ゴールデンウィークですが、みなさんいかがお過ごしですか。私は退職の身ですので、いまは関係のない毎日を送っています。
人ごみの中は好きではないので、若い頃からこの時期には出かけたことはありませんでした。ましてや、渋滞での路上での生活は時間がもったいないので、絶対に巻き込まれたくないようにしてきました。黄金の日はいぶし銀になり、銅に変わり鉄になる。
そのせいか、無駄遣いをしないで済んだのでお金がたまることたまること。なんて言いたいですけど、どういうわけなのか、そういうことになならなかったのです。
タケノコが出てきたので、毎日食べています。強い癖がないので飽きません。ゴリゴリという歯触りが好きです。ふつうはゴリゴリなんていうと、おいしくない時の表現に使いたいのですが、この場合にはおいしさの表現です。
この鰹節といっしょに煮つけたのが特においしいですね。それから、厚揚げなどといっしょに煮たものもおいしいです。
キウィ棚の下には蕗とかミョウガが出ますが、そこが雑草だらけになってしまったので、草取りをしました。背丈は低いのですが、すぐに実をつけ、引きぬこうとすると、いっぱい土を抱いてくる癖の悪い雑草です。
草むしりの時間は、自分流哲学の時間です。哲学なんて言うと聞こえは良いですが、考えるのはせいぜい猫語を話せたらいいなとか、ハンバーグはどうしてハンバーグと言うのかとか、蟻になったらこの世界はどのように見えるんだろうなんて程度のことです。でも楽しいですよ。かがんでいるので、足首は疲れますが。
抜いた草は普通はたい肥に混ぜてしまいますが、あまりにも種が多いので畑に積み上げて燃やすことにしました。これはまた序の口。
木といっしょに燃やすと生でも燃えてしまいます。木に火をつけ、十分にもえついてから少しずつこれを燃やしていきます。おきりが出来てからはもう大丈夫ですから、そしたらまわりに土手を作るようにこれで円く囲み上にも乗せます。すると、炎は勢いは衰えますが、ブスブスと煙をたてながらくすぶり続けます。種はみんな燃えてしまいます。にっくき仇をやっつけるようで気持ちいいです。
廃 句
子供らの 声はずむ午後 黄金休
あまりにも 良い日で何を しようかな
そんなとき あのころのこと 思ったり
あのバスに 乗ろうかよそか 迷った頃
あの頃は 有り余るほど 時があり
時うつり 日が改まり 今日があり
何事も 中断させる 電話かな
良い日でも 一日中は 動けない
あれをして これもやらなきゃと 追われるね
猫だけは やることなしに 昼寝かな
庭のすみ 木の株に生ゆ すみれかな
あずさゆみ 春の山里 蝶が舞い