはいえ、あの大ステージではご本人は相当プレッシャーだったかと思います。何よりも本職のキャンディーズの方が解散を控えて全国ツアーの準備中だったので、それこそ西さんは寝る暇もなかったのではないかと思ったりしてます。
いや、それにしても世の中知らない事が多いですね。とにかく、今年知った話としては一番の衝撃です。