“ベスト・オブ・ジュネーブショー”のサーブ・エアロＸ

　・・・で、この、ドアを持たず、ルーフやウインドスクリーン全体が前方に移動しながら開く“キャノピー・コクピット”ってのなんだけど・・・

　雨降ってたらさぁ、車に乗ろうとしてコクピットを開けたらさぁ、室内中が濡れちゃうじゃんね！？だからさぁ、すごくカッコいいんだけど、実際に発売したらあまり売れないと思うんだよね。
　もちろんね、フェラーリとかスーパー７とか、クラシックカーとか、「雨の日には乗らない」っていう車は多いんだけど、この手のクーペで雨の日に乗れないとなるとさ、売っても開発費のモトは取れないと思うんだよね。それほど売れないと・・。

　そりゃね、お金持ちはね、屋根付きシャッター付きのガレージで、乗る時には雨には濡れずに発進できるだろうし、行き先を大きなショッピングセンターに限ればパーキングはビル内だろうし、それよりも雨の日用の車も持ってはいるんだろうけどね・・・ああだんだん貧乏人のヒガミみたいになってきちゃったなぁ・・酔ってるとこういうことも書いちゃう自分がちと情けないかなぁ・・・。

　ただね、この車、とってもカッコいいから、雨用にコクピット末端に透明のシートを（フックにでも引っ掛けて）引っ張り出せれば爆発的に売れそうだ・・とも考えるんだけどね。


　ヒガミと言えばね、バブル期に思ったんだけど、よく長野のスキー場でベンツのＳクラスのセダンなんかにキャリアを載せてスキーに来てるのを見かけたの。Ｓクラスなら５００なら１千万円以上するんだよね。ま、半分は車の「見せびらかし」だろうとは思うけど、よ～く考えれば、（百歩譲ってワゴンなら許せるが）そんな高いセダンでスキー場に来るのなら、ベンツをＥクラスにして、差額でパジェロとか、レンジローバーとは言わないから、ランドローバー・ディスカバリーぐらいは買えるはずだから、そのほうが「豊かな暮らし」だと思うんだが・・。もし車庫のスペースが無くて「高級セダンだけでスキー場にも来てしまう」のなら、それはそれで“自宅の土地が狭い、または駐車場を借りる余裕が無いということで、ある意味「ビンボー臭い」”ような気がするのは私だけだろうか？

　まぁ、「黒い高級セダンに乗ってて、高級ホテルの玄関に乗りつけたら、ボーイに開けてもらったドアは、後ろのドアだった」みたいな、「本当の高級車は運転者じゃなく、後ろに乗る人が高級なんだ」っていうことを知らずに、“黒高級セダン”を“自分で”運転して悦に入ってる人みたいだよね。本当のセレブから見れば「タダの運ちゃん」なのにね。

“ベスト・オブ・ジュネーブショー”

米専門誌が選んだベスト・オブ・ジュネーブは？　　（カービューより）

　アメリカの有名な自動車専門誌『AutoWeek』は、ジュネーブショーに登場した数々の出展車の中から、サーブ エアロXを「ベスト・オブ・ショー」に選び、同モデルに栄誉を与えた。
 　サーブ エアロXは、ドアを持たず、ルーフやウインドスクリーン全体が前方に移動しながら開く“キャノピー・コクピット”を採用するスポーツクーペのコンセプトモデル。これは単にデザイン的に珍しいだけでなく、視界がほぼ180度見渡せる実用・安全性の高さや、元航空機メーカーであるサーブの伝統を巧妙に表現したアイデアである点が高く評価された。
 　また、パワーユニットには、植物から採れる100％バイオエタノール燃料を使用。バイオエタノール燃料はガソリンなどの化石燃料と異なり、原料が成長過程にCO2を吸収する。よってクルマから吐き出されるCO2は、もともとは植物が大気中から吸収したものと見なすことができるため、地球上のCO2を増やすことにはならない。また、トウモロコシなどの原料から精製できるため、サステイナブル（持続可能）な次世代エネルギーとして注目されている。
　このように優れたデザインと環境に優しいパワーユニットが高く評価されたわけだ。 　ちなみにバイオエタノール燃料は、濃度によってガソリンエンジンをそのまま、あるいは最小限の改良を加えるだけで使用できることから、日本でも経済産業省を中心に同燃料とガソリンの混合燃料を2008年から販売する方向で準備が進められている。　（３/１３カービューより）

　確かにカッコいい！写真は載せてないけど特にリアビューはちょっとクラシカルでもありカッコいい！ただ、気になったのは上記太字部分のこの車のウリでもあるところ。次の記事を見てほしい・・to be continued（←合ってるのか？この使い方）