庭の木々はほとんど葉を落とした。
これが最後だろう、今年の芝刈りを行う。
芝、そしてカラマツの落ち葉ですぐに芝刈り機の収納袋はいっぱい。
カラマツの落ち葉で黄色くなった芝生か緑を少し取り戻す。
カラマツの梢を見上げる。だいぶ黄色い葉が残っている。強い木枯しを望む。一気に吹き落としてほしいと思う。
カラマツの落ち葉で屋根も芝生もデッキもアプローチも黄色になることを忌々しく思う。それは靴底について家の中、車の中まで侵入する。
掃いても吸ってもハラハラ音を立てて落ちてくる。憎しみを持ってカラマツを見上げる。
庭に残っているカラマツをすべて切り倒してしまいたい、と今や本気で思っている。
この地にやってきたとき地元の人に家の近くのカラマツは伐ってしまいなさい、と言われ、その真意がまったく理解できなかった。
からまつの林を過ぎて、からまつをしみじみと見き。からまつはさびしかりけり。たびゆくはさびしかりけり。(北原白秋)
私が北国を愛する理由の一つにカラマツの存在があった。
そのカラマツを今や・・・・