先日倒したナラの木と同じくらいのクヌギを倒しました。これが倒すのには一番難しい木でした。枝が道路の方にしかついていませんので、倒せば必ず道路側に倒れます。そういう木を手前に倒すのですから、無理な作業です。今回はウィンチとチルホールを使いました。そして2方向に引きました。
うまく行ったのですが、それは途中まで。完全に内側に倒したのですが、他の木があって完全には先の方が地面につきません。それで、しかたないのでダルマ落としのように、次々に下から切っていきました。ところが、あるところまで来たら、やっぱり道路の方に向いてしまいました。一本の杉の木に引っかかって、それが道路に倒れるのを防いでくれました。もっとも、それはいわゆる「想定内」のことでしたが。
道路沿いに電線が通っています。何とかやれば倒せるかも知れませんが、大事をとって電力会社に来てもらい、電線にかかりそうなところだけ切ってもらいました。あとは簡単です。しかし、支えている木も細いのでいつまで持つかはわかりません。
そこで、今度はチェーンブロックで持ち上げながら手前に引く作業をしましたら、すぐに倒木は思うところに引っ張れて、ついにドスンと地面に全体が落ちました。すごい労力です。引っ張る道具は合計3つもつかったことになります。
作業を終えた時には、高い山を制覇したような気分でした。体脂肪も多少は燃焼したかも知れません。
チェーンブロックです。これは重い物を上下に移動する道具です。上の2本のチェーンは輪になっていて、一方を引くと下のカギのついているチェーンが上にあがり、他方を引くと下にさがります。
チェーンブロックの本体。これは1トンまで持ち上げることができます。これ自体の重さはけっこうあります。
Aがチェーンブロックの本体。Bのチェーンを引っ張ると、C のチェーンが上に上がります。斜めになってしまって、根本の部分が深く土にうまってしまい、重くて動かせなく、どうしようもない木がDの方向に動きます。ベクトルの図のような感じです。
これを使ったわけは、支えていた細い杉の木が折れて、倒した木もろとも道路をふさいでしまわないようにするためでした。持っていてよかった道具です。