侍塚古墳

2006年01月31日 | Weblog

栃木県那須郡、旧・湯津上村(ゆずかみむら:今は合併により大田原市)に大きな美しい古墳があります。何度もここを通るたびに、大きな松がたくさん美しく生えていてきれいに整備されて姿を見ては感動してきました。

そこは国道294号線沿いにあります。そのあたりは古墳がたくさんあります。この美しい古墳は下侍塚古墳と言われるそうです。

江戸時代もはじめの頃、徳川光圀がここを発掘したという話があります。おそらく考古学上での発掘は日本で初めてではないでしょうか。私は以前から、その話を聞いてあるひっかかるものを感じてきました。

それは、ここは水戸の領地ではないのではないか。もし、水戸の領地であれば自由に発掘できるはずだが、間違いなく他の藩の領土であったはずだ。近くを南北に那珂川が流れていますが、その向こう岸つまり馬頭(ばとう)は間違いなく水戸藩の領地であるのですが。

ここの美しい古墳を眺め、時間がありましたので、すぐ近くにある資料館に立ち寄ってみました。「栃木県立なす風土記の丘資料館」の「湯津上館」という所です。入場料はたったの100円。中はさほど広くなくて実物の資料は無く、模型や古文書のコピー、写真、そして読み下し分や現代語訳などが展示してありました。

ところが、不思議なことにその資料の中で、ほとんど半分あるいはそれ以上が徳川光圀や茨城県のあるいくつかの地域の歴史的なことに関することなのです。「どうして? ここは栃木県なのに。」と、水戸に住む私にとっては、ちょっとくすぐったいような嬉しいような気持ちにはなりましたが、なおさら疑問を感じてしまいました。

ある程度、飾られている資料を読んだりしましたが、いつまでもは居られないので、出ることにしました。受付のある事務所にはたった一人、年輩のまじめそうなメガネをかけた人が本を読んでいました。そこで思い切って、長い間疑問に思っていたことを尋ねました。

「ちょっと、すみません。ここは水戸藩の領地ではなかったですよね。」 すると彼は、受付の窓口まで出てきて丁寧に教えてくれました。水戸藩の領地ではなく、黒羽藩の領地であったそうです。それなので黒羽藩にかけあって、その地を水戸藩で買い上げて、水戸の飛び地にしたとか。そして、光圀自身も何度かここまで足を運んだらしいのです。発掘調査はもちろん数多くの学者たちを動員したことは間違いないでしょう。そしてその後も、水戸藩がここを管理をしていたそうです。他にもう一カ所の史跡を飛び地にしてあったそうです。

なるほど、それで分かりました。資料館に寄ってよかった。聞いてよかった。という気持ちになり、気分良く外にでて、またこの見事な古墳をしげしげと眺めてから立ち去りました。ささいなことかも知れませんが、ひとつ勉強ができて私の心は日本晴れになりました。

このあたりには、ほかにも史跡がありますが、それは後でチャンスがあれば書くことにします。




ウメモドキの実が減りました

2006年01月30日 | Weblog


ウメモドキを始め、いろいろな木の実が今年の冬は無くならないで、いつまでも残っている話を以前にしたことがありましたが、雪が降ってから、ふと気が付くとかなり減っているのが分かりました。

    まだこんなに残っているところがあります。いちばん地面に近い部分です。

まだ残っている部分、かなり減った部分、まったく無くなった部分とまちまちですが、確実に無くなってきています。下をみると実が落ちているかと言いますと、全然落ちていないので、鳥に食べられていることは確かです。

       ちょっと見えにくいですが、パラパラと残っている枝があります。

実際、鳥が来て食べているところを見かけます。雪のために、山の餌が隠されてしまったのか、いよいよ山に実が無くなってきたのか、分かりませんが、里に来て実を食べていることは確かです。

    このように、全部たべられた枝もあります。こちらは裏戸の方です。

これで安心しました。春の目吹の時まで赤い実がぞっくりと残っているなんて、ちょっと気持ち悪いです。


虫に喰われた木

2006年01月29日 | Weblog


栗の木を食べる虫は、主にクワガタとカミキリです。両方とも、木の皮を傷つけて、そこに卵を産み付けます。卵から孵った幼虫は、木を食べながら内部に入っていきます。小さな幼虫を見つけて駆除すれば被害は少なくなるでしょうが、たくさんあり大きな木のどのあたりにいるのか、それこそじっと無い時間見ないと見つけられないでしょう。しかも、食い破った中に卵を産み付けるので、わかりにくく、私はこれまでに見たことがありません。

虫に食べられて、枝が無くなってしまいました。右に伸びている太い枝は何とか生き残っていますが、それでも穴があいていて、虫が入っているようです。右下の方に細い枝が写っていますが、これを折らずにおくと、だんだん太くなり、虫にやられた部分が完全にだめになっても、立ち直れます。

クワガタは子供たちに人気がありますが、カミキリはさっぱり。これまでに、何年にもわたって、クワガタをずいぶん捕っては子どもたちに分けてやりました。

        虫が食べた木くず。これが根元にうずたかく盛り上がっている所もあります。

クワガタやカミキリを捕獲するのは、夕方が一番です。真昼は、本能からどこかに避難しているのか、暗くなりかかると彼らは活動を始めます。たぶん鳥や蛇などに食べられる可能性がありますから、その時間帯は木の葉の裏とか、幹の穴の中などにいるのでしょう。そして、深夜になるとあまり活動していません。


枝を切り落とした後に穴が二つ。このようにどんどん食い込んで、もっと複雑な穴に生っていきます。こういう穴の中には、ゴキブリがたくさん住んでいます。

わが家の栗の木もずいぶん被害をうけました。倒されては新しいのを植えたりの繰り返しでした。しかし、最初に植えたものが、何本かそのまま残ってもいます。立ち直った木もあります。

立ち直った木。芯が食われて無くなってしまいました。左から若い芽がでて、上に伸びて立ちなおしました。右の枝は下の方はやられていますが、その上に若い枝がでています。若い枝は色つやが違います。

汗だくになって仕事をしても、あまりメリットが無くなってきたので、そろそろ終わりにしようかなと思って、新たに苗木を買い足すことはしなくなりましたが、そうかと言って全部無くしてしまうのも、ちょっと寂しいなという気持ちもあります。なかなかすっきりと終わりにすることができません。

 


雪の畑

2006年01月28日 | Weblog


今回の雪は、さすがに量が多かったせいか、なかなか消えてくれません。それでも、畑の土が見えるようになってきました。

                      アブラナとり

ブロッコリーとアブラナが顔を出したので、アブラナをとりに畑にはいりましたが、いやはや靴が汚れて、かなりの泥のおみやげまで付いてきてしまいました。

            ブロッコリー。寒さと戦っています。がんばってネー。

何とか緑は保たれているようですが、寒さにやられてしまった部分もあるようです。せっかく元気だったエシャロットもニンニクもちょっと顔色が悪いような感じです。うまく持ち直してくれれば良いのですが、このまま行ってしまったら、せっかくのところもったいないです。ちょっと心配です。

             アブラナは、まあまあ元気でしょうか。

畑ばかりでなく、他の所も雪が無くなっても、まだ土が水分をたっぷり含んでいますから、霜どけがして泥がついてきますから、仕事はしばらく休みです。遊べるから嬉しいのですが、その反動もありますので、まあ気持ちは複雑ですね。まあいいか。

少し難しいのですが、http://sanissi.exblog.jp/ や、http://plaza.rakuten.co.jp/furaiagricul/ をチラチラ見ながら、勉強しています。




1756年 1月27日

2006年01月27日 | Weblog


1756年1月27日は、モーツアルトが生まれた年です。今年は2006年ですから、生誕250年ということになります。

彼が生まれたのはオーストリアのザルツブルグという町です。私は残念ながら行ったことはありません。映画「サウンド・オブ・ミュージック」では、美しいザルツブルグの町を見ることが出来ました。   
                   
ザルツというのは、英語の salt(ソルト) つまり「塩」という意味です。ブルグは、英語では
burg(バーグ) で、語源は「砦」とか「壁に囲まれた町」です。ドイツ語でも、同じ意味になると思います。言ってみれば城塞都市でしょうか。ですので、簡単に言いますと「塩の町」です。岩塩の採掘抗があるそうです。
                  
語源の話はそれくらいにして、、、私はモーツアルトが大好きです。どの曲を聞いても彼の才能が隅々まで発揮されているような気がします。そして、躍動感にあふれ、機知に富み、歌い、聴いている者を退屈させません。また、作品も多岐にわたって、交響曲、協奏曲、オペラ、宗教曲などなど、どれもすごい作品ばかりです。本当に彼は天才だったのがよく分かります。
                  
ここに何枚かCDがありましたので、ジャケットをコピーしてみました。たまたまクラリネットの曲が多かったです。あとは「レクイエム」です。「レクイエム」は彼の最後の作品だそうです。レクイエムというのは、「彼らに安息を」という意味だそうです(広辞苑)。死者の魂が天国に迎えられるように祈るものとか。それが彼の最後の作品とは。

クラリネット五重奏曲 クラリネットは、ウィーンフィルの指揮者ウイリー・ボスコフスキーの弟であるアルフレート・ボスコフスキー

            クラリネット協奏曲(他) カール・ライスター(cl)

           クラリネット協奏曲(他)  デイビッド・グレイザー(cl)

レクイエム カラヤン指揮ベルリン・フィル

          レクイエム(他) ジョージ・セル指揮 クリーブランド・オーケストラ


35歳で亡くなってしまった、この大天才。その後ずっと生き続けて、作品を書き続けていたら、どれくらい書いたことでしょう。桜のように、パッと咲いてパッと散ってしまったのは、全く惜しいものです。




雪があってだめです

2006年01月27日 | Weblog

今日は、寒さがゆるみました。現在、昼の12時30分過ぎで、8度くらいまで上がっています。日向はもっと高くなっているはずです。

先日降った雪がまだありますが、毎日少しずつ溶けています。今日はよけいに溶け出して、土の上を歩くと靴底にべたべた土がついてきて、すべったりするくらいです。こういう中では、長靴を履いて仕事をしても、泥だらけになり、服も濡れたり汚れたりで、能率がさっぱりあがりませんので、仕事はやめにしました。

この雪の後というのは本当に始末に困ります。雪国では、まだまだ雪が続くとか。本当に大変なことです。雪かきとか雪下ろしは、何も生産はもたらさず、徒労のために肉体的にも精神的にも疲れることでしょう。

畑のブロッコリーは雪がとけて顔をだしました。


アマランサスをゲット

2006年01月26日 | Weblog


午前中いっぱい雪の中で仕事をして、午後はいくつかの用事があったので出かけました。出向いた先のことを一つ話をします。

隣町にJAが経営している「ポケットファームどきどき」という店があります。農産物や食品を売るところ、花の店、レストラン、キッズが楽しめるところなどがあります。そこに行ってきました。

              食品などを売っているメインになる建物


目指すものは アマランサス の実です。アマランサスは他の穀類に比べて無機質類、特にカルシウム、鉄、リン、カリウムが多いとか。他にはタンパク質も多いようです。買い物をする人たちの間を縫って目指すところに行ったのですが、アワ、ヒエ、ソバ、押しムギなどに混じって、どちらも岩手県産のアマランサスが二種類売っていました。

http://www.afftis.or.jp/ToshiSakumotsu/amaranthus/amaranthus.html
http://www.agri.pref.hokkaido.jp/chuo/kaihatsu/hatasaku/hata2/tokuyo51.htm


食べ方はいろいろあるようで、昨年のキビとモロコシつくりに続いて、今年はこれが加わり、めずらしいものが一つ増えます。遊びごころです。

粒が小さくて、ひと粒1mmくらいでしょうか


しかし、袋にはあまり説明がありません。モチなのかウルチなのか。しかたないので、それほど高い物ではありませんから、とりあえず200g入りの袋を一つ買ってきました。

幸い、袋に会社の名前がはいっていましたので、検索をしてみるとサイトをもっていましたので、そこに質問を出しました。ついでに、種の処理はしてあるかも聞きました。してあれば食べるだけ。無ければ、一部は食べてあとは種にする。というつもりです。返事はまだ来ていません。


こちらは同じ敷地内にあるレストラン。人気があるらしく、いつも行列が出来ています。


花もやっています。脇の方に果樹も。


ヤギがのんびり。他にも多少の動物が。子供に人気あり。その先の「体験農園」は一面の雪でした。

「どきどき」のサイトは、
http://www.ib.zennoh.or.jp/poket/index.html

補: 写真では人影が見あたりません。、人はたくさんいましたが、なるべく人は写ら
   ないように撮りました。



白鳥の湖

2006年01月25日 | Weblog


水戸市の内原地区(旧、東茨城郡内原町)に清水沼という小さな沼があります。周囲は歩くと、1km~1.5kmくらいはあるかと思います。

私は時々、夏の間に一度か二度くらいそこに魚を捕りに行きます。釣り人がけっこう来ています。ほとんどはバス釣りの人たちです。沼に入って魚を捕るということは出来ないので、魚を捕りたいときには釣りくらいしかできません。

私はバス釣りはやりません。それで、何を捕るかと言いますとブルーギルを捕ります。「あんなものを」と言われそうですが、釣りの楽しみを結構味わえます。バスは待てどもまてどもなかなか釣れません。しかし、バスは好奇心が旺盛で、何かがポチャンと水にはいると、そこにたくさん集まってくる習性があります。

ですので、釣り糸をポチャンと入れるとワーっと集まってきて、餌を突っつきはじめますので、ゲットする確率が高いですから、小さい魚でも楽しいものです。まあ、気晴らしには良いですね。バスを釣っている人たちがチラチラとこちらを見ています。「あのくらい釣れればなー」なんて思っているのかなと思います。



その沼に、先日行って見ました。わざわざ行ったのではなくて、謡曲・櫻川の地へ行った帰りです。そうしたらびっくり、白鳥がたくさん泳いでいるではありませんか。夏の光景とはまるっきり違い、あの優雅な白鳥がゆったりと遊んでいるのです。池には人影がまったく見あたらず、白鳥の声があちこちに聞こえました。彼らは見に来る人たちにチヤホヤされて邪魔されず、ゆっくりとここで過ごすことができるなんて、本当に幸せな連中だと思いました。



私は、もうここへ彼らの邪魔をしに来るべきではないと思っています。

余計な話になりますが、夏の釣りで捕ったブルーギルは持ち帰り、外の竈で煮て鶏に与えて動物淡泊源にします。大して釣果があるわけでもないので、彼らの十分な栄養源にはならないとは思いますが。


http://www.geocities.jp/akiotomatsu/chapter13/chapter13.html

http://www6.plala.or.jp/tomobebass/turiba1.htm


地図は
http://map.goo.ne.jp/mapb.php?MAP=E140.21.51.813N36.19.42.271&icon=on&loc08=off&local=off&ZM=8&SZ=1&MT=%B0%F1%BE%EB%B8%A9%BF%E5%B8%CD%BB%D4%B8%F1%CA%A5%C4%



雪のサンドイッチ

2006年01月24日 | Weblog
堆肥は、ちょっとホースも届かないところに積み上げてしまいましたので、水分が不足していました。水分が十分にないと発酵してくれませんから、完熟にかなりの余計な時間がかかります。

これをどうしたものか思案中でしたが、幸い大雪が降ってくれましたので、これを幸いとばかり、早起きして朝の7時から10時近くまで堆肥に雪をすき混みました。

盛り上げてあった山を少しづつ崩して、その上に雪の層を作り、またその上に堆肥を乗せ、またそのうえに、、、、と言った具合で、労力を惜しまずに、じっくりと藁・木の葉に雪を混ぜ込みました。雪はあたり一帯にあるので、シャベルですくっては乗せの連続です。ついでに、もみ殻燻炭もさらに入れました。

水や雨だとサッと流れてしまうか、あるいは藁の表面だけ濡れて、中にしみこまず下に流れ落ちてしまうことが多いのですが、雪をはさみこめば、じっくりと溶けて藁や木の葉にしみこむだろうから、この方が良いだろうと思いました。

仕事を始めた頃は、まだ寒くて手も冷たく感じてつらかったですが、そのうちに体が温まり、太陽も昇って暖かくなりました。しかし、枝から落ちてくる雪が最初はさらさらだったのが、だんだん水滴に変わり、それも枯れ枝の色を溶かした茶色がかった水滴に変わりました。

下に広がっている雪も、だんだんべた雪になってきて、重くなり体にきいてくるようになったころ、やっと2つの山だったのが3つに分けられ、しっかりと雪をはさんだ山になりました。体も十分運動になったし、チャンスを逃さず早めに仕事を始めたのは正解でした。

雪の畑

2006年01月23日 | Weblog


公式には水戸の積雪量は17cmだそうです。どこで測定した積雪量なのか。誰がどういう権威があって、そのように決定したのか。場所によって積雪量は違うのに。・・・・と、文句を言ってもしかたない。たぶん気象台の庭ででも測定したのでしょうか? 

私の庭でも場所により積雪量は違っていました。畑でも違います。15cmくらいのところもありました。もっとも、そこは家の近くなので、風の周り方でやや浅くしか積もらなかったとも思えます。いろいろな所を測定して、まあ深浅いろいろあるが概ね平均すると、実際にその深さがあったし、20cmだろうと決めました。積雪量の測定はむずかしいものです。ましてや素人なので、断定の基準が分からない。

           この写真は雪が降って一日経ってしまってからですが

さて、畑をみるとどうでしょうか。イチゴの高畝マルチは黒いマルチが全部かぶってしまう程ではありませんでした。しかし、イチゴの部分は雪を積もらせてしまったようです。路地ものですから、特に雪を払うこともなくそのままにしてあります。

          雪の朝、もやのようなものがたって、きれいな光景でした

畑は一面の雪。ポコポコと一列だけ長ーく突起があるところは、ブロッコリーです。さて、彼らは春まで凍らずに生き残ってくれるでしょうか。じっと観察するしかありません。そういえば、小麦の生育がいまいちだったので、まだ麦踏みはやっていませんでした。雪がとけたら忘れないようにしたいと思います。

ネギもあるはず。失敗がひとつ。雪の前に少し取っておくべきでした。ソラマメやサヤエンドウ、タマネギなどもあるはず。しばらくは自然まかせです。へたをすると中国の話の「助長」のようなことをしかねない、、、。もっとも、私はそれほどマメでもなかったか。

http://www3.kcn.ne.jp/~jarry/koji/kj028.html


笹(竹)のうた

2006年01月23日 | Weblog


笹の葉に置く霜よりも独りぬる我が衣手ぞさえまさりける  
                                    紀友則

秋の野に笹分けし朝の袖よりも逢はで来し夜ぞ漬(ひ)ちまさりける 
                                    在原業平

笹の葉に置く初霜の夜を寒み しみは付くとも色に出でめや 
                   (凍りつくけれど)           凡河内躬恒



笹の葉に降り積む雪のうれを重み本くだちゆく我が盛りはも  
                                    読人しらず

笹の葉はみ山もさやにうちそよぎ氷れる霜を吹く嵐かな  
                                    藤原良経

君来ずば独りや寝なむ笹の葉のみ山もそよにさやぐ霜夜を 
                                    藤原清輔

我が屋戸の五十笹(いささ)群竹吹く風の音のかそけきこの夕へかも 
                                    大伴家持

世に経れば言の葉繁き呉竹のうき節ごとに鴬ぞなく  
                                    読人しらず

木にもあらず草にもあらぬ竹のよのはしに我が身は成りぬべらなり 
                                    読人しらず

 


堆肥つくり

2006年01月22日 | Weblog

昨日の雪は、ほぼ20cmくらい積もりました。このあたりでは久しぶりの大雪です。これからが大変です。道路は朝の内はカチカチに凍り、車で移動する人たちは危険です。

しかし、今日は晴れの予報なので、どんどん溶けると思いますが、一つ心配なのは気温があがらないとのこと。そうすると、道路に溶けきれない雪や水分が残って、月曜日のラッシュ時はパニックに、、、。現役のころを思い出します。

さて、秋に同窓の友達にもらったコンバインで刻まれてしまった藁をたくさんもらっておきましたが、木の葉を混ぜながらなんとか藁山を移動しました。その後、もみ殻燻炭も出来たので、それを混ぜたり、草木灰をまぜたりして、切り返しました。その間に雨が2度ほどありましたので、湿気もあるていど得られました。

一山だった藁も、混ぜものが入ったので量がおおくなり二山になりました。しかし、これが腐ると小さくなってしまいますので、使い切れないということはありません。

まだまだ混ぜ込んだばかりです。これから木の葉もまだありますので、切り返しながら残りの木の葉を入れ、また草木灰や燻炭ももう少しいれながら混ぜ込んで行きたいと思っています。今までは木の葉が多いと風で飛ばされるので、少し少な目に入れていましたが、藁のやま全体がしっとりしてきたし、木の葉もカラカラに乾いた状態ではなくなったので、もう大丈夫だろうと思います。できることなら、まだ雪があるうちに雪も混ぜ込んでしまえば、もっと湿気が得られるかなと思いますが、さて今日はその作業ができるかどうか。

この作業は、かなりの運動になります。大汗をかきながらの作業ですから、健康のためにもすすんですべき仕事です。


雪景色

2006年01月21日 | Weblog


昨日の天気予報では、関東地方は全部雪が降るという話でした。曇りのち雪というマークだったように記憶していますが、朝おきてみると一面の雪景色です。それからずっと降り続き、昼まえになってもまだ降り続いています。これではこの地域にとっては、かなりの降雪になることでしょう。



県道をみてみると、何台もの車がゆっくりと動いていました。今日は土曜日なので、出勤の職場もかなりあるようです。このまま降り続くと彼らの帰宅時間の頃の降雪の量はどのくらいになるか。帰りはちょっと心配なことでしょう。

めったにない光景ですので、「犬はよろこび庭かけまわり、、、」ではありませんが、カメラを片手にさっそく朝まだ寒いのに写真を撮ってきました。



今朝の寒さのせいか、あるいは一面白くなった世界にびっくりしてか、鶏はまだ小屋の中にいて、餌を与えても、白い方は比較的鈍感なのか、あるいは勇気があるのか、出てきてたべはじめたのですが、黒い方はまったく食べに出てきませんでした。


謡曲 櫻川

2006年01月20日 | Weblog

昨日の話の続きです。この桜川は謡曲でも有名です。謡曲は能でうたわれるものです。桜川のほとりに小高い丘がありますが、そこは昔から桜の名所だったそうで、西の吉野に対するものとされてきたそうです。京都にまでその桜は知られていたそうです。

       高い山と田の間にある小高い丘が桜の名所、磯部桜川公園。濃い色の杜は神社の杜。

謡曲・櫻川の話の筋は、日向の国の話で、桜子という少年が貧しさから東国から来た人買いに身を売ることになり、母にその旨を伝える手紙を人を介して頼みます。母は子供を捜して歩くうちに気が狂ってしまいます。桜の時期にこの岩瀬の櫻川にたどりつきました。狂女は近くの寺の僧に身の上を問われるのですが、偶然にもその様子をみていた花見の人たちの中に桜子が居て、母子は再会するという話です。

                             磯部稲村神社

その話の舞台は、今も桜の名所で、「磯部桜川公園」になっています。そこには稲村神社があって、境内に神宮寺跡とありますが、ここの寺、磯部寺の僧が話に出てくる僧だということになっています。磯部寺は神宮寺のこととあります。

     境内には「城館 磯部館跡」という碑がありました。地域の要所でもあったらしいです。

江戸時代には、徳川光圀がここの桜を水戸城の周辺に移植したそうです。現在、偕楽園の下にある千波湖の脇を流れ水戸駅のすぐ南に流れている川の堤防に、かなりの数の桜があります。現在の桜は当時のものではないと思います(その子孫か、あるいは別なものか)が、それは元は光圀が移植したものという話です。その川の名前も「桜川」で、桜の時期には大変長い距離にわたって両岸は桜の花が咲き乱れ、とてもきれいになります。

この話については、いろいろなサイトがありますが、いくつか紹介します。

http://www.geocities.jp/kanwada35/sakuragawa.htm

http://www.ne.jp/asahi/ichitsuka/shoichi/sakura.html

http://www.uranus.dti.ne.jp/~ohta/newpage11.htm

http://www.geocities.jp/sybrma/56youkyoku.sakuragawa.html 

                  (原典にふれることができます)





櫻川

2006年01月19日 | Weblog


水戸から国道50号を西に、約20数kmのところに桜川市岩瀬(旧:西茨城郡岩瀬町)という町があります。ここに桜川という川が流れています。この川は、この町のあるところを発して町の中を通り、ぐるりと筑波山を半周するような感じで途中の真壁(まかべ)や、つくば市の一部を通り、土浦市から霞ヶ浦に入ります。

冬枯れのなか、細い桜川が流れています。想像ですが、昔はきっともっと水量があったのではないかと思います。

その桜川の水源が、岩瀬と笠間市稲田の境あたりにある丘にある小さな池です。この池は「鏡ヶ池」と呼ばれています。今はさほど有名ではありませんが、ちょっとした由緒のあるところだそうです。

紀貫之は「土佐日記」で有名な平安時代前期の人ですが、「後撰和歌集」巻第三に、

 桜川といふ所ありときゝて           貫之

  つねよりも春へ(べ)になれはさくら川なみ(波)の花こそま(間)なくよ(寄)すらめ

という、桜川のことを詠んだ歌があるそうです。



また、この水源にちょっとした説明板が立っていて、ここも和歌に詠まれているということが書かれています。「矢木和歌抄」というものの中に誰の歌かは分かりませんが、

   みせみせぬ鏡ヶ池におしとり(鴛鴦)はみつから(自ら)顔をならべてぞいる

とあるそうです。その「鏡ヶ池」がここだということです。どこにでもあるような、ごく平凡なちょっとした池ですが、こんなところが歌に詠まれたゆかりの場所だというと、また特別な感じで通りすぎるものです。