安倍自公政権の終わりが見えてきた?
検察庁法改正の今国会での成立を断念しました。
廃案ではなく継続審議と云う事で、次期国会で成立を目指すとは云っております。でも、まあ、これは、そう云うしかないからです。安倍政権はかなり、かなり、弱ってきています。
一時は強行採決も辞さず的な姿勢を見せていましたが、SNSでの数百万の反対表明、著名な芸能人からの反対表明等の世論の反発、そして、支持率低下で遂に断念となりました。
検察庁幹部人事に内閣が介入し、三権分立を危うくすると、元検事総長以下数十名が、法務省に反対の意見書を提出したり、これも、世論の動きが背中を押したものだと考えます。
自民党内からも反対意見がチラホラ散見され始めました。これも世論が背中を押したのです。
検察幹部の定年延長を、内閣の裁量で可能にする改正は、総理大臣も、立件、逮捕、起訴できる検察に対して、政治が不当に介入する事を可能にする、三権分立の危機なのです。
権力は人事と予算、これは、古今東西正しい真理。人は、地位と金になびくし、逆らえないのです。
まあ、私も、そう思うのですが、それにしても、検察官はもう少し、確固たる信念と云うか、根性というか、それなりの覚悟の方たちと思っていたのですが、やっぱり、ふつうに、地位と金に弱いようです。
それにしても、です。安倍晋三クンは、三権分立の重要性など、根っから頭の中に無いと思われます。以前、国会で「私は立法府の長」と発言したりする方なのです。
7年の長期にわたり権力の頂点に君臨して、意識として、事実として、自らが、三権の長であると、思い込んでいるのです。
日本国憲法も、法律も、総理大臣は、政治家は、そして、官僚は、当然のこととして、知識、見識、良識を持った人間を前提としてつくられているのです。
それが、しかし、事々く崩れ去ったのが、安倍自公内閣でした。
嘘、改ざん、隠蔽、はぐらかし、ごまかし、責任逃れ。まあ、それでも、兎に角、選挙では勝ち続けての7年。
国民としては、まあ、それなりに、生きてこられた今日これまで、結果として、低投票率、政治への無関心、それが安倍政権の7年間。
今回の検察庁法の改正は、あの黒川弘務東京高検検事長の定年延長問題が発端でした。公務員法を適用しての延長でした。
公務員法には、検察官は除外するとの付帯決議がされていたのを気づかずに延長し、そのこと野党から指摘され、今度は、法解釈を変更したと誤魔化したのです。
お気に入りの黒川を検事総長にして、河井案里参議院議員・河井克行衆議院議員の絡む、公選法違反事件の捜査打ち切り、逮捕、立件、起訴見送りを目論だのです。
この「河井事件」は自民党本部に波及する可能性のある事件です。本部からの一億五千万の資金提供に総裁として、入り口として安倍晋三クンが、出口として安倍事務所が関わっている、と噂されているのです。
それで、そもそも安倍晋三クンとしては、解釈変更とか違法的、脱法的手段で黒川を総長にしても、国民は、それほど、そんな事に関心は無く、それなりに行けると判断したのです。
これまでの、森加計も、桜も、すべて、嘘、改ざん、隠蔽、はぐらかし、ごまかし、責任逃れで、乗り切ってきた安倍政権。
今回は検事総長ですから、違法的、脱法的では不味いと、場当たり的で、後追い的でも、一応それなりにのかたちをとして、検察庁法を改正となったのです。
でも、しかし、状況が悪かったのです。世の中は新型コロナウィルス騒動の最中でした。政治によって、命が失われる危険性に、国民は気づき始めた?のです。
政治指導者の資質に、政策に、自らの生命が委ねられている事に気がついた?
つまずきの始まりは、何といっても、あの「アベノマスク」でした。このことで国民は不安になったのです。この発案者は「側近の経済官僚」説が流れましたが、これは責任逃れのリークだと思います。
いくら何でも「布マスクで国民の不安はパット消えますよ」何て馬鹿なことを考えるのは安倍晋三クン以外に居りません。得意の責任転嫁です。首相提案に対して、反対する側近はいなくなっているのです。
すべてが場当たりで、場違いで、思いつきで、知識も見識も良識も皆無の晋三クンです。
と、ここまで書いて昨日(20日)は終了しました。
そして、今朝の新聞に週刊文春の『黒川弘務賭け麻雀』報道でした。これで間違いなく黒川総長は消えました。
この麻雀報道は、明らかに検察筋から文春へのリークです。
安倍が数日前に、インターネット放送で「検察庁法の改正は法務省からの提案」と、いつもの責任逃れへの報復です。
状況が悪くなると他人の所為にして逃げ切る。でも、しかし、もう、以前のように逃げ切りはできません。
コロナが国民の意識を変えました。無知、無能な指導者では、自分の、家族の、命が危ない!と考え始めたのです。
もしも、安倍が政権に執着するならば、それだけの気力胆力が残っていたら、起死回生の策として、消費税の凍結を掲げて衆議院の解散しかありません。
でも、もう、晋三クンはやる気を無くしています。最近の表情に生気がまったく感じられません。引き際のタイミングを計っているようです。そんな相談をされた政界関係者がいるとか、いないとか。
アベノマスク問題、予算組み替えで一律10万円支給問題、黒川定年延長問題、検察庁改正断念問題、そして、黒川賭け麻雀問題、もう、外堀も、内堀も、埋められたのです。
まあ、兎に角、これで、黒川検事総長の目は潰えました。
多少、世の中、明るい兆し?
新型コロナも、収束に向かい始めました。
秋から冬にかけての、必ず襲ってくる第二波?は、新しい政治指導者と、新しい専門家によって、素早く、科学的に対処するべき、と、考える今日この頃。
それでは、また。