台風18号が905hPa、最大瞬間風速が85メートルと
これまた、バケモノレベルにまで発達……。
沖縄には「大雨・暴風・波浪・高潮」の特別警報が
セットで発令された。
今後、理科年表に名を残すほどの風速が出てしまう可能性が高い。
沖縄や九州地方では、どうか最大級の厳重な警戒を
上陸前の(構造が崩れていない)台風の雲は、
おおざっぱには3つの段階に分けることができます。
【A:外側降雨帯】
前触れ期。
これから台風がくるぞ~~と緊張し始める頃。
台風の外側の雨雲が、広範囲に広がっている部分です。
台風の接近を知らせる、やや強い雨が降り出します。
通常、1時間に10~20ミリくらいですが、
前線が停滞していたりすると、
ときに1時間に100ミリクラスの雨をもたらすようなことも。
【B:スパイラルバンド】
台風に巻き込んでゆく活発な積乱雲の帯が
次々と掛かる時期です。
しばしば雷を伴い、滝のような雨が突然降ったと思ったら、
日が差したり、と忙しい天気になります。
空を見上げると、雲が猛スピードで走っているのがわかります。
1時間に20~50ミリ位を覚悟する必要があります。
【C:アイウオール】
目(eye)を取り巻く壁(wall)のような雲のエリア。
猛烈に発達した積乱雲が屹立しています。
ここに入ったら、とうとう本領を発揮。
猛烈な暴風雨で1時間に50ミリ以上、
ときには1時間に100ミリ、150ミリ、それ以上もありうるかもしれません。
↑こうした構造を横からみると、こんな感じです。
昼間、見通しのよい海上などでアイウオールに入っていくとき、
天までそびえたつ積乱雲の壁が迫ってくるのが見え、
まるでスイッチを入れたかのように、突如、
狂ったような暴風雨が始まるのを経験することもあるとか……。
なお台風18号は、東日本や北日本に近づく頃には
ヘロヘロに弱まっていると思われるので、
目がどこかさっぱりわからない状態になってるでしょう。