そらを見上げると火の鳥のような雲が飛んでいました。
週末の驚異的な熱さは少し落ち着きましたが暑い日が続いています。
世界の天気で気温をみても35度を超えているのは日本と
カイロぐらいでしょうか。いかがお過ごしでしょうか。
「夏休みどこいきたーい?」
等とのんびりした事をいっているあいだに世の中の人は行動が早いのかお盆休み中は宿がいっぱいになってしまったようです。ならば1週まえくらいにと、いつもお世話になっている「
トラベランド日吉駅前店」をあたったところ何とか残った宿をとってもらえる事になりました。
ということで8/3から2泊3日で
長野県に行ってきました。
新宿から
特急あずさに乗り込みます。社内からホームをみると楽しそうなスイッチがいっぱい付いているのが見えました。
前日まで夫婦共々フル回転でしたので電車のなかで寝ておこうかと思ったのですが。。。山々が見えてくると興奮してきて眠れず(笑)
山梨県の
小淵沢駅に到着しました。
ここで
小梅線に乗り換えます。乗り合わせが悪いと結構な時間を過ごす事になるのですが旅行代理店さんの魔法で殆ど待つ事なく乗り換えられました。
車両後部をみると単線が見えてきます。なんだかいいですよね。
程なく野辺山駅に到着します。駅ロータリーから国道141号へと繋がる道がズーンと走っています。
野辺山駅は普通鉄道の駅としては最標高に位置する駅です。降りた時からヒヤッとした空気です。
ここから宿まではタクシーで15分くらいということなのですが、高原でタクシー15分というと結構な距離です。前日まで何もしていなかったので改めて宿に送迎を問い合わせてみると1時間くらいすると定期便があるとのこと。。ならばということで観光案内所をみたり、お蕎麦を食べたりしました。灰皿があったので隅っこに移動します。するとキョロキョロとする同胞を発見します。
「灰皿つかいますか?」と森のなかま。
「いやいや。すみません。ありがとー。しかし、ここは涼しいねぇー」
「どちらからいらしたんですか?」と訊ねると。。
「
横浜からです。
はとバスツアーで。。」とおじさん。なんとなく連帯感が生まれます(笑)
あっという間に時間が経ってしまいやってきたバスに乗り込みます。うふふーん♪
緑の中を行くバスのバックミラーに青い空が映っています。
宿の外観を撮る間もなく部屋に到着です。1階で窓の外からは緑のお庭が広がっています。初日はちょっと予定外でお高めでしたが「
八ヶ岳高原ロッジ」にお世話になる事になりました。後から知ったのですがかなり有名なロッジで皇室の方も利用されたという場所なのだそうです。あわわ。。でも敷居が高いかというとそんな事はありません。
お茶菓子のチョコレートを頂き一息いれてから近くを散歩することにしました。
フロントで近くの散策マップを頂きレッツゴーであります。
森と空が呼んでいるのであります(笑)
ロッジの敷地を出て道路を渡ると「せせらぎコース」の案内板があります。親切なのであります。
またすぐに道路に出てしまいましたが大丈夫。。ちょっとピリピリする日差しでしたがコントラストの強い木々の影をみると足どりも軽くなるのであります。
こんなにステキなのに人に会いません。ロッジにいた人達は何をして過ごしているのでしょうか。森のなかま夫婦が知らない、まだ達していないような領域があるのかもしれませんが、今はこうやって歩くのが楽しいのであります。
再び案内板です。ここから先道路に出る事はありません。
「水の音が聞こえてくるよーっ」とワイフ。
「あーっ。本当だ」
だんだん緑が深くなっていきます。さっきまで僅かに聞こえていた水音もはっきり聞こえてきます。そしてブーンという虫の羽音も。。あんまりのんびりしていると怒られそうなので侵入者は適当な速度で歩いていきます。
杣添川(そまぞえがわ)に降りてみました。
「つめたーい」さっそくワイフが水に手をいれます。
「うひゃっ!」ひゃっこいのであります。
うーん。ドーパミンとか色んな幸福物質が流れ出します(笑)水のせせらぎを聞きながら「ぽけーん」としていると太陽に照らされて「白いぽわぽわ」が輝きながら大量に漂っています。森のなかでもずーっと気になっていたのですが多分何かの種なのでしょう。なんだか森の胞子みたいな感じで不思議なのであります。。
「白いぽわぽわ」さんです。正体が分かっても沢山の「白いぽわぽわ」が輝いてたゆたう姿はシナプスをあらゆる角度から刺激するのであります。
再びコースに戻ります。だんだん苔むした岩がでてきました。
先ほどまで気が付かなかったのですが
白樺が出てくるようになりました。少しずつ生息分布が違っているようです。
ちょっと怖いですが、ここを月明かりで歩いたら何かに出会いそうです。できれば仲良くなれるような出会いなら良いのですが(笑)
なるべく苔は踏まずに歩いていきます。
分岐点に大きな幕岩が現れました。後の道のりを考えるとどーしようかと思ったのですが道もあったので登ってみると、そこは道路になっていて森林を整備する車両が止まっていました。随分大きいんですね。暫くすると森林整備をされている方が現れたので挨拶をしました。このコースを歩き出してから始めて会う人でした。
幕岩を降りていきます。ここから杣添川を離れロッジ近くの池を目指します。
フラリと迷い込んでしまった侵入者が歩けるような所ではありませんが人手によって石が布かれているようにも見えます。
さて、一般道にでました。「
あざみ」と「
ひめじょおん」が仲良くお話をしています。
見つけるとつい撮ってしまうこの子ですが。。「線香花火みたいな」で検索すると写真は出てくるのですが名前はわからず。。君は誰なんだい?
さて目的地につきました。美鈴池とよばれる池です。
雲がかかってしまっていますが、ここから
赤岳、
横岳、
硫黄岳を見渡す事ができるそうです。と今はサラリと流しておきます(笑)
「もこん」とした雲がほどけているのですが
尾流雲ではありません。手前が
積雲。奥のすじ雲は高い位置にある
巻雲ですね。複数の高度の雲が一緒に見られるのはとても楽しいのであります。
池を一週してみました。静かな水面で周囲の景色がちょっと色が濃くなって映っています。と今はサラリと流しておきます(笑)
すじ雲で親しまれる巻雲は氷晶で出来ていて降水は地上に届く事はありません。美しい雲であります。よくみると雲の向きがそれぞれ違いますね。
二重雲になるのでしょうか。一口に上空の風といっても色んな層があり境目では複雑な流れが生まれて面白いかたちの雲が出来上がるんですね。
道はロッジの庭に通じていました。手入れが行き届いたステキなお庭であります。
なかなか落ち着いた佇まいですね。白樺には餌箱が付けられていてロッジのロビーに用意された双眼鏡やフィールドスコープで観察する事ができます。
さて、ご飯前に汗を流しておきたいところですので部屋に戻ります。
読書灯の他にLEDランタンが用意されていました。パートナーが眠っている間に窓際のソファで明日の予定を確認したりしたい方への配慮なのかと思います。もしかして一人だけ美味しいものを食べるとか(笑)
お風呂は大風呂とかはなく室内のバスタブです。お湯に浸かりたかったのでワイフと一緒にボッチャーンでふーっ。そしてジャブジャブ洗います。なかなか楽しいのであります。
今年ようやく購入出来た
無印良品の温湿度計です。アパートでは熱中症注意ランプが付きっぱなしでしたが、こちらでは壊れてしまったのではないかと思う数字が表示されていました。
さて、準備は整いました(笑)夕食に出かけます。
私たちの宿泊プランではメイン2皿以外はビュフェ形式となっています。
ビュッフェといえど美味しいものが沢山あります。
「パンとご飯はどちらになさいますか?」
「ごはーん」と口を揃えて応える森のなかま夫婦。。気転が効く係りのかたらしく夫婦の特性を掴んだようです(笑)
「ビュッフェはぁ。。。好きなだけぇ。。。」と係りの方が説明しているので
「思う存分。。」と合いの手をいれて
「お食べくださーい」と締めてくれました(笑)
みんな美味しいのですがセロリが異常に美味しく夫婦で何度もおかわりしてしまいました。
メインの皿がやってきました。えびさんがイルカさんの輪くぐりジャンプよろしくジャーンプしています。
そしてメイン2皿目のお肉です。ふふふ。おいしいのですよ。。
そして、この後もセロリを盛りにいく森のなかまのでありました。
デザートがやってきました。キャラメルムースが二つもあります。嬉しいですね。さすがにこの後セロリを盛りにいくことはありませんでした(笑)
今回はお腹が弾ける程つめこむような事は無く、ちょっと苦しいくらい(笑)で止めておくことができました。
ロビーに立ち寄ると暖炉に火が付いていました。心地よいくらいです。
ワイフはアルコールがまわっているのか「星みえたらおしえてー☆○$~」といっているので一人外に出てみました。先に始まっていた「星をみよう」教室の方々も空をみています。。
!
慌てて部屋に戻りワイフの起動スイッチを入れます。うぃーん、がしゃーん、ぎゃしゃん!寒いので長袖装備であります。
もう、星だらけであります。天の川を見るのも林間学校以来です。
このときの様子はこちらにものせています。よろしかったらどうぞ。
ワイフもかなり外に出ていたのですが寒いのと疲れからか先に戻りましたが森のなかまは写真を撮るのが面白くて結構いてしまいました。
星だけでもなんなので木もいれてみました。街灯の照明色の影響か雲が赤っぽく映っています。怖いものではありませんよ。
ロッジ玄関を中央に
北斗七星の柄杓が左下に見えます。。。という事は
北極星はロッジ右上になりますね。うーん。設計当時から折り込みずみなんですね。
もう、ほとんど人もいなくなってきて寒さが堪えてきました。部屋に戻るとワイフは爆睡状態でした。暗闇のなかをワイフを起こさず行動出来るライトは沢山もっていますので行動に支障はありません(笑)
ただ本当に寒いので再び熱いシャワーを浴びて手足を温めました。
ベッドに潜り込むとようやく寒気がとれて「がふーっ」と眠りに落ちるのでありました。
それでは!
P.S.
お花の写真以外は
Q7で撮ってみました。クセを掴みながら試行錯誤の撮影ですが撮っていて楽しいカメラです。