前回のブログの、
不幸な子どもを生み出さないためにも、
産めや増やせよ、のノリで、社会が
半ば出産を無理強いするなんてけしからん、という話題。
このネタ、実はけっこうネット上でも議論されていて、
哲学的に名前がつけられているれっきとした思想でもある。
関連する思想をまとめてみます。
ナタリズム:国家繁栄のために、多くの子孫を残すべきだとする思想。
現代日本で主流といえる思想だが、個人的には嫌いな思想。
ナタリズムを嫌いなことは、アンチナタリズムという。
反出生主義:子供を産むことに対して否定的な意見を持つ哲学的な立場。
そもそも生まれなければ死もないし、病気にもならないし、
苦しみを感じることもないと考える。生まれることがすべての「苦」の根源であると考える。
マルサス主義:世界人口が少ない方が、人類は幸福になれるという考え方。
ほとんどの国や文化で、出生はめでたいこととされている。
一方で、死を悲しいことと考えるが、中東かどこかの言語で、
「彼は生きている」と言うときに、
「彼はまだ肉体に囚われている」という言い方をする言語があり、面白いと思った。
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