たゆたう葉っぱたち。どんぶらこ。どんぶらこ。
7月も半ば。はやいもんですね。年明けからゴタゴタとしていたことが一通り済みました。森のなかまは、
それだけならまだしも、ここ数ヶ月の間にワイフ、身内の手術が重なりました。先日ようやく、身内が無事に手術を終えて退院しました。折をみて3人集まって、うまいものを食べに行きたいものであります。
まぁ、何かの拍子にこのページを開いた人で、この手のハナシに無関心な方も多いと思います。森のなかまもそうでした。
でも「最近気になっていたんだけれど」と思う方がいらっしゃるかもしれません。一応先にまとめておきます。
■40歳を過ぎたらがん検診
「
がん検診」自体は40歳以上推奨されています。国のガイドラインで定められているのは「
便潜血検査」です。
森のなかまも、会社の検診で毎年受けていて、これで見つかりました。
食事制限もなく自宅で二日分の便を採取するだけと拘束時間が少ないのがうれしいです。ただこの検査を陰性ですりぬけるケースもあるので万能ではありませんが、毎年受けることで大事に至る前の検出が可能なようです。
この検査で陽性だったら、内視鏡検査を受けるのが強く求められます。
健康診断を毎年受けていない方(自営業で忙しさから受けていない方も多いと思います)は、各市町村が行なっている「がん検診」の大腸がん検診(便潜血検査)を利用しましょう。
年度予算や地域にもよりますが
2024年度の横浜市の場合は無料だそうです(40歳以上)。
■ポリープのうたがい(ポリープには痛みなどの自覚症状はあません)
ポリープが出来ると、定期的に便秘や下痢、色ちょっと黒っぽい、とっても細いのが出るようなことがあるそうです。放っておいて消えるようなものではないそうです。
内視鏡検査は、3割負担で 9,000〜15,000円で受けられます。
ポリープが見つかり、切除が必要な場合は、ポリープの大きさにもよりますが、20,000〜50,000円くらいだそうです。この段階で治療できるのが一番理想的です。
期間は、問診と下剤の受け取りに半日、検査日は朝から下剤を飲んで、ほぼ1日。麻酔をするので当日中は車、バイクなどの運転はできません。
■大腸癌のうたがい(ポリープ2-3年かけて成長し癌化。森のなかまはここまできました)
よくわからないけれど、時々お腹が痛くなるが、暫くすると治る(腸は入り組んでいるので素人には、胃が痛いと判断しがち)という人が該当するとおもわれます。
治療には3割負担で100,000〜150,000円くらい。5〜7日の入院となります。治癒率はかなり高いそうです。
これ以上放っておくと、内視鏡治療では対応できず開腹や、抗がん剤治療が必要になったりと、大変なことになります。
過去に開腹を経験したものとしては、開腹せず治療が出来てしまうのは、本当にありがたいです。人類はなんてステキな発明をしたんでしょう。
お伝えしたいことは殆ど書いてしまいましたので、本日は、土曜日のおさんぽ写真をペタペタしながら、そのあたりの話をところどころです。
なんだか備品のように備わっているネコさん。
深い緑のなかにアメジスト色のポンポンが爽やかなアガパンサス。寄っても引いても爽やかです。
去年受けた人間ドックの結果が、年明けに届きました。何やら紹介状が入っています。初めて便潜血で引っかかりました。内視鏡検査を受けろとのことです。
掛かりつけ医に相談したところ、地元の医院を紹介してくれたのですが、3ヶ月待ち。グーグルで「内視鏡検査」で検索。電車で2つ先の駅にある、ポリープ切除も行えるクリニックに予約をいれました。
下剤を貰って帰り、検査日朝から下剤2リットル+水1リットルを飲んで、経験したことがないようなピーをして、クリニックに向かいます。
胃カメラも併せてしてもらいます。「痛いのイヤ」ということで、程々の麻酔オプションを選択。寝ている間に検査は終わってしまいました。
「大きいのが見つかったんだけど、ウチでも取れないことはないんだけれど、形状も取りにくいので、入院施設があるところで確り取ってもらってください。人によっては都内の有名なところを希望する人ともいるけど、希望あります?」
「近い方で。急いだ方がよいんですか?」
「慌てることはないので、お仕事の都合に併せて」
腸内を
DICOM画像をCD-ROMと紹介状を渡されます。紹介された先生は月曜日の午前中のみ外来診療とのこと。
お気に入りの場所。緑がシゲシゲしています。最近暑さにやられて、夫婦でどちらかが参っているので、お出かけするは本当に久しぶりです。
曇天に緑が濃いこともあって、独特の暗がりです。
石垣からプラーンと垂れ下がっています。呼ばれてますね。
五葉アケビなのかな?かわいらしいですね。
薄暗い石垣は賑やかな季節なのであります。
紹介された病院に行って、先生と入院の時期を決めました。いやはや、クリニックで検査を受けてから随分経っちゃいました。
思い返せば、年末あたりから、間隔をおいて胃思しきあたりから、みぞおちのあたりにかけて、時々キューッと締め付けるような痛みがあり、暫くすると落ち着くようなことがありました。段々と感覚も短くなってきました。
入院前日。退院したら沢山編んでやろうと注文した紐が届きました。
入院した病院は、ハサミはおろか、爪切りも持ち込んではいけませんでしたので、あらかじめ90cmに切ったパラコードを10本くらいを持ち込んで、編んでは解きしていました。「
夏っぽいはずの時計ベルト」「
Cinturón para libro」は、病院で勉強しました。
入院当日に夜から下剤を飲んで、朝はダメだしをして手術となります。
「麻酔で寝てしまうので、先生よろしくお願いします」
「森のなかまさん、何か勘違いされているようですが、麻酔は一部で、場合によっては体を動かしてもらったりするんですよ」と看護婦さん
「えーっ!かえるー」
「ふふふ」
自分の腸の中をモニターでみながら、先生が内視鏡を操縦しながら、患部をみつけます。「ほぼ癌ですね」と森のなかまや、インターンに説明をしながら、手際よく切っていきます。形状がやっかいなタイプなので、結構手間のかかる方法らしいです。そうこうしているうちに悪い部分を採り終えたようです。なにか杭見たいのをバスッと腸壁に打ち込んでいます。
「先生、これ縫合ですか?」と森のなかま
「そうです!バスッ!クリップです!バスッ」
「縫うんではないんですね。溶けるようには見えないですが」
「排便で外にでていくんですよ」
「なるほど」
最後に内視鏡を体から出すときは、お腹のなかにゴゴゴゴと何かが引き摺り出される間隔があり、手術は無事終了でした。
先生が、摘出した患部をみせてくれました。悪さをしていたタコがガラス板のうえに張り付けにされて「ごめんなさーい。もうしません」みたいな感じのものを見せてくれました。
「生体検査に出しますけど、これまでの経験からほぼ癌確定です」
「え?」
「おろらく早期癌ですが、全部きれいにとったです。あとは生体検査で色々とわかるので」
術後3日後。待望の食事です。流動食ですが。最初に口にしたのは牛乳。なんというウマサ。コーンの無い、コーンスープもいつまでも味わっていたい、そんなウマサでした。
開腹はしていないので、シャワーなんかも浴びれたりするのですが、こういった食事管理などが手厚く受けられるのが入院のメリットでもあります。WiFiやテレビ、タオル、入院着などのモロモロセットが1日500円。
音を消したテレビで普段は見ない民放のグルメ番組などを見ながら、編んで、体を動かして、そして喫煙を夢見るのでした。
退院の朝、ようやく全粥となりました。全5日の入院生活でした。内科病棟は入院患者も多く、忙しく動き回る看護婦さんたち。お世話になりました。
アパートに帰ってからは、ワイフに素うどんやお粥などを作ってもらいましたが、なかなか便通がありません。そうこうしているうちに、お腹が痛くなってきます。ガスは出ていますが、なんだか腸が中のものをロックしているような。
腸閉塞は20歳のころに経験しています。再び入院、開腹というのは避けたいです。下剤、絶食、流動食ときて、腸がまだ本調子ではないようです。とにかく水分をとることにします。普段では考えられないような量の水を1時間くらいかけてとったところ、なんとかなりました。
これは、次回内視鏡検査を受けたら、水をばんばん飲まないといけないなと思うのでありました。
退院約2週間後、生体検査の結果を聞きに、ワイフと病院へ。やはり癌でした。きれいに取り切ったので、特に通院の必要もなしとのことでした。
食事は普通モードになっていましたので、帰りにデパート食品売り場でおいしいものを買って帰り、ビールを飲むことにしました。
夕飯時に、台所の窓がオレンジ色になっていたので玄関を出たたら、こんな空になっていました。
森のなかまの癌との闘いは、これでお終いです。このあとワイフ、身内の一人が手術を受けるのでした。
美味しそうだけれど食べたらお腹こわすのかな?と思うような実がなっていました。多分「
ロボアニメとかに出てきて、ワラワラと動き出しそうな感じ」の子だと思います。
まさに「最先端」でしょうか。人が見ていようと見ていまいとぐんぐんとツルが伸びて、葉っぱを茂らせてどこかを目指します。
誰かが座っていても違和感がないようなウロです。あるいは出かけ中なのかもしれません。
雨が少し降り始めます。傘を広げます。お腹が空きます。
堀川の上を走る首都高の裏側。延々と続くのでシゲシゲ見る人もいないですが、見応えのある構造物です。
吸い込まれるように
福満園さんへ。オクラの食感が夏らしいです。
再び堀川へ。ハトさん二人が首都高速下で暮らしているようです。特別良いわけでも、悪いわけでもないんだと思います。場所に順応して生きていく。人間も同じです。
橋に案内があります。行ったことがない橋が沢山。これは、全部行ってみたくなりますね。
画面左下の石川町付近の「謎の橋」というのも気になります。楽しみが減ってしまいますので調べずにおきましょう。
港にむかって歩いていくと、咲きたてのクチナシを見つけます。くんくん。いいにおい。
おぉ。カラスウリの花が萎むところでしょうか。9月くらいから咲く認識なのですが、探してみるとあるもんですね。ちなみに道路沿いでした。
山下公園駐車場の上にある「世界の広場」にあるアーチでキョロキョロ。目的のものをみつけました。ノウゼンカズラ。
花数の少ない時期でもありますが、なんだか小ちゃくて爽やかな子たちもいました。
湿気もあるのでツヤツヤした葉っぱたちは、曇天の空に照らされ、鈍く照らされるのでした。
かつて、ガンダムがいたところです。ノーガンダム。そうか。。
大阪にいくんですな。
港の水面(みなも)。川とは一味ちがいます。大きいです。深いです。広いです。
氷川丸を固定している鎖。大きくて太いので、なんだか撮ってしまいます。
拘束、束縛というキーワードで捉えると、「そんなものは切ってしまえ!」とヤング風にもなります。
歳をとったせいなのか、なんだかですね「フッ飛んでいかないよう、ちゃんと固定しておくから、あとはしっかりやりねぇい」みたいな風に感じることが多いです。まぁ、その時の気分次第でしょうか。
鳥さんたちが良く止まっています。
鎖をみて、そんな事を考えていると、初詣で近所で引いた「おみくじ」を思い出します。
「まぁ、今年前半は色々苦労すると思うけど、堪えて、ちゃんと考えて、確りやれば、なんとなく上手くいくよ」
みたいなことが立派な言葉でかかれていました。
なんともまぁ、あらゆるシチュエーションに当てはまる玉虫色の内容なのですが、なんだか気に入っています。
「もうね、何やってもうまくいくから。あんた神!」
とかだと、大丈夫か?と思ってしまいますよね。
今年前半なんとかこなしてきたようです。もうあんまり、がんばりたくないのですが、まだ色々とあることでしょう。
何はともあれ、まずはひとだんらく出来たのは、喜ばしいことであります。
さて、3人で何食べにいこうかな?
それでは!