歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

映画『ツレがうつになりまして』を観て病気は生活環境?習慣?それとも体質?遺伝?を考える

2015年01月12日 | 映画の話し
先日、いつものように録画しておいた映画『ツレがうつになりまして』を観ました。以前、同じ原作で、NHK制作のテレビドラマも観ていました。

テレビドラマは2009年放送で“藤原紀香と原田泰造”でした。映画は2011年制作で“宮あおいと堺雅人”です。

配役によって作品のイメージは、それなりと云うか、かなりと云うか、変わることを改めて確認した次第。

それと、二人の住まいが、テレビではマンションで、映画ではそれなりに古い、昭和の匂い漂う庭付き一戸建て、住まいが異なると、生活感が異なり、流れる時間が異なり、作品から受けるメッセージも異なってくるのです。

まあ、テレビドラマでもそれなりにですが、フツウ、映画では、かなりオープニングとエンディングの場面は重要で、それなりのメッセージを込めるものです。

それで、映画では、オープニングで庭付き一戸建てをクレーン撮影でズームインして、エンディングは縁側に寄り添う二人を配してズームアウトするのです。

暖かな陽ざし、庭の草花、縁側で寄り添う二人、もう、これで、安心、安心、で、ヨカッタ!ヨカッタ!で、観客は映画館を後にするのです。

やはり、それなりの古さで、木造で、庭付きで、一戸建ては、人間の暮らしの速度が緩やかに流れそうで、暖かそうなのです。

それに対して、やはり鉄筋コンクリートの高層アパートは、心と身体によく無さそうに思えるのです。鉄筋も、コンクリートも、冷たいのです。高いところは不自然で不安になるのです。

確か、以前、高層階に暮らす住民に、心と身体の変調を来す確率が高い、なんて研究結果を見たような気がします。やはり人間は地面の近くで、草花や樹に囲まれて、ノンビリがイイのです。自然なのです。

それで、作品の方ですが、地面近くに住んでいたのに、心を病んでしまった訳です。何故?どうして?なのです。

住環境はヨカッタのですが、先ずは性格が、キッチリで、キッカリで、几帳面で、真面目過ぎるのです。そして、職場はクレーム処理の窓口で、毎日、毎日、謝りの日々で、神経を磨り減らすのです。

そして、遂に、こころは、その許容量を超え病んでしまうのでした。

主人公は、私と、かなり、かなり、性格が異なり、そんな事で悩むか?と思ったり、それなりに同情したり、観ていました。実は、何を隠そう、この私も、むかしクレーム処理係にら長らくと云うか、半生を献げていた?のでした。

でも、当時、私は、鉄筋コンクリートの低層アパートで暮らしていましたが、鬱病に罹らずすみました。鬱病は何故?発症するのか?

作品のなかでは、原因は、性格とか、職場環境とか、体質とか、いろいろな要因に触れており、鬱病は心がひく風邪で、誰でも罹る病との説明がされています。

誰もが罹る?でも、しかし、精神的なストレスへの耐性が、人に寄って異なる処が、とても、とても、ムズカシイのです。

私は、知っている人は知っていると思いますが“二型糖尿病”なのです。二型糖尿病は生活習慣病とされています。生活習慣に問題がある病とされています。

でも、しかし、同じような食生活をしていても、発症する人と、しない人がいるのです。と、云う、ことはです。生活習慣は二次的な要因で、一次的な要因は体質なのです。元もと、インシュリンの分泌が少ない体質だと思うのです。

ですから、鬱病も、同じ職場で同じストレスに晒されても、何故?発症する人と、しない人に別れるのか?これも、体質だと思うのです。性格や、根性の問題では無いのだと思います。

心の安定は、神経の物質、ドーパミンと、ノルアドレナリンと、セロトニンの三つバランスで安定が保たれているそうで、心を平常心に保つのがセロトニンだそうで、セロトニンの減少が鬱病を発症させるそうです。

と、云う、ことは、鬱病になる人は、ストレスを受け、心の安定を保つ為、セロトニンが消費され、その生成限度を超えた時、発症する? 生成能力には個人差があり、同じ環境でも、発症する人、しない人がいる。

する人、しない人がいる、これが問題なのです。タバコを吸っても、肺癌になる人と、ならない人がいます。でも、肺癌でも、それなりに同情されます。

でも、心の病は、ナカナカ同情されません。心が弱いと云うのは、世間では、とても、とても、マイナスイメージで、同情されにくいのです。身体が弱い人は、それなりに同情されます。

心が弱い、気が弱い、根性が無い、こんなことは、自分の気持ちの持ちようで、どうにでもなる、と、思われているのです。

こころの病は同情されず、身体の病は同情され、でも、生活習慣に起因する病は、自己責任で同情はされません。大酒飲みの糖尿病患者は、失明しても、脚を切断しても、心筋梗塞、脳梗塞、人工透析でも、あまり同情されません。

と、云うことで、長くなったので、病は、体質で、体質は遺伝と云う事でまとめとします。まあ、兎に角、そんな事で感想とします。

これからの時代、間違い無く、心の病は、増えます。職場環境が、生活環境が、人間を取り巻くすべての環境が、人間の生理を超えてしまっているからです。と、偉そうな、ご神託を述べて終わります。

でも、私を取り巻く環境は、緊張感の欠片も無く、ストレスが少な過ぎて、とても、とても、耐性を低下させているようで、心配しているのです。ストレスは有り過ぎても、なさ過ぎても、とても問題なのでした。

そうでした。最後に一言、“藤原紀香と原田泰造”のテレビドラマの方がヨカッタです。堺雅人は生理的にダメなのです。それと、オジサンとしては“宮あおい”より、“藤原紀香”の方が“魅力的?”なのです。作品の出来とは関係ないのですが・・・・・・・。

と、云う事でした。

それでは、また。




コメント (3)
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