はい、本日は、前回に引き続き、番外編の二回目となります。
とり上げるのは、 NHKBSで1月6日に放送された回を、5月4日に再放送した"英雄たちの選択スペシャル"の『紫式部千年の孤独~源氏物語の真実~』となります。
オープニングでのナレーションでは、
〇世界最古の長編小説。←知りませんでした。因みに、字数は約100万字だそうです。
因みに、 字数を比較すると、私のブログは、2006年9月より始めて、今年で18年目に入り、記事数は2千2百数十件。最近は1件2千字程度なのですが、少なく見積もっても、平均1千字程度で、2千2百×1千=2百2十万字となります。字数だけは "源氏物語を追い" 抜きました。だから ! どうした! と云われても・・・、只々、云ってみたかっただけです。失礼しました。
〇20世紀初頭、英語に翻訳されたのを機に、ヨーロッパからアジア諸国まで、実に40以上の言語に翻訳され、世界中の人々を魅了している。←これには驚きました。知りませんでした。
〇作品の真のテーマは女性たちの生きざまにある。平安時代、貴族の女性たちは、男たちの権力争いの道具にすぎなかった。←う~ん、"光る君へ"では、そうとばかりは云えない、脚本となっています。
私も、大石静さんの、解釈に賛成します。歴史は、社会の上部と下部の絡み合いに、男と女の上部と下部の、重なり合いと、絡み合いが、複雑に絡み合って織りなされるのです。
〇女たちは、何に救いを求めるのか、恋か、権力か、それとも宗教か・・・。
〇そこにあるのは、女性の生きずらさという、現代にも通じるテーマ。←この問題は・・・う~~。ムズカシイ、男は男で、それなりに世間を渡っていくのには、生きずらさを感じます。男と女では、生きずらさの、質も量も違うの ?
そして、そして、司会の磯田道史の冒頭のコメントが、気になったのです、とても、とても、大胆で、重要で、微妙で、ある意味で危険な発言でした。
『天皇とは何か、何で、あんなに ( 今でも続いているのですら、あんなには誤りで、正しくはこんなにだと考えます ) 長いこと我々が天皇を中心に、国造りを続けてきたのかとか云う事は、この文學の読み解きなくしては、やっぱり無理なんですよね』
この発言の後、道史さんの表情に、動揺と、戸惑いと、不安が、画面から、微かに読み取れました。
この番組は "英雄たちの選択スペシャル" となっており、いつもより30分拡大の90分で、わたしとしては、他ゲストの発言はすべて無視。道史さんが、どう読み解いたのか、ずっと、ずっと、待ち続けたのです。
しかし、しかし、いくら待っても、彼は、冒頭のコメントに触れる発言はしませんでした。もしかして、発言はあったが、編集段階でカットされた ?
只、道史さんの発言に関連する、国文学者の山本淳子氏の『摂関政治という、ほかの国にはみられない、不思議な政治形態であったこと、ほかの国では、王朝を変えればいい。つまり、今の天皇を滅ぼして、政権をとればよい』との発言。
しかし、この発言には、道史さんは反応しませんでした。そう簡単に、深堀できるテーマではなく、主題から外れると考えたのでしょう。
まあ、考えて見れば、番組として、それなりに、各出演者には主題に沿った発言をお願いし、それなりの確認を事前に行っている筈です。道史さんの天皇制に関する発言は、問題として大き過ぎるので、冒頭での提起だけに留めたのでしょう。
貴族の摂関政治だからだけではなく、貴族政治を倒した武家政権の、頼朝も、秀吉も、家康も、そして、そして、第二次大戦の連合国も、天皇制を倒す事はしませんでした。
どうしてなんだろう? 何故なんだろう ? と、三日三晩、飲んだり、食ったり、眠ったり、歩いたりしながら考えました。
そして、得た、答えは、まあ、たぶん、武力をもって、権威を倒したとしても、倒した権威を上回る権威がなければ、誰も従わないと思います。権威を倒すには、新たなる権威が必要なのだと・・・。
それにくわえて、上記を外形的に支える要件として、日本が島国であること、そして、概ね単一民族であること、これが、かなり、かなり、後押ししていると思うのです。
2千年以上続く権威を倒すには、それを上回る権威が必要です。でも、そんな権威の出現は、とても、とても、とても、現実として不可能だと思います。
やはり、日本は天皇制で、国をまとめていくのが現実的で、合理的で、賢い判断なのだと・・・やっぱり、むかし、森喜朗さんが言ったように、日本は神の国 ?
話は、本日も、ぶっ飛んでしまいました。
これでお終い。
それと、大の里が、私の予想通り、希望通り、優勝しました。
これで、来場所、優勝または、最後まで優勝争いに絡み、12勝以上すれば大関は間違いありません。
そして、来年度中には、琴桜、大の里、二横綱時代が到来します。間違いありません。
それでは、また。