暗いニュースが多い昨今ですが明るいニュースが飛び込んできました。
私は昨夜(8月29日)のNHK総合テレビnews7で知りました。
今朝(8月30日)のNHK総合テレビのニュースでも放送されていました。
報道内容は以下のとおりです。
日本周辺の深さ6千メートルを超える「超深海」を調査している名古屋大や東京海洋大学
などの研究グループは2022年8月29日、名古屋大学の道林克禎教授(57)地球環境科学が
乗った潜水船が小笠原海溝で最深部の9,801mに到達し、日本人の記録を60年ぶりに
256m更新したと発表した。
道林教授は8月13日、小笠原諸島の父島から北へ約250Kmの海域(小笠原海溝)で、
米国人探検家ビクター・ベスコボ氏と母船から小型潜水船で潜航。
約4時間で泥に覆われた海底に到着し、2時間半にわたってナマコ、ヨコエビなどの
生き物や岩石を観察した後、約3時間かけて浮上した。
小笠原海溝の最深部は9,780m程度と考えられていたが、さらに深いことが判明。
道林教授は「深さ六千m以上の超深海に関する新たな研究の幕開けになる」と話した。
名古屋大学によると、日本人の最深記録はこれまで故佐々木忠義・東京水産大
(現東京海洋大)教授が1962年に、千島・カムチャツカ海溝で潜航した9,545mが
これまでの最深記録であった。
写真が無いと寂しいので上述NHKの番組より何枚か写真紹介します。
上の写真は小型潜水船の中の名古屋大学の道林克禎教授と米国人探検家ビクター・ベスコボ氏
上の写真は小型潜水船(リミッティングファクター号)の外観
リミティング・ファクター(Limiting Factor)号は深さ1万4000mの水圧にも耐える強度
リミティング・ファクター号の持ち主、ベスコボ氏は、自分専用の潜水船を新造する
ことから手をつけた。受注したのは、アメリカ・フロリダ州にある、潜水船では
歴史のある「Triton Submarine」社で、約3年かけて、2人乗りのフルデプス潜水船
(Triton 36000/2)が完成した。リミティング・ファクター(Limiting Factor)号と命名。
価格は、約5000万ドル(およそ50億円)だという。
ベスコボ氏とリミティング・ファクター号については下記サイトが詳しい。
人類初の偉業達成!「世界最深の海底」をぜんぶ見た男、現る!(蒲生 俊敬) | ブルーバックス | 講談社(3/6) (gendai.media)
冒険家ヴィクター・ヴェスコヴォの「深海旅行記」: 人類初!「5大洋最深部到達」は、いかに成し遂げられたのか | WIRED.jp
これまでの最深記録は1962年、千島・カムチャッカ海溝で到達した9,545m
By 故佐々木忠義・東京水産大(現東京海洋大学)教授
上の写真はリミティング・ファクター号の母船「プレッシャー・ドロップ(Pressure Drop)」号の遠景
上の3枚の写真は小笠原海溝の底部の様子 By道林克禎教授
上の2枚の写真は小笠原海溝と日本列島の起源に関する今後の研究についての発言
By 道林克禎教授
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