歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

オリンピック開催で!感染拡大で!拝察事件で!憲法を考える

2021年07月01日 | 世間話し

菅義偉クン、感染症の学者が、現職閣僚が、医師会が、国民が、そして、あの尾身茂でさえ、この時期の開催はないと云っているのに、誰が何と云おうとも、何が何でもやるようです。

それと、人相的にみて菅義偉クンは、皆が反対すれば、するほど意固地になる性格もあるような?ないような?

それと、パラリンピックについては、その筋では開催中止は既定路線と囁かれているそうです。

この感染状況で、オリンピックを開催する意味を問われても、”安全安心”を呪文のように繰り返すだけの菅義偉クンです。

やはり、まともに、開催する意味など、とても、とても、云えないのです。

中止することでの、経済への影響を懸念しているとか、云われていましたが、海外観客の受け入れ中止決定で、経済効果は期待できなくなりました。

残るは政治的効果のみとなります。まあ、政治的効果と云うよりも、正しくは、もっと、もっと、下世話な”政局的効果”です。

オリンピックが始まれば、国民はテレビに齧り付き、胸躍らせ、手を叩き、脚を鳴らして、揚がる日の丸に、我を忘れ、コロナを忘れ、熱狂すると判断しているのです。

コロナを忘れてオリンピックに熱狂すれば、政権批判は低下し、総選挙での勝利の確率は上昇との判断。

兎に角、衆議院解散総選挙で勝ちたい! 唯々それだけです。

オリンピックの開催か中止かの判断は、選挙でどちらが有利か、その一点です。

国民は舐められているのか? それとも、菅義偉クンは、それなりに国民を正しく、冷静に捉えての判断か?

この図式、残念ですが、かなり、かなり、的中しそうです。

それに加えて、選挙制度と、政治的争点と関わりなく行われる、習慣的投票行動が味方しています。何たって、あの、嘘つき安倍政権が8年間も続いた事実が、それを証明しているのです。

それにしても、驚いたのは宮内庁長官の発言です。これは、まさしく「事件」です。

長官は「天皇陛下がオリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大につながらないかご懸念されている」と発言。

天皇はオリパラの名誉総裁ですから、それなりに開催に対して、感染拡大を懸念するのは当然の事。

しかし、国民の半数以上は開催に反対しています。そして、野党は反対、与党は開催強行で、現在、政治的に最大の争点となっている開催問題。

このタイミングで、長官により公式の記者会見で「開催が感染拡大につながらないかご懸念されている」との発言は、それなりに、それとなく、開催反対を示唆すると受け取れるのです。

オリンピックの開催が、感染拡大に繋がるのは、明らかな科学的事実なのです。感染者が、死者が増えるのです。

単なる菅義偉の個人的、政治的野望の実現のために、国民の命を犠牲にする行為に対して、国民に寄り添う天皇陛下としては、いまこのタイミングで懸念を表明するのは、それなりに当然だと考えます。

この拝察事件、それなりに憲法に抵触する可能を、あちらこちらで、チラホラ出ています。右側も左側も、事を荒立てると、とても、とても、ややこしくなるので、見なかったこと、無かったことになりそうです。

ここで、憲法のお勉強です。日本国憲法の第一章は「天皇」です。

第一章 天皇

第一条【天皇の地位・国民主権】
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
  • 第二条【皇位の継承】
  • 皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。
  • 第三条【天皇の国事行為に対する内閣の助言と承認】
  • 天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。
  • 第四条【天皇の権能の限界、天皇の国事行為の委任】
    • 1 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。
    • 2 天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。

天皇は国政に対する権能を有しないのです。国政に対する権能は、国民が有しているのです。国民主権なのです。権能は有りませんが、象徴としての「権威」を有しています。

この条項から、政治的な「発言」までも禁止されているのか?いないのか?

第九十九条【憲法尊重擁護の義務】

 天皇又は執政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

「この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」事になっていますが、自公政権の時代になってからは、疑問符がつきます。

 

話が、かなり、かなり、むずかしくなってしまいました。

兎に角、憲法は身近な暮らしに関わり、命に関わる、とても、とても、大事なものです。しっかり読んでみる価値があるのです。でも、なかなか・・・・・・。

兎に角、本日はこれでお終い。

それでは、また。

 

コメント (2)
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