時代はもう平成だったが、学生時代、
ものすごく恐ろしい先生がいた
殴り飛ばされたり、蹴り倒されたり……ぐらいで驚くなかれ。
バリカンで坊主にされたり、
とても、公では言えないような体罰を受けた人もいた。
もちろん女子だろうが、容赦することはない。
そんな先生だから、
さぞかし嫌われてるかと思いきや、意外に生徒に好かれていたのだ
卒業アルバムで「好きな先生」というランキングが乗っていて、
その先生は、堂々の一位を獲得していた記憶がある。
その先生が殴るのは、
いじめをしたとき、授業妨害をしたとき、ふざけた態度を取ったとき……等、
「故意に悪いことをしたとき」に限られていた。
うっかりミスや過失では、けっして怒らない。
そう、「キレる基準」が明確だと生徒から嫌われないのである。
私自身もその先生にはまったく反感を覚えず、どちらかというと好きだった。
その先生だけではあるまい。
『信頼できる人というのは、悪意のない失敗では怒らない』、
そういう特徴があることを、なんとなく二十歳までに学んだ。
今、電〇のパワハラ殺人が大問題になってるが、
パワハラ上司というのは例外なく、
「悪意のないミスでも怒るタイプ」だろう。
メディアの記事を見る限り、あの女性がふざけて仕事をしてたとか、
わざと悪いことをしていたとは到底考えられないから。
信頼できる人:故意に悪いことをしたときのみ怒る
信頼できない人:悪意のない失敗にもブチ切れる
これは覚えておくとよいだろう。
ちなみに変な話だが、殴るのもテクニックがあるらしい。
武道の心得がない人がそんなに激しく殴ったら、
怪我をさせたり、最悪死なせてしまうこともありうる。
精神も経験も未熟な人間が、鬼軍曹のマネゴトをしようとすると、
痛い目に遭うので念のため。
※それに今はもう2016年。
いかなる事情があっても暴力は許されない時代です