歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

尖閣の行方は?

2012年09月19日 | 世間話し
昨日は早めにお彼岸の墓参りをして来ました。

それにしても、“暑さ寒さも彼岸まで”と云うのに、今年はまだまだ暑いです。

それにしても、“尖閣”で中国も、そして日本も、熱くなっています。

領土とか、国境とか、なんてことは、つい最近まで“かなりいい加減”だったのです。国際法で、あ~だ、こ~だ、と、云っても、そんなものは、20世紀のお約束です。

それ以前は、そんな細かいことに拘っていなかったのです。日本の漁民も、中国の漁民も、むか~し、むか~しのそのむかしから、魚を捕ったりしていたのです。

領有権とか、魚業権とか、そんなものなど、つい最近できたお約束です。

尖閣が日本領に編入されたのは“日清戦争中”であった1895年なのです。戦争中のドサクサと云えなくもないのです。

まあ、この時代は、世界は帝国主義の時代となり、領土の分捕り合戦が始まり、国境とか、領土とか、国際法とか、あ~だの、こ~だの、と、なったのです。

領土と国境は、常に戦争と一体なのです。領土と国境の争いは、必ず、これまで、どこでも、武力衝突に、戦争に、と繋がって行きました。

国家は人民と領土と権力ですから、領土を侵されることに対しては、あらゆる手段を使って抵抗するのです。

中国にも、日本にも、そんな!小っせい!島なんか!俺には関係ねェ!と、思っている人が、かなりの多数を占めている筈です。中国13億(実数17億?)の人民で、街頭で暴れているのは極々一部ですからね。

でも、毎日、毎日、中国国内の反日デモの争乱状態を見ていると、感情的に、何だ!あいつらは!日本を舐めている!ゆるせねェ!と、なってくるのです。

もう、ゼニカネの問題では無い! 日本を馬鹿にするな! もう、我慢できねェ!と、なるのです。わたくしとしても、冷静に、冷静に、と、思うのですが、やっぱり、それなりに、苛立つのです。

それで、心配していた“18日”の“争乱デモ”ですが、それなりに様子が変わりました。中国政府は、日本への圧力として利用していた“争乱デモ”の段階を終了させ、そろそろ、政府間交渉の段階に以降したようです。

中国は、国内に格差問題を抱えています。“経済改革解放派”と“反経済改革・政治思想優先派”の対立があります。

いつまでも、街頭で自由に政治的主張を叫ばせていたら、矛先は政府に向かう事は明らかなので、そろそろ、街頭での行動は収束です。

でも、しかし、ホントに、国民の街頭行動を押さえ込めるか、かなり危険な気もします。デモの先頭で破壊活動をしているのは、単なる群衆の跳ね上がりではなく、現政権に対立する、“政治思想優先派”の活動家のようにも見えます。

最近のデモの写真を見ると、毛沢東の、大きな、肖像画や、写真を高く掲げる集団が写っているのです。中には“紅衛兵”の服装をした若者も居るそうです。

経済改革の矛盾、物価高、不況、失業、格差の拡大、政権幹部の腐敗、国民の不満が、かなり、かなり、溜まっています。

共産主義時代が、毛沢東の時代が、造反有理の時代が、紅衛兵の時代が、文化大革命の時代が、もう一度、くり返される?

まあ、文化大革命から、経済優先の時代、自由を求めての天安門事件、経済改革の矛盾拡大、そして、また、これから、暫く、政治思想優先の時代?

まあ、まさか、文化大革命の頃に戻ることは無いと思いますが、これからは、暫く、それなりに、政治優先の時代になるかも?

そうなるとですよ、“尖閣”は、中国にとって、それなりに“利用価値”が出てくるのです。政治優先、軍事優先。

これまでは、それなりに群衆による“争乱デモ”で圧力を日本にかけてきましたが、交渉を有利に運ぶために、軍部による圧力をかけて来る気がします。

領土での、一定の“軍事衝突”は、中国にとって、それほど、重大な決断ではないのです。ベトナムとも、ソ連とも、インドとも、“領土国境問題”で正規軍が戦っているのです。

そうなると、日本は、かなり混乱するでしよう。これぞ、石原慎太郎都知事が4月に「スイッチを押した」目的です。“4月”に“アメリカで発言”、ここにいろいろな示唆が・・・。

混乱の末に、どんな、世の中に変わるのか? 

そうなると、首相官邸は“中国をやっつけろ!”と叫ぶ人々が取り囲むような、そんな気が・・・、そして、その2~3割は“脱原発”を叫んでいた人達だったりして・・・。

何か、とても、とても、悲観的になったりして・・・・・・・。

兎に角です。争乱デモが収束しても、尖閣問題は終わらないのです。

これまでは“領土問題はなく実効支配は日本”がから、いまでは、日中間に“尖閣”と云う、“領土問題”が存在していることを、世界中が知る事になったのです。

ホントに、尖閣の領有権は棚上げにして、魚業も資源開発も、共同でやればお互いの利益になる筈です。

石油とか、天然ガスとか、メタンハイドレードとか、いろいろな資源があったとしても、紛争地域の開発など、危険でリスクが大きく、どこの国の、どこの業者も、手を出さないでしょう。

まあ、ゼニカネではなく、メイヨの問題だとなると、ホントにムズカシイのです。

それにしても教育の恐ろしさを感じるのです。いつの世も、どこの国も、歴史教育は政権側の目先の都合で内容が決まります。

目先の都合は、時が経ち、情勢が変化すると、逆に、政権側の足かせになります。中国も、過去の日本も、同じことをやっているのです。

ムズカシイことですが、政治は教育に口を出してはいけないのです。何て、云ったみたところで、それでも、政治が教育に介入することを望む人達が、今も、沢山、居るのです。

兎に角、まだ、まだ、暑い。

それでは、また。

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