今年はかなり台風が多い印象だが、
実はもっとすごかった年がある
それが12年前の2004年。
毎週のように、これでもかこれでもかとばかりに台風が襲来し、
上陸した台風は実に10個。
今年、現時点で上陸しているのが6個だから、
これの倍近く台風が上陸したことになるのだ。
案の定、東京でも史上最大の月降水量を記録している。
1時間降水量や10分間降水量のような、
短時間の降水では雷雨にはかなわないが、
月降水量を爆発的に稼ぐのは、やっぱり台風なのだ。
その中には、22号や23号のようなやばい台風も……。
米軍によると、2004年の台風22号は898hPaにまで発達したとされ、
静岡県に上陸して、石廊崎で最大瞬間風速67.6メートル、
本州としては史上最強の暴風をもたらした(富士山を除く)。
気象庁が臨時記者会見を開くほどの騒ぎになり、
最大級の警戒態勢で22号を迎えた首都圏。
しかし、関東に来るまでには急激に衰えて、
東京では最大瞬間風速28.0メートルで済んだ。
台風23号もえぐい。
とにかく大型で、全国的に大雨や暴風被害をもたらした。
一般に、「台風に伴う風は、進行方向右側でより強い」
とされてきたが、この常識を壊したのがこの23号。
寒気の影響で、進行方向左側で特に暴風が吹き荒れ、
大きな被害を出したのだった。
一口に台風といっても、いろいろ個性があるのである。