生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

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伝説の台風の「当たり年」、2004年

2016-10-01 | 天気・気象

今年はかなり台風が多い印象だが、
実はもっとすごかった年がある台風

それが12年前の2004年。
毎週のように、これでもかこれでもかとばかりに台風が襲来し、
上陸した台風は実に10個。

今年、現時点で上陸しているのが6個だから、
これの倍近く台風が上陸したことになるのだ。



案の定、東京でも史上最大の月降水量を記録している。
1時間降水量や10分間降水量のような、
短時間の降水では雷雨にはかなわないが、
月降水量を爆発的に稼ぐのは、やっぱり台風なのだ。



その中には、22号や23号のようなやばい台風も……。

米軍によると、2004年の台風22号は898hPaにまで発達したとされ、
静岡県に上陸して、石廊崎で最大瞬間風速67.6メートル、
本州としては史上最強の暴風をもたらした(富士山を除く)。

気象庁が臨時記者会見を開くほどの騒ぎになり、
最大級の警戒態勢で22号を迎えた首都圏。

しかし、関東に来るまでには急激に衰えて、
東京では最大瞬間風速28.0メートルで済んだ。

台風23号もえぐい。
とにかく大型で、全国的に大雨や暴風被害をもたらした。
一般に、「台風に伴う風は、進行方向右側でより強い」
とされてきたが、この常識を壊したのがこの23号。

寒気の影響で、進行方向左側で特に暴風が吹き荒れ、
大きな被害を出したのだった。


一口に台風といっても、いろいろ個性があるのである。

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